ApparelX News編集部のMammyです。
9/26,27にモリトアパレル株式会社の東京本社で開催された展示会にご紹介して頂いたので、行って参りました。
今回発表された新商品の中から、気になった商品やイチオシの商品をリポートしたいと思います。
目次
今年の2月にもモリトアパレル展示会~冬の陣~が開催されていたのですが、その展示会から約9ヶ月余り、約20種類ほどの新商品が展示してありました。モリトさんと言えばドットボタンやカシメなどの服飾パーツのイメージですが、それだけでなく、リサイクル素材の生地や氷上で滑りにくい靴底など幅広い新商品の案内がありました。
モリトアパレル株式会社についてはこちらから
新商品の発表の中から私が気になったものをご紹介したいと思います。
モリトさんでニット用のスナッパーと言えば3782シリーズが有名でしょう。モリトの担当者様によると35年位まえからこのリングドットは発売されているそうです。
レディース向けのニットのカーディガンなど誰しもが1度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
その歴史ある3782を刷新すべく生まれたのが今回のブラインドスナッパーです。
ブラインドホックは5050というシリーズで発売されており、バネ・ゲンコ・ホソがスタイリッシュなデザインです。
(アウターなどの前を開けてもドットボタンの内側が見えた時にもデザインの一部の様です)
その3782と5050をかけあわせたハイブリッドの様な商品が今回お目見えしたブラインドスナッパーです。
ニット素材に穴を空けるドットボタンを打ってしまうと生地が引っ張られた際に破れる恐れがあります。
こちらのブラインドスナッパーは足がツメになっているので、破れる心配がなく、各パーツのデザインが洗練されていて、表と裏が見えてしまっても非常にスマートです。
先の話に出た5050のブラインドホックのC(ゲンコ/下前の見える部分)の天面にサークル状の刻印を型押しし、凸部分に色墨を流し込むことにより、めっきや塗装だけでは表現できない仕上がりになっています。
実際に生地についたものを見てみるとゲンコの部分がアクセントになっています。
こちらもブラインドホックのゲンコのパーツです。
円柱形のゲンコに極小のツバを付けることで、意匠的な部分は損なわずに打ち付け時の生地のめり込みを防ぐことが可能です。
こちらも実際に生地に取り付けられたものを見てみると生地から1段上がった状態になるので、着脱がしやすく、土台の生地にめり込んでいないことがよく分かります。
ブラインドホックのキャップでOZ1347という商品がありますが、それに刻印が入ったキャップが新登場しました。
格子柄は日本古来の伝統的な柄でワッフル柄は欧米の伝統的な柄として現在でも愛されているそうです。
サークル柄は塗料を加えることで色をつける事もできるので、様々な表現が出来そうですね。
こちらはモリトさんの樹脂ホックのプラズマの下組に取り付けられる金属キャップです。
ジーンズボタンと共通の刻印を入れることが出来、安価なイメージがある樹脂ホックですが、金属キャップと合わせることで高級感を出すことが可能です。
また下組は樹脂ホックなので、見た目の重厚感はありつつ、軽く仕上がるのが嬉しいポイントです。
ネオバーのキャップとボディ部分のメッキ色を変えてツートンカラーに出来る商品です。
受注生産にはなりますが、色の掛け合わせでそのデザインは無限大です。
ネオバーで差別化したいという方にはぜひオススメです。
通常の金属製のバネか丸バネホックの樹脂製バネが登場しました。
金属製のバネに比べて厚みが薄くなりました。
バネの側面に樹脂が入っており、いままで動いた時にするシャカシャカという音をなくすことが出来たそうです。
ベルトやストレッチパンツに使用可能な新型尾錠です。
デザイン・表面処理にもこだわっており検針にも対応しています。
モリトさんによると大きいサイズのものは検針対応にするのが難しく、海外だと非検針のものが多い中、モリトさんは検針対応しているという所が強みだそうです。
定番はSSL,HBKが定番でその他のカラーは別注色だそうです。
ベルトレスのパンツに取り付けるスタイリッシュなアジャスターです。
こちらも検針対応で、デザイン性にも優れておりゴルフパンツやベストなどにご使用頂けます。
別注色だそうですが、カラーもキレイめなメッキ色が展開がありました。
べっ甲調のメッキなどは変わっていて面白いですよね。
ブロックテーピーは以前から販売がありましたが、今回ブロックの小さいタイプと柔らかい素材の物が出ました。
ブロックテーピーは小さい頃に遊んだレゴブロックの様なマジックテープの様な役割があります。
(ハイトレル製ブロックテーピー)
今までは着脱が硬いのというデメリットがありましたが、ブロックの点を小さくすることで着脱を柔らかくすることに成功したそうです。
ハイトレルとは柔軟性と耐久性を備えた熱可塑性のポリエステル・エラストーマーで、一般的なプラスチックにはない柔軟性が特徴です。
柔らかい ハイトレル製 のものは、接着が柔らかいが故に接着が弱いという点があるのでそこがこれからの課題だそうです。
スポーツメーカーの袖口やサンダルのテープにも採用されていて、デザイン性や目新しさで採用される事が多いそうです。
また着脱の際に多少ずれていても止めることが出来るので、目の見えない方などにも使って頂けるユニバーサルなデザインの商品となっております。
サステナブルマテリアルブランド「MURON」が新たに発表されました。
こちらは日本国内で回収された廃漁網を100%使用して作られています。
既に紡糸したMURONフィラメントは生地メーカーさんなどで採用がされているとのことでした。
以前からモリトさんは廃漁網を使用した生地などを開発されていましたが、満を持して100%使用した商品の開発に成功したとのことでした。
家庭洗濯を100回繰り返した後でも撥水性能は維持するそうで、実際にこの生地を使用した製品に水をかけて実演してもらったのですが、水が生地の表面を滴るように鮮やかに撥水していました!
前回の冬の展示会から今回の展示会まで数多くの新商品が発表されていることに、驚くと同時にモリトさんの商品開発魂を感じました。
ブラインドホックやリングホックなどの人気商品を進化させた商品など、細かい所のバージョンアップを続ける所など非常に参考になりました。
今回ご紹介した商品はいずれApparelXでもお目にかかることが出来るかもしれません。
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某総合手芸材料専門店の店舗勤務を経て、オークラ商事へ入社。
現在はレディースブランドの資材のデリバリやアパレルBtoBサイトApparelXの顧客対応を中心に行っています。
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