自然の力を借りて生まれたナチュラルな風合いの天日干し生地とは？

ApparelX News編集部のmammy です。
４月も残り僅かですが、気温が上がったり下がったりで季節の変わり目ですね。
昨年の夏もですが、記録的な猛暑など１年のうちでも気温が高い時期が長い様に感じます。

今回は春夏におすすめな天日干し生地についてご紹介したいと思います。

天日干しって？

天日干しとは布や布団、布製品などを直接日光に当てて干すことを言います。
布団などは日光に当てることでダニの繁殖を抑えたり、湿気を飛ばしたりする事が出来ます。
誰もがきっと太陽に当たった布団や服を顔に押し当て、「おひさまの匂いがする・・・」と感じた事があるのではないしょうか。

ただしどんな生地や布でも直射日光に当てて良いということではなく、生地の素材によっては長時間日光に当てることで傷んでしまったり、色が退色、変色してしまうものもあります。

そういったものは陰干し（日光に当てるのではなく日陰に干す）を推奨しているものが多いです。

(シルクやウールなどのお洋服は陰干しでと品質表示に書いてあるものが多いですよね)

天日干しの生地とは

あえて天日干しをして独自の色や風合いを出した生地というものがあります。
通常の生地は生地を染色した後、機械で乾燥させていますが、天日干しの生地はなんと職人の手作業で全て乾燥をさせています。
太陽光や自然の風を利用して乾燥をさせているので、その名を取って「SUNNY DRY」と呼ばれることがあります。

天日干し生地の魅力

天日干しの生地は染色段階から職人さんが作り上げて行きます。
天日干しはその日の天候や気候を見極めながら行うので、熟練の職人さんの判断が必要な場合もあります。
機械が入って来ないので、自然エネルギーである太陽光や風の力を使って仕上げていく天日干し生地は地球に優しい生地であると言えますね。

またその時々の天候によっても仕上がりが変わって行くので、完全に同じ生地は出来ず、一期一会の生地とも言えます。手仕事ゆえにに色味のブレやシワが発生しますが、それも機械では出来ない良い味とも言えます。

生地の風合いとしてはナチュラルな仕上がりが魅力です。綿や麻など素材本来が持つシャリ感・柔らかさ・さらっとした感じなどを感じる事が出来ます。

自然の太陽や風を受けた生地はまさに自然から作られた生地で、仕立てたアイテムはナチュラルに仕上がります。

おすすめの天日干し生地

OS2095C/CORDURA®ミニリップ 天日干しワッシャー

コーデュラを使用し、さらにリップストップ生地なので、強度がしっかりした生地です。
色味も落ち着いたトーンが多く、メンズ向けのアイテムにもおすすめです。

8111GWSUNNY DRY ブロード 天日干しワッシャー

ブロードなので、薄手で少し透け感があり、軽やかな生地です。
色展開も軽やかなトーンの色から、こっくりとした深い色まであります。
春夏のシャツやスカートにおすすめです。

SBY5004SUNNY DRY 8号帆布 天日干しワッシャー

8号帆布なので、しっかりとした厚みがあり、バッグなどにおすすめな生地です。
ワッシャー生地なので、何度も洗った様なこなれ感がよりナチュラルな印象を演出します。

TL4141SUNNY DRY 40 リネン 天日干しワッシャー加工

こちらの生地はリネン100％なので、よりナチュラルで、麻ならではのシャリ感、自然な風合いが楽しめる生地です。
色のムラやシワ感が楽しめるので、ジャケットやパンツ・スカートなどにおすすめです。

天日干し生地の注意点

ナチュラルな風合いな天日干し生地ですが、いくつかデメリットもあります。
注意点をご理解頂き、ご使用を頂ければ幸いです。

また生地の生産に時間が必要な為、量産などで大量に使用が見込まれる場合は事前にご相談下さいませ。

・天日乾燥なので生地の両耳が捲き込まれている場合があります。
・窯毎に色ブレがある場合がありますので大量の裁断時には十分ご注意ください。
・反違い裁断、縫製はしないでください。
・残留していた染料により汚染する可能性があります。
・素材によってアタリしわが強くでることがあります。
・生地によってはシワ感の強い箇所、弱い箇所などあり、均一ではありません。
・生地によって仕上げ巾にバラつきがでることがあります。

まとめ

機械化、大量生産が主流の今、時間をかけて生まれる手仕事ならではの良さが光る生地を使用してみるのはいかがでしょうか？

ApparelXでは今回ご紹介した天日干し生地以外にも数多くお取り扱いがございます。

天日干しの生地をお探しのお客様は天日干し生地の商品ページへ！

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mammy

某総合手芸材料専門店の店舗勤務を経て、オークラ商事へ入社。
現在はレディースブランドの資材のデリバリやアパレルBtoBサイトApparelXの顧客対応を中心に行っています。
日々取り扱う商品や経験などを分かりやすくご紹介すべくApparelX News執筆に励んでいます。
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