装飾には欠かせない！リボンの種類や素材について徹底解説します！！

apparelX News編集部のmammyです。
リボンといえば洋服やラッピングの装飾に欠かせない服飾資材の一つです。
ですが一口にリボンと言ってもその種類や素材は様々です。
この記事を読んで頂ければリボンのことは大体詳しくなれると思うので、徹底解説をして行きたいと思います。

リボンとは？

リボンとは細幅に織られた織物の事で、帽子や洋服の装飾やアクセサリーに使用されたり、ラッピングに結ぶ装飾にも使われます。広い細幅の物をテープとも言いますが、テープの分類の中にリボンが入っているイメージです。
テープよりもリボンの方がより装飾的なものを指すかと思います。

リボンの種類について

リボンの種類も様々あります。商品名やリボンの分類でよく聞く種類について解説して行きたいと思います。

サテンリボン

サテンリボンは光沢感があり、朱子織で表面がツルッとしています。
見た目も華やかなサテンリボンはワンピースなどのレディースアイテムはもちろん、ヘアアクセサリーの雑貨やウエディング系の小物にも使用されています。

サテンリボンは片面・両面がありますが、リボン結びなどをする場合は裏が見えるので両面サテンがおすすめです。
一方洋服に縫い付ける場合などは片面サテンの方が価格も抑えられるので良いかと思います。

SIC-121 ポリエステル両面サテンリボン

SIC-120 ポリエステル片面サテンリボン

また袋状のサテンリボンもあり、ワンピースのウエストベルトなどに使えるようなものもあります。

SIC-166 ドレープブライトサテンリボン

グログランリボン

たて糸に細い糸、よこ糸に太い糸を使うことで横方向に畝を表したリボン。
固く綿密に織られているのでハリ感やしっかりとあります。帽子や靴の装飾や服の端にデザインとして付けられることが多いです。
グログランとは｢大きな｣という意味を持つグロ(GROSS)と｢穀物のツブ｣というグラン(GRAIN)をかけ合わせたと言われています。

素材も様々で、レーヨンやポリエステル、綿などがあります。
レーヨンは発色が鮮やか、ポリエステルはつるつるとした手触りや光沢感、またハリ感もあります。
綿はさらっとした手触りなどそれぞれ特徴があります。

またグログランリボンの中でもリボンの両端が細かい山型になっているものを｢ペタシャム｣といい、細かなフリルのようになっており可愛らしい印象です。

SIC-199 ポリエステルグログランリボン

SIC-100 レーヨンペタシャムリボン

オーガンジーリボン

軽やかで上品な光沢のある、薄く透き通った平織りのリボン。
フォーマルドレスやウェディングドレスの他、ハリ感があるので、ボリューム感を出したいラッピングや装飾などにお使い頂けます。

ナイロン、ポリエステル、綿など様々な素材がありますが素材によってはガーゼのように見えるものもあります。
オーガンジーリボンの上にプリントがしてあるものや、角度によって色味が違って見えるタマムシ色のリボンもあります。

SIC-116 シャンブレーオーガンジーリボン

SIC-312 ドットプリントリボン(オーガンジー)

ベルベットリボン

パイルをカットして出来た毛羽で覆った織物のリボン。表面は起毛しなめらかな質感と高級感のある光沢のあるリボン。
温かみがあるリボンなので秋冬ものの洋服やアクセサリーなどに用いられます。

ベルベットとは｢毛むくじゃら｣という意味のラテン語｢velvetum｣が由来。｢ビロード｣とも呼ばれるが、これは同じ意味の｢velludo｣に由来しています。

ベルベットリボンに動物の毛と同じように毛の方向があるので洋服に縫い付ける際には逆毛で使用することが一般的です。
逆毛とは撫でてみて抵抗を感じる方向で、逆毛でないと、独特の深い光沢が出ない為です。下に向かう方向(並毛)だとやや白っぽく見えてしまいます。
お洋服に縫い付ける際には毛の流れがどちらかということに注意が必要です。

サテンリボンと同様に片面、両面のベルベット、ストレッチが効いたものなどがあります。
素材も様々でコットン、ポリエステル、ナイロン･レーヨンの混紡などがあります。

6270 片面ベルベットリボン

ジョーゼットリボン

ジョーゼットリボンはオーガンジーよりは厚みがありますが、程よい透け感のある軽やかなリボンです。
昨今シアー感がトレンド素材ですが、このジョーゼットリボンも涼し気なシアー感があるリボンです。
生地だけでなく、リボンからも季節感やトレンドを取り入れることが出来ますね。

8910 ジョーゼットリボン

ストレッチリボン

ストレッチリボンはその名の通り伸縮性のあるリボンです。
ニット生地に使用すれば追従が効きますし、センターに溝があるものはニット生地のパイピングなどに使用出来ます。レディースのキャミソールや下着・アンダーウェアにもおすすめです。

1014 Shiny Stretch シャイニーストレッチ

ヘリンボーン（杉綾）テープ

織りによって出来る柄が魚の骨に似ていることから、ヘリンボーン(ニシンの骨)と名付けられました。
(ヨーロッパで最も身近な魚であるニシン(herring)であったことに由来します)
別名杉綾テープともいいます。日本では杉の枝葉に似ていることから｢杉綾織り｣と呼ばれています。

V字を連続的に組み合わせた模様の織りのリボンです。

確かによく見るとVのような骨のようにも枝葉のようにも見える模様が見えますね。
トートバッグの内側の縫い目を挟み、パイピングとして使ったり、パーカーのフードやウエストの中に入れて使ったりします。
ヘリンボンはどちらかというと装飾より資材の様な使われ方が多いのでリボンではなくテープで呼びますね。

SIC-146 コットンへリンボンテープ

ラメ入りリボン

ラメの入っているリボンはサテン・グログランなどもあります。
無地のリボンよりより華やかで豪華なイメージになりますね。

3908 ラメストライプリボン

6276 ラメベルベットリボン

リボンの素材とカットについて

リボンの素材には主にコットン・シルク・ウール・ポリエステル・ナイロン・アクリルなどがあります。
リボンはカットして使うことがほとんどだと思いますが。

カットはポリエステルやナイロンの場合はヒートカットが可能です。
ヒートカットとはリボンに熱を加える事で裁ち端を固めるカットの方法です。
ハサミなどで切ったそのままだとどうしてもほつれてきてしまうので、こういった処理をする事がおすすめです。
ただし天然素材の場合は固まらないのでご注意ください。

モチーフのリボン

リボンはテープ状になっているものと最初に言ったのですが、リボン結びをしたリボンモチーフというものもあります。

小さいリボンなどは１つづつ作成するのが大変だと思いますが、この様に出来ているリボンパーツがあると便利ですよね。種類も沢山あります。

7639 フレグランス

8801 手結びリボン

まとめ

リボンは色々な種類がありますが、サテンやオーガンジーなど生地の種類と通じるものがありますね。
リボンの選び方で装飾の幅もぐっと広まると思うので、ぜひご用途に合ったリボンを見つけて頂ければ幸いです。

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mammy

某総合手芸材料専門店の店舗勤務を経て、オークラ商事へ入社。
現在はレディースブランドの資材のデリバリやアパレルBtoBサイトApparelXの顧客対応を中心に行っています。
日々取り扱う商品や経験などを分かりやすくご紹介すべくApparelX News執筆に励んでいます。
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