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裏地の素材の種類と特長について解説します。安い裏地から高級な裏地まで!

メンズ担当の前野です


今回は裏地の素材についてご紹介いたします。
日頃ご使用頂いておりますよ洋服には様々な裏地が使用されており、デザインや用途に合わせたり、機能性を持たせたり素材の特性を活かしたりと裏地にも色々ございます。

素材も大きく分けますと下記素材になると思われます。今回はそれぞれの素材の特長や注意点などを解説していきます。

・キュプラ(ベンベルグ)

キュプラ裏地は綿実から採れるコットンリンターを原料として作られた再生セルロース繊維になります
『吸放湿性』 『制電性』 『ドレープ性』に優れ、天然繊維の優しさ、化学繊維の機能性、を持ち合わせた
素材です。
滑り性に優れており、爽やか着心地感がえられる素材になります。
メンズスーツ・レディーススーツ・スカート・パンツ・ワンピース・インナーなどに使用されております。

旭化成ホームページ引用

・ポリエステル

ポリエステルは石油から作られる素材の一種で、合成繊維になります。
耐久性に優れており、撚糸をかけたり、ストレッチ性を持たせたり、製造過程で化学物質をまぜて織り込む事で
『制電性』 『消臭性』『保温性』など様々な機能をもたせる事ができます。
軽くてシワになりにくい特性もございます。
メンズスーツ・レディーススーツ・スカート・パンツ・ワンピース・インナー・カジュアル・など多種多様なアイテムに使用しています。

日本化学繊維協会引用

・レーヨン

パルプを原料として、化学処理しました再生繊維になります。
シルクのような光沢と肌触り、ドレープ性に優れており、もともとはシルクを人工的に作ろうとしてできた糸のようです。
水と摩擦には弱く良く玉になると聞いたことがあります。
海外では裏地に良く使われておりますので一度タグを見て下さい。
家庭用洗濯などには要注意です。

日本化学繊維協会引用

・ナイロン

ナイロンは、主に石油などを原料として生成される「合成繊維」です。
1938年に工業化されたころ「石炭と空気から作られ、鋼鉄よりも強く、蜘蛛の糸よりも細く、絹糸よりも弾力があり、光り輝く繊維」というキャッチコピーが付けられていました。
軽くて、摩擦に強く、速乾性もあり、シワになりにくいなどの特徴があります。
吸水性や吸湿性がないので、発汗時にベタつく、静電気が帯電しやすい、熱に弱いなどの短所がありますが最近ではアウトドア用のキャンプ・トレッキングの際着用されることが多いジャンパーやレイングッズなどにつかわれており、洋服の裏地というよりは、ファッション小物やパーツなどに使用されています。

日本繊維化学協会引用

・シルク

シルクとは、蚕(カイコ)の繭から取れる天然繊維のことをいいます。
シルクは大量生産が難しく天然繊維の中でも特に希少性の高いシルクは、他の素材にはない特別な特徴を兼ね備えています。
光沢としなやかさ、手触りのよさや保温性が高い事が特徴です。
あらゆる繊維の中で最も染色性に優れた繊維の一つです。
吸水性が高い、肌触りが非常に良い、静電気が起こりづらい、価格が高く、紫外線に弱く、特に摩擦に弱いというデメリットがあります。シルクの取り扱いはとてもデリケートです。
ですがドレープ性が高く、ドレスやスカーフなど様々な商品に多用され、高級コートや高級ジャケットの裏地などにお使い頂いております


まとめ

裏地の素材は様々あり、また混紡されたものや、交織されたもので、風合いや特長も変わっていきます。また価格も安いものから高いものまであるので、作る服、顧客によって素材を選ぶという観点が大事だと考えております。ぜひご相談ください。

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