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肩パットの基本!~発注前に知っておきたいあれこれ~

毎度!メンズ担当の武田です。

今回はジャケットやコートなどの保形性維持には欠かせない、肩パッドに関して、種類や発注の注意点などをまとめさせていただこうと思います!
破かれない限り…決して陽の目を見る事が無いであろう…しかし生地の上からでも存在感を発揮し、服の持つディテールを最大限に表現してくれる、そんな立役者の肩パット、是非ご活用いただけましたら幸いです。






肩パット使用の目的は?

肩パットの役割を軽くおさらいしておきましょう!

【保形性維持】

ジャケットやコートの中身を分解すると、沢山の影の立役者の副資材達が顔を出します。その中でも肩パットの重要度は高く、襟元から肩にかけてのライン(見た目)、肩から袖にかけてのライン(落ち感)など、製品の形・ショルダーラインを象徴させる重要なパーツのひとつです。


【補強】

もともと肩パットはアメリカにてアメフトなどのコンタクトスポーツでの肩の保護などの為に作られた事が始まりとも言われている(諸説あり)ですので、毎回袖を通し、腕を肩を動かし、ダメージが蓄積しますが、衝撃を逃したり、動きの自由度を上げたりと見え方以外にも大事な役割を担います!


【体型補正】

特にテーラーやオーダーでは…【体型補正】という視点もあります。人それぞれ違った体型があると思います。オーダーを選択していただける方にはその人に合う採寸(見え方)を再現するにあたり、肩の上がり下がりで見え方が変わります。それを補正する役割、厚い薄いの調整が可能になります。




肩パッドの種類と、 発注にあたっての主な注意点

一概に肩パットと言っても、どういったディテールにしたいか見え方にしたいかにより、全く違った種類の肩パットを使用する事になります!
想像よりバリエーション豊かに揃っておりますのでザックリご紹介致します!


①セットインパット / 肩先丸セットインパット

該当品番【 JSシリーズ / BCC / WL / WMD-R / ICG / F-5 など 】

②ラグランパット

該当品番【 KWSS / V21S / ISPM など 】

③セミラグランパット

該当品番【 G529SR / G529NR など 】

④コンケーブパット

該当品番【 OKP15 など 】

⑤クルミパット

該当品番【 EMR5SK など 】

⑥薄手パット / ウォッシャブル対応パット

該当品番【 M-2 / PM3 / P2S 3R など 】

現在の肩パットの在り方を考えると、肩パットを省いた製品やとても薄いものを使ったりするアパレル様が増えております。
表地のバリエーションの増加により肩パットなしでもそれなりに保形性が保たれる所やショルダーラインの強調を抑えるという観点からと様々ですが、多様性がここにも現れているのでしょうか?


APPAREL X 肩パットページ に現在掲載されている種類が33種類になります。基本的なサイズ(厚み)のバリエーションが3mm / 5mm / 8mm / 10mm / 15mm / 20mm / 25mm の範囲内が多くなっております。


【スーツ】

一般的にオーダースーツ(イージーオーダー)では10mm / 15mm が主流になっております。種類で言いますと、セットインパットが主流となり、セミラグランやコンケーブなどもオプション的に人気になっております。


【カジュアルジャケット】

カジュアルジャケットなどになると、使用する種類は大きな変化はないのですが…3mmや5mmの薄手のものを使用される場合が多くなります。やはりショルダーラインにボリュームが有ると正装感も出てしまいますので、目立たせすぎず、しかし保形成も維持したいという願いがあるかと思います。
ドメスティック系になりますと、敢えてショルダーラインを強調したり、厚手でしたりサイズ感の大きい肩パットを使用するアパレル様も多いです。


【ウィメンズ】

ウィメンズはバリエーションが増え、勿論メンズに比べると小ぶりのものが主流になりますが、肩先丸のセットイン、ラグランやクルミパットと厚みに関しましては、薄手から厚手までアイテムが多い分、広く使用されております。ハリ感も出しつつ丸みを作りだし、女性ならではの美しいラインを生み出す役割を担っております。


イージー(パターン)オーダーや1型で多くの枚数を生産する場合などは別注作成をお考えいただくのも宜しいかと思います!しかし、ロットの問題もあるので敷居が高めになってしまうのも事実です。もしちょっと探しているサイズ感がない、形は良いのにボリュームが有りすぎる…そんなお悩みを時お持ちの時は、既製品を好みのサイズにカットし合わせたり、暑さに関しては綿抜きをして厚みの調整をしたりする事で対応されるアパレル様も少なくありません。


どうしても画像だけでは判断しづらい部分もありますので、APPAREL Xで肩パットをお探しの場合はお気軽にお問い合わせいただけましたらご対応させていただきます。




まとめ

様々な名称もあり、使用の目的や製品の完成形をどのようなものにするかで使い分ける肩パット。見えない部分ではありますが、存在感はとても大きいですね。現在では90年代リバイバルと言われたり、ネオ世代など1つにとらわれること無くデザイン自体が多種多様になってきておりますので、是非新鋭のアパレル様などは色々と挑戦してみてはいかがでしょうか?更に細かいことなどはお気軽にお問い合わせいただければと思います。



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