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見えない部分が服を変える!~裏地の基本と選び方のポイント~

皆さんこんにちは。ApparelX NEWS編集部の田中です。突然ですが、皆さんは洋服の裏地部分を気にしたことはありますか?普段は隠れている裏地もたくさんの種類と機能性があります!今回はそんな隠された裏地についてのご紹介です。

裏地とは?

裏地とは、衣服の内側に縫い付けられている布のことです。表からは見えにくい部分ですが衣服の構造や着心地などに大きな役割を果たしています。


主な役割

裏地の主な役割として以下のようなものがあります。

1.滑りを良くする(着脱しやすくする)

2.型崩れを防ぐ(シルエット保持)

3.保湿性、断熱性を高める

4.透け防止、肌の露出を防ぐ

5.装飾性、デザイン性

1.滑りを良くする

裏地は、表地よりもツルツルとした素材が使われることが多く、衣服を着脱する際の摩擦が少なくなります。特にウール素材などの摩擦が強い生地を使用した服では、裏地がないとインナーと擦れて動きにくくなってしまいます。袖やスカートの裾など、動きの多い部分に裏地があると、より快適に着用できます。

2.型崩れを防ぐ

裏地は、服の内部の骨組みのような働きをしていて、表地が柔らかい・薄い・重いなどといった場合に、裏地がないとだらしないシルエットになってしまう可能性があります。裏地が内側から生地を支えることで服の形を美しく整え、長く保つことができます。フォーマルドレスやテーラードジャケットなどは、裏地によって立体感や張りが生まれます。

3.保湿性、断熱性を高める

裏地があることで、空気の層が生まれ熱が逃げにくくなります。特に秋冬物のコートやスーツなどは、裏地によって防寒性が大きく向上します。また、防風効果もあり風が生地を通りにくくなりますよ。

4.透け防止、肌の露出を防ぐ

薄い生地や淡い色の服は、光が当たると下着や体のラインが透けやすいですが、裏地があることでそうした透けを防ぎ安心して着用できるようになります。白いスカートなどは裏地がついていないと、インナーが透けてしまう可能性があります。そのため、スカートやワンピースでは特に重要な役割です。

5.装飾性、デザイン性

裏地は外から見えにくいですが、あえて派手な色や柄を使うことでファッションの楽しみを広げることができ、脱いだときや動いたときにちらっと見える裏地がおしゃれなポイントになります。黒いスーツの内側に赤やチェック柄の裏地を入れるなどしたらおしゃれ上級者ですね!


裏地の種類と特徴

ここからは、裏地の主な種類と特徴についてご紹介します。メリット・デメリットもしっかりとお伝えします!

・キュプラ(ベンベルグ)

特徴:サラサラで静電気が起きにくい/吸湿性◎

長所:着心地抜群・高級感あり

短所:水に弱くて縮みやすい(洗濯不可)

主な用途:高級スーツ・コート・ドレス

~ApparelX取り扱い商品一覧~

AK1800

カラーバリエーション豊富!

AKP5137

こちらもカラーバリエーション豊富ですよ!

AKX100

こちらはオークラ商事オリジナル商品でAKXシリーズは大人気です!

AKXシリーズはAKX100のリンク下段辺りからご覧いただけますよ。


・ポリエステル

特徴:丈夫で安い・シワになりにくい

長所:洗濯しやすい・扱いやすい

短所:ムレやすく静電気が起きやすい

主な用途:日常着・カジュアル・バッグ

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7100S

夏におすすめの商品です。

5421E

5421の後継品番になります。

T6022

こちらも人気ある商品です。

ナイロン

特徴:軽くて強い・摩擦に強い

長所:破れにくく撥水性あり

短所:熱に弱く、黄ばみやすい

主な用途:バッグ・帽子・スポーツウェア

~ApparelX取り扱い商品一覧~

T2055

メッシュタイプの裏地です。

TN150

こちらはハードなチュール裏地です。

・綿(コットン)

特徴:通気性◎・ナチュラルな肌触り

長所:静電気が起きにくく快適

短所:シワ・縮みやすい

主な用途:夏服・ナチュラル系・カジュアル

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LT4600

レーヨン×コットンでナチュラルな肌触り!

TC6500

帯電防止加工ありです!

・シルク

特徴:滑らか・上品な光沢

長所:高級感あり・吸湿性も◎

短所:高価でデリケート(水や摩擦に弱い)

主な用途:ドレス・着物・高級ウェア

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本絹フランス綾

アウトレット価格でお得!

本絹八枚朱子

こちらもアウトレット価格です。

~簡単な選び方のポイント~

・着心地を重視するなら→キュプラ・シルク

一日中着るスーツやワンピースは、着心地の良さが何より大切です。裏地にこだわることで同じデザインでも「着たときの快適さ」がまったく変わってきます。静電気が起きにくく、なめらかな素材を選ぶのがポイントです。

・お手入れのしやすさを重視するなら→ポリエステル・ナイロン

忙しい毎日や日常使いの服には、「裏地が洗えるかどうか」も大切なポイント。しわになりにくく洗濯にも強い素材を選べば、お手入れも簡単で見た目も長持ちします。特にポリエステルやナイロンは、裏地としての信頼性も高いです。

・自然派志向なら→(綿)コットン

肌ざわりや吸湿性はもちろん、環境へのやさしさも大事なポイントです。コットンのほかにも、テンセルやリネン、レーヨンなど、自然由来・再生繊維の裏地素材が増えています。季節や用途に応じて、ナチュラルで快適な素材を選ぶのも良いですよ。

・高級感を重視するなら→キュプラ・シルク・サテン

高級感を求めるなら、裏地の素材選びはまさに“見えない贅沢”の極み。シルクやキュプラ、サテンなど触れた瞬間に分かるなめらかさと、ちらっと見えた時の美しさが印象を格上げします。フォーマルウェアや特別な一着には、上質な裏地で仕立てると完成度も高まります。


まとめ

いかがでしたか?今回は裏地についてのご紹介でした。服の「内側」にこだわることで外見だけでなく着る人の気分まで変わってきます。あなたの1着がもっと特別になるように、裏地選びも楽しんでみてください!それではまた次回・・・

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