2024年4月30日
[展示会レポ]VANCET 2024A/W 双日ファッション
こんにちは、ApparelX News編集部のたかゆりです。
今回は双日ファッションが誇る生地ブランド、VANCETの展示会に行ってきました!
2024A/Wに向けてどんな生地や素材がキテるのか、早速まとめました。
ファッション業界の動向をいち早く知りたいそこのあなた、ぜひ御覧ください〜!
目次
VANCETとは?
展示会のご紹介前に、改めてVANCET とはなにか説明しますね。
読み方はヴァンセット、双日ファッション株式会社が運営しているオリジナル生地の主力ブランドの1つです。
大手双日グループの傘下だけあって生地の種類や色数も豊富、最新技術の宝庫!
無地や先染め、ポリエステルやナイロンといった合成繊維はもちろん、ウールやニット素材まで何でもござれな品揃えです。
ApprelXで取り扱うVANCETの生地はこちら
VANCETでは個別展示会を毎年2回開催しており、総合展示会と違って参加者はゆったりお話を聞くことが可能です。
2024A/W テーマ
今季VANCETが打ち出しているのは、下記4つのテーマです。
それぞれテーマに沿った素材やカラーが打ち出されているので、より製品のイメージがしやすいですね。
DARK ROMANTIC
(ダークロマンティック):洗いざらしのコットン素材、ヴィンテージルック、秋色✕フリル、デニムでの展開
TAYLOR SPORTS
(テイラースポーツ):ナイロンの入った素材、直線的デザイン、大胆なカラバリ、新しい仕立て
STYLISH WORK LAISURE
スタイリッシュワークレジャー):しわになりにくい、機能的なドレスやセットアップ、オールインワン、暗色
EDGY CLASSICS
(エッジィクラシックス):ドレスコート、エッジの効いたベーシック、シアー素材もミックス、これまでにない丈バランス
VANCETのデニム生地ページはこちら→https://www.apparelx.jp/item.php?itemid=1071844
シャイニーオーガンジーのページはこちら→https://www.apparelx.jp/item.php?itemid=1073516
素材別に目玉生地ラインをご紹介!
さて、今季のテーマをご紹介しましたが、続いては早速生地をご紹介!
Simpremier
Simpremierは、双日ファッションの原点とも言える天然素材を使用し、優れた質感と快適さを提供するカジュアルなルックを提供することからVANCET内でも根強い支持を受けています。
生地だけでなく、染料や製造過程でも天然成分を用いながら生産されています。
タイプライターコットンクロス、ブロードクロス、ツイルなどなど、ApparelXでも取り扱いございますよ〜
Simpremier特集記事はこちら
ApparelXで取り扱うSimpremierの生地はこちら
Recottia
お次はコットンのような手触りと、UVカット効果を実現したリサイクルポリエステルのRecottia(リコッティア)。
豊富なカラー展開とポリエステルの枠に留まらない様々な手触りの実現が可能です。
「この色で、この手触りで!」を追求したい方は、試してみてください!
ApparelXで扱うRecottiaシリーズはこちら
Naturemier
Naturemier(ナチュレミア)は、リコッティア同様ポリエステルから作られた素材ですが、厚地なのにしわになりにくく、UVカット効果、速乾性、毛玉のできにくさを備え、さながらウールやカシミヤのような柔らかな手触りが特徴です。
色展開もぐっと渋くなり、冬物のコートを彷彿とさせますね!
フリース素材はこちら
ネップツイード素材はこちら
気になるサステナブルへの取り組み
昨今のアパレル業界におけるSDGs意識にもれず、VANCETもサステナブル事業へ取り組んでいます。
「より持続可能な素材を使用するブランドかどうか」は、消費者が洋服を買う上での大きな基準となりつつあります。言われてみればたしかに、値段やお手入れのしやすさだけ以外に「地球に優しい」というポップ、よく見るようになりましたね!
少しずつ一般消費者にも浸透しつつある環境への配慮。
アパレル産業がどう取り組むのか、今後も大きなアピールポイントです。
VANCETにはリサイクルポリエステルだけでなく、「ハーブファブリック」と呼ばれるコレクションもあり、これは自然染料とGOTS（Global Organic Textile Standard）認定染料の組み合わせで染められた素材のコレクションです。
まとめ
VANCET 2024 A/W展示会レポート、いかがでしたか?
最近は特にスポーツアパレルブランドからの需要が増加しているため、リサイクル素材や持続可能な自然素材からつくられた生地に力を入れているそうです。
サステナブルな生地開発を加速させつつ、天然繊維に引けを取らない着心地の合繊が盛り沢山という印象でした。
また生地サンプルだけでなく、実際に組み立てられたお洋服があることで使用する際のイメージが湧きやすかったからか真剣な表情で商談する人も目立ちましたね。
私の感想としては、普段なにげなく着ているお洋服の生地の裏側には心血を注いで開発している人や売り込む人がいると、改めてアパレル産業の奥深さを実感しています。
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2023年10月入社のひよっこです。
アクセサリーのバイヤー兼デザイナーを経て、服飾資材の世界へ。
英語・フランス語を駆使して海外のファッション関連書籍を読むのが大好き。
レディースのスリーピーススーツをつくれるようになるのが目標です。
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