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今回は生地(裏地)の基本の3つの織り方をご紹介いたします。

メンズ担当の前野です

生地(裏地)の織り方には三原組織とよばれる基本的な織り方、平織り・綾織り・繻子織りがございます。
今回はこの織り方についてご紹介いたします。

平織り(タフタ)

平織りは、経糸1本と緯糸1本を交互に交差させて作られた生地で、組織点が多いため摩擦に強く丈夫でありますが、厚地の織物が作りにくいというデメリットもあります。糸の質や太さ撚りの強さなどの違いで様々な織り方ができますが、厚地の生地が作りにくいため、メンズのスーツやジャケットなどのは春夏の裏地に良く使われており、レディースは平織りの柔らかさや風合いでシーズン関係なくご利用いただいております。
裏地のサンプル帳でタフタとあれば平織りの裏地になります。

(繊維用語集から引用)


綾織り(ツイル)

綾織りとは、ツイルとも呼ばれ三原組織のうちの一つであり、経糸を2本もしくは3本浮かせ、1本をくぐらせる組織を一巡りとする織り方であります。
平織りに比べ組織点が少なく、やや摩擦に弱いが光沢に富んでおります。
厚地の生地を織ることができ、さらに柔軟性やシワが目立ちにくくなっております。
メンズではスーツ・コートなどに利用されており、綾織り=秋冬というイメージがございましたが、発色の良さや、耐久性ありますので一年通してご利用いただいております。
最近では薄手の裏地を好まれる傾向にございますので綾織りで糸番手を細くしたり、目付を変えて平織りに近い風合いの綾織り商品もございます。
当社でもキュプラの綾織りで、現状の商品より薄手の裏地を販売予定になっております。

(繊維用語集から引用)


繻子織り(サテン)

繻子織りはサテンともよばれサテンの方が馴染み深いかもしれません。
経糸と緯糸を2本ずつ抜かすなどして交差させて作られた組織の事で、平織りに比べ経糸が長く表面にあらわれる(糸を浮かせる部分が多い)ので、表面のでている面が多いので摩擦や、耐久性にはやや劣るものの、しなやかで光沢を帯びた生地に仕上がっております。
繻子織りの構造上糸が引っかかりやすいですが、サテンにしかない光沢や色感などで、ドレスなどに用いられております。

(繊維用語集から引用)


まとめ

平織り・綾織り・繻子織りご説明させていただきましたが、メンズスーツには綾織りを使用される機会が多く、生地に丈夫さを求める傾向があり、特に既製品などは裏地を共袖で使用されております。
レディースには全般的に平織りを使用され、やはり風合いを重視されているからだと思います。
サテンは高級品などに使用されますが、裏地は厚み、風合い、カラーなどお好みでご使用いただければと思います。

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