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夏だけじゃない、麻の特徴について

こんにちは。8月に入社したApparelX事業部の橋口です。

今年の春夏はリネン素材がトレンド入りし、街でよくリネン素材のアイテムを見かけます。

そんな、夏!というイメージの強い麻素材についてまとめました。

麻の種類

よく衣類に使われる麻素材はこの2種類です。

亜麻(リネン)

・綿に近いしなやかな風合いで肌触りがよく高級素材として親しまれている

・洗濯を繰り返すことでしなやかさが増し、長く着るほど肌に馴染む

・亜麻色といった黄みがかった亜麻独特の色味が特徴

苧麻(ラミー)

・天然繊維の中で一番と言われるほど強度に優れ、ハリ、コシがある

・シャリ感がある

・絹のような光沢があり、発色が良い



亜麻と苧麻では、亜麻のほうが繊維が細く織りが細かくなるため、柔らかくしなやかな風合いです。

反対に苧麻は比較的繊維が太いため、強度に優れパリッとした風合いです。

麻の特徴

吸水性、発散性

麻の繊維の中央には細い空洞があります。

その中空部分が水分を吸収したり通気口として水分を逃してくれるため吸水性、撥水性に優れています。

接触冷感、清涼感

繊維が太く織りに隙間ができるため、風をよく通します。

伸度が低く繊維が硬いため汗をかいても肌に張り付かず、接触冷感と合わせて清涼感があります。

汚れにくく抗菌性がある

麻の繊維をつなぎ合わせているペクチンの効果で汚れが染み込みにくく汚れが落ちやすいという特徴があります。

強度が高い

綿の1.6倍の引っ張り強度がありとても丈夫です。 



通気性、吸水性に優れた麻は夏にピッタリの素材です。清涼感ある麻素材の衣類は秋冬に向かないと思いがちです。が、麻素材が秋冬にも向く理由があります。

麻素材の断熱性

ポイントは麻の繊維の中央の空洞です。

汗をかく夏は水分を吸収してくれる中空部分ですが、汗をあまりかかない秋冬、その空洞の中には空気が入っています。

その空気の断熱性により体温を逃さず体を温める保温効果に期待ができます。

接触冷感があり風通しの良い麻素材ですが、他の素材と重ねて着ることで断熱性を発揮することが出来ます。

麻素材は一年を通して活躍する素材なのです。

麻との混紡繊維

先の麻の特徴では主に麻の長所について書きましたが麻にはしわになりやすい、縮みやすいなどのデメリットもあり、手を出しにくい素材かもしれません。

ですが、麻素材は日々進化しています。

麻は他の繊維との混紡や交織によって特性を失うことがない、混紡性に優れた素材です。

混紡によりそれぞれの繊維のメリットを持ち合わせた製品が多く出てきています。

コットン/リネン

綿とリネンの混紡で、軽くて風通しがよくハリのあるリネンに綿の柔らかさをプラスした肌当たりの心地よい布地です。

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ポリエステル/リネン

ポリエステルとリネンの混紡で、伸縮性がなくしわになりやすいリネンのデメリットをカバーし、リネンの風合いながらにしわになりにくくストレッチ性のある布地です。

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まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。

春夏だけにとどまらず一年中活躍する麻素材、扱いづらいイメージが強いかもしれませんが、混紡により扱いやすい種類のものも増えています。

アパレル資材サイトApparelXでは上で紹介したコットン/リネンやポリエステル/リネンを始め、様々な種類の麻素材を取り扱っております。



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