みなさんこんにちは、ApparelXNews編集部のタカユリです。
今回の記事では以前ちらりとご紹介した芯地の選び方について、もう少し深堀りしてまいります!
まずは、芯地を貼る生地を先にチェックしておきましょう。
今回の主役、オーガンジーとシフォンです! こちらの記事にも詳しく載っていますよ~
ピンとこない方は、下記の表を御覧ください。
ざっと違いをまとめましたが、両者ともに難しいのがなんといっても生地が透けること!
芯地を張りたくとも透けてしまって、もとの生地の色味や風合いを損なってしまうのが怖い…こんなお悩み、よぎりますよね?そうでなくとも樹脂が染み出して生地を通過してしまうため、薄地に合う芯地を選ぶのは難易度が高めではないでしょうか。
そんなときにまず試していただきたいのが下記のシリーズです。
LF11N 極薄素材対応キラツキ防止仮接着芯地シリーズ 極薄超ソフトタイプ
LF31N 極薄素材対応キラツキ防止仮接着芯地シリーズ 透明シャープタイプ
LF95N 極薄素材対応キラツキ防止仮接着芯地シリーズ モアレ防止ソフトタイプ
日東紡が極薄素材向けに開発した、まさにオーガンジーやシフォンに貼るのにぴったりの芯地です。
通常の芯地に使われるものよりさらに細かい超微粒子の接着剤を採用することで、シミ出しやキラつき(接着剤が表地に出てくるトラブル)を防ぎます。加えて透ける生地の色味を損なわないために薄手かつ透明な基布を採用しています。
「透ける生地向けの芯地があるのは理解できたけど、結局この3種類の芯地の違いはなに?」という鋭い疑問を抱いた方は、下記もご覧ください。
なお生地のデニール数と、芯地のデニール数を揃える必要はありません!
なので、ここは仕上がりの好みや縫製のしやすさで選ぶのがいいのかなと思います。
例えば一番人気のLF31Nを試したあと、塩梅をみて他の2種を試す、というパターンもありますね。
そうはいっても実際に貼るとどうなるのか、やってみせてよ!という声をいただきました。
なので実際に張ってみました↓
貼ったのは、ApparelXでもよく売れている3000 シルクオーガンジー #28です。
カフスの写真
※120℃~140℃で当て布をするとアタリがでにくく、きれいに貼れました!
LF31Nの白を貼ったのでやはり少し白っぽくはなりますが生地の風合いはそのままに、芯地がもつ確かな安心感がプラスされてます。
もちろん、薄地向け芯地を出しているのは日東紡だけではありません! 東海サーモからは下記の3商品がエントリーです。(柔らかい順に並べました)
KW010 サーモフィックス®︎ メンズ・レディース対応 シャツ・ブラウス向け
KW016 サーモフィックス® 薄手生地対応 芯地
MD523A サーモフィックス®︎ メンズ・レディース対応 シャツ・ブラウス向け
少しハリのある生地が好みのタカユリが一番オススメするのはMD523Aです!
MD523Aは、何も貼っていない状態だと比較的柔らかいのですが、貼ってみるとかなりしなやかでハリがあり、かつ軽やかな仕上がりになります。
「薄地向け芯地のことはなんとなくわかったけど、試してみないと不安…」という方には、芯地接着試験がおすすめです。
端切れをお送りいただきますと、最適な芯地をご提案いたします。
「◯◯に使う良さげな芯地を教えてほしい!」といったリクエストにも、しっかりお答えします!
今回ご紹介した品番はカットでもお買い求めいただけますので、ぜひご検討くださいませ~
いかがでしたか?これから暑くなっていくにつれ薄地のお洋服が増えていきますが、芯地選びの参考にしていただけたら嬉しいです!
アパレル資材をお探しならアパレル資材BtoBサイトApparelXへ!
サンコロナ小田の生地をお探しの方は芯地の商品ページへ!
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2023年10月入社のひよっこです。
アクセサリーのバイヤー兼デザイナーを経て、服飾資材の世界へ。
英語・フランス語を駆使して海外のファッション関連書籍を読むのが大好き。
レディースのスリーピーススーツをつくれるようになるのが目標です。