ApparelX News編集長のヤマヨシです。
先日「生地の販売は実際のメーター数でしょうか。」と問い合わせを頂きました。
今回は繊維業界での長さについての言い回しや注意点について書いていきます。
総長は「そうちょう」と読み、純長は「ジュンチョウ」と読みます。それぞれの意味はというと、下記の通りです。
シンプルに言えば、生地を作った際に、最初は50m ( 総長 ) ですが、検反(検品)してみたら、一箇所糸が飛んでしまっているから売り物としての長さは49.8m ( 純長 )になるみたいな感じです。
基本的に、生地を仕入れる際は総長ではなく、純長での取引になりますので、ご安心ください。
そもそもキズって不良品なんじゃないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに食品や工業製品や自動車などではそういった部分は不良品になるかもしれませんが、繊維業界では異なります。
さまざまな工程、例えば、染色、整理、配送などのタイミングでもキズがついてしまったりすることがあります。また、綿織物や毛織物など糸の特性上糸がとんでしまったり、麻のようにネップがついてしまう場合もあります。
どうしても製織の工程の間にキズができてしまうことがあります。そのキズ1点で、1反全て不良にすると生地メーカーのロスが大きくなってしまうため、キズ部分を-0.2mすることで、販売しています。
生地メーカーにもよりますが、通常はトンボと言われる下記のようなタグピンがついています。
また、丸シールが貼っていることもあります。
ただ、ポリエステルの裏地などはM単価が安いからかこういった目印がついていない事が多いです。縫製工場さんでは注意深く見ながらキズ部分は避けて型入れをしてもらうよう伝えてください。
キズの目印はトンボと言ったり、バノックと言ったりします。
この業界特有ではありますが、異業種の方からみると、キズが少しでもあると不良でしょ!と思われる方もいらっしゃると思いますが、繊維は原糸を撚って糸にして、その糸を染めて、そして製織していく流れです。その複雑な過程によりキズが発生していまいます。ご注文の際はサンプル時を除きロスを見て注文するのが現状のベストな手段になります。とは言え、中にはB反が出荷されていたなんてこともあるので、違和感があれば、すぐに連絡するのがいいと思います。
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ApparelX News編集長。
レディース・カジュアルブランドのデリバリ業務を経て、現在は、アパレル資材BtoBサイトApparelXの運営をしています。自分自身が分かりにくかったことや、役に立てる情報を発信していきます。