みなさんこんにちは、ApparelX News編集部のたかゆりです。
本編に入る前に、このたび能登地方を震源とする大規模地震により犠牲となられた方々に心よりお悔み申し上げるとともに、被災された方々にお見舞い申し上げます。被災地域のみなさまの安全確保、そして一日も早い復旧・復興を衷心よりお祈り申し上げます。
私自身も宮城県で東日本大震災を経験した身として今回のことはとても他人事とは思えずに胸がしめつけられています。
一方で、少しでも元気をお届けできるような記事を書いていこうと思います。どうぞお楽しみください~
さて、早速今回はみなさんと一緒にヨーロッパ旅行へと旅立ちたいと思います!
唐突に何を言い出すのかって?
まあまあ、落ち着いてください、今回は荷造りせずとも楽しめるプランですから。
さあ、それでは生地から読み解くヨーロッパの旅へ、出発です!
・ジーンズはアメリカ生まれじゃない!?
最初に到着したのは、イタリアのジェノバ!
ジェノベーゼパスタで有名ですね。
実はここ、誰もが知るあのアイテムが生まれた場所とも言われているんです。
それはジーンズ。
あ、その顔は、「いやいやいや、ジーンズはアメリカ生まれだよ!!」って突っ込みましたね?
確かに、リーバイス社が生み出して金鉱採掘で働いた人たちが履いていたボトムスもジーンズですし、商標権もそちらにあります。
しかし、歴史を紐解くと、アメリカより先にジーンズを生み出したのは、イタリアなんですよ。
ジーンズは、ジーンという織物に由来し、その語源はジェノバです。最初は「ジェノイーズ」と呼ばれていたものが、縮んで「ジーン」になったと言われます。
補足として、ジーンズを真似てつくられたといわれるのが、デニム生地で、こちらはフランス生まれ。
「セルジュ・ドゥ・ニーム(セルジュの織物)」と呼ばれていたことから、縮んでデニム生地となりましたが、ジーンは後染めで藍色一色、経糸と緯糸で糸を使い分けるという違いがあります。
アメリカ生まれかと思いきや、しっかりちゃっかりヨーロッパ生まれだったんですね~。
いやはや、おみそれしました!
ApparelXにて人気のデニム生地はこちら
さてみなさん、小腹も空いてきたところですかね?
そんな時は片手に収まるあのスイーツの出番!そう、クレープです。
薄い生地にフルーツやクリーム、お菓子や野菜に至るまでなんでもくるんで美味しくしちゃうあの食べ物、大好きなひともたくさんいるのではないでしょうか?
実はクレープって、お菓子より先に繊維の生地が先に生まれてるんですよ。
起源はフランス、ブルターニュ地方で作られていた蕎麦粉のお菓子。
時代や場所を経るにつれ、蕎麦粉ではなく小麦粉が用いられたり、卵や牛乳が加えられたり、アレンジが加えられて生まれたのがクレープ。
そしてついに、あの焦げ模様からちりめんを連想し、「まるで絹のようだ」と形容されるようになったわけです。
フランス語でcrêpe(クレープ)とは、「凹凸のある表面の」「縮れた面の」という意味。
そこからクレープという言葉が広がっていき、現在に至るわけです。
ちなみに、元になった蕎麦粉のお菓子は「ガレット」と言い、こちらも現在までちゃんと生き残ってます。
これを機にクレープとガレット、食べ比べしてみては?
ApparelXに掲載されているイチオシの”クレープ”素材はこちら
みなさん、こんな夢のような生地があったらどうしますか?
半永久的に生産することができ、自然環境へのダメージもほぼなく、しかも通年着られて汎用性も高い、リサイクルまでできちゃう。
そんな生地、あるんです。
おっと、先に登場しちゃいましたか、答えはウール生地です。
もはやブランドと言ってもいいくらいブリティッシュウールはその品質、手触りや着心地が認められていますよね。
今、ファッション業界全体で取り組まなければならないサステナビリティ活動。
しかし、安易に自然繊維に切り替えても、かえって自然へダメージを与えては元も子もない。
そんな私たちの悩みを解決する生地を、既に先人たちは開発していました。
今環境への意識を高める人々からの熱視線を集めるウール生地。
ApparelXに掲載中の下記生地は、材料調達から生産まで全て日本で行なっている新時代のウール生地です。
サステナビリティ・マインドとジャパンメイド・クオリティの奇跡的なコラボ、ぜひお試しください!
いかがでしたか?
生地(のトリビア)で巡るヨーロッパの旅、楽しんでいただけたでしょうか?
今回ご紹介したお話は、実はまだまだ初級編。
今後もどんどんトリビアをご紹介していきますので、楽しみにしててくださいね。
この生地の裏話が知りたいというリクエストも募集しておりますよ~
それでは、次回の旅でお会いしましょう♪
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2023年10月入社のひよっこです。
アクセサリーのバイヤー兼デザイナーを経て、服飾資材の世界へ。
英語・フランス語を駆使して海外のファッション関連書籍を読むのが大好き。
レディースのスリーピーススーツをつくれるようになるのが目標です。