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クイックロンの種類を解説します!

ApparelX編集部の鈴木です。今回はYKKの面ファスナー、クイックロンについて解説していきます。

1QNNと2QNNは何が違うのですか?と質問を頂くことがあります。クイックロンって珍しい資材ではないですが、意外と細かいことはあまり知られていないのかもと思い、今回紹介させて頂きます。
ちなみに1Qはフック側のテープで、2Qはループ側のテープになります。1Qと2Qを組み合わせて使用して下さいね。

標準タイプ

1QNN-N(推奨ループ2QN-N/2QM-N)

標準タイプのクイックロンです。線径の太いフックを使用した標準密度タイプです。発注を頂く際に、単にクイックロンと書いてあったら1QNN-Nと2QN-Nの組み合わせで手配しています。ループ側の2QNM-Nはモヘアタイプで、毛足が長く、フックとの接着強度は標準タイプよりも大きくなります。

柔らかさ

1QS-N(推奨ループ2QM-N)

線径の細いフックを使用しており、フック密度が大きく風合いがソフトなタイプです。接着強度は標準タイプよりは劣ります。

1QSK-N(推奨ループ2QKWT-C)


ウルトラソフトタイプ 1QS-Nよりもさらに線径が細いフックを使用しています。肌触りがソフトなのでベビー服などに向いています。接着強度は標準タイプやソフトタイプに比べると劣ります。
幅展開が50mm、100mmのみで色も#580(黒)と#501(白)のみの展開です。

伸縮性

1QNE-N(推奨ループ2QNE-N)


エラスティックタイプのクイックロンです。ポリウレタン糸を織り込むことで伸縮性に優れているタイプで、スポーツ用品や医療器具に向いています。

耐久性

Qメイト4QNN-N


フックとループが1本のテープ面に混在するタイプです。そのため、フック側とループ側の区別が無く、4QNN-Nさえあれば面ファスナーとして使える優れものです。

POWERHOOK®

YKKカタログから引用

一般的な面ファスナーは繊維を織ったり編んだりして作られています。 POWERHOOK® は連続射出成型という方法で作られています。

アパレルだけでなくメディカル、カーテンなどインテリア、自動車関連など、幅広い用途に使用されています。

自動車に使用と聞くとちょっといかついイメージがありますが、以前、YKKの展示会にお邪魔した時にはペットのお洋服が提案されていました。

たしかにフワフワのわんこのお洋服でも毛が引っ掛かりにくく良さそう!と思いました。

こんな加工もできます!


金型を使って要望の形に加工することが出来ます。

ちなみにこちらは1QNN-Nを直径20mmの円形にくり抜いたFM20です。

ロットはテープのロットに準ずるので、色とサイズによってはかなりの数量が必要になってきますが、こちらは#501なので50枚で手配できました。気になる方はぜひお問い合わせください。

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