ApparelX News編集部のヤマヨシです。
アパレル資材を扱う、メーカー、商社など各社が物流条件の悪化に伴い、送料の値上げなどが発生しています。
資材以外にも様々なコストがかかる洋服ですが、無駄なコストは省きたいですよね。
今回は送料の値上げがなぜ起こったのかを個人的な見解に基づき解説し、また、そのコストをどう抑えるかについてお伝え致します。
高度経済成長期とともに発展してきた糸へん産業と言われるアパレル業界では、どの業態でも作れば売れるという時代がありました。
その中で各社は競合他社に勝つため、あるいは負けないために、商品の値引きや、過剰なサービスの提供合戦を繰り広げ、送料についても無料と謳い、営業をかけていました。
送料無料というとサービスに聞こえますが、実際は送料は運送会社に支払われるので、その分のコストが利益に上乗せされているという事になります。
2018年の時点でドライバーの求人有効倍率は約4倍になっており、深刻な人手不足に陥っています。
社員数が下がり、一人あたりの業務量が多くなり、それがまた離職につながるという悪循環に・・・
離職率を下げる、また、就職希望者を増やすということで、人件費をあげるために、運送会社は2017年ごろから業界最大手のヤマト運輸が価格の改定を発表し、他各社も追随するように価格があがるようになりました。
運送会社との契約にもよるのかもしれませんが、運送会社によっては約3倍の運賃になるケースもあり、契約を停止した運送会社もあります。
しかしながら、人手不足や配達時の不在による再配達コストなどを鑑みれば、価格も上がっていくのはしょうがないことかと思います。
自動車の自動化(AIによる無人運転など)が本格的に実装されていくと、また運賃もさがっていくと思われます。
上記の通り、荷物は人が運んでいるため、必ず費用として送料がかかってきます。
今後、メーカー、商社ともに送料がかかるのが当たり前の時代になっていくかと思います。
しかし、送料は送料で、商品は商品としっかりと比較できるようになるとも言えます。
とは言っても、送料がかかるのは嫌ですよね。
どのようにコストを抑えて仕入れをするのかを、これから紹介したいと思います。
配送方法というと、日本最大手のヤマト運輸が有名です。もちろん着日などもあまりブレずにお客様から一番クレームがこない運送会社になります。
しかし、「着日や着時間が多少ずれても大丈夫!」「小さいものなんだけど」などの妥協できる点があれば、配送方法は選ぶことができます。
例えば
同じヤマトでもネコポスという配送方法があります。
サイズの縛りはありますが、厚さ2.5CMまでの物であれば、ヤマトの通常配送と変わらない着日・時間で到着します。
ファスナーのみや、ボタンだけの場合は使える可能性が高いです。
ネコポスが安い理由は、「サインが不要」という点が大きいです。ネコポスは送り先のポストに投函するので、それでも問題なければ有効活用できそうです。
エコ配という自転車で届けてくれる配送会社もあります。主要都市以外に配送する際は、他の運送会社に比べ、1~2日間ほどかかるイメージですが、価格はかなり低めです。
エコ配のサイズは3辺の長さが80CMまでなどの規定があります。
他にも、1都3県であれば、サイズによって料金はかかりますが、比較的低めです。
このように、納期に余裕を見たり、受け取り方を工夫すると配送料金は下げることができます。
もちろん、急ぎの時は、やはりヤマト運輸が間違いないかなと思います。
仕入先をまとめるというのは、1アイテムの商品の価格で比べて、ファスナーはA社、ボタンはB社、裏地はC社、スレキはD社とやっていくと、送料が5回かかってしまうことがあります。
量産分の大量発注であれば、そのように仕入れる方が安いかもしれませんが、サンプル分などで着分必要な時は逆に高くなってしまうかもしれません。
そのため、仕入先を1社にまとめる方法もあります。もちろん商品によっては他より高いなどのデメリットもあると思いますが、送料はもちろんですが、支払いの管理や、納期の確認など、そこに聞けばわかるというメリットも存在します。
ストック分や、あったらいいな程度の商品については、注文するタイミングをまとめるという方法も有効です。
会社の仲間で注文をまとめたり、毎週◯曜日に注文するなどの定時発注などが具体的な方法になります。
いかがでしたでしょうか。実際に弊社でも行っているアイデアの一部ではありますが、うちの会社でも「かかるものはしょうがない」それでも「どうやって抑えるか」は常に考えて、仕入れを管理をしています。アパレル資材を注文される方も、是非自分に合った注文方法を考えてみて下さい。
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ApparelX News編集長。
レディース・カジュアルブランドのデリバリ業務を経て、現在は、アパレル資材BtoBサイトApparelXの運営をしています。自分自身が分かりにくかったことや、役に立てる情報を発信していきます。