こんにちは。ApparelX事業部のカヤバです。
少し前になりますがラフォーレ原宿で開催されました生地総合ブランドVANCETの展示会に伺って来ました。
その内容を書きたいと思います。
環境問題はファッション業界でも大きな注目を集めています。
VANCETでも環境に優しい素材の提案が目を引きました。
その中でも、テンセルを大きく取り上げていました。
石油を使うナイロンやポリエステルと異なり、テンセルは木材パルプを溶解して生産されるので、環境負荷が少ないと言われています。
風合いはシルクの様に柔らかいのが特長です。
余談ですが、テンセルとリヨセルの関係ってご存知ですか?
少し調べてみると、意外とややこしかったです。
もともとは、同じ製法で作られる異なる商標の同一素材でした。
テンセルはイギリスの会社、リヨセルはオーストラリアの会社がそれぞれ独立した商標として生産していた様ですが、2004年に2社が合併し、現在では、商標としてはテンセル、総称としてはリヨセルを使っている様です。
こちらは、ecotoという素材。メインに再生ポリエステルを使用しているのですが、再生ポリエステルの芯糸に綿糸を巻きつけており、吸水性を向上させております。
シャンブレー素材等がありましたが、綿糸がポリエステル糸を包む事によって天然繊維に近い風合いになっておりました。
洗濯可能な素材や、防シワ性に優れた素材は人気が高いようです。特に若年層は、ウール等の天然繊維の肌触り風合いよりも、シワに強くリーズナブルなポリエステル等の機能素材を好む傾向があるようです。
自然な色合いの先染め素材。
この様な奥行きのある自然な色味は、日本の春夏にも特に合う様に思います。
製法的に決して生産効率が高いとは言えない先染めですが、VANCETのように小ロット、クイック対応できるメーカーさんがいると非常に助かります。
いかがだったでしょうか。
まだ仕掛中の生地もありますが、商品アップの準備が出来次第ApparelXにも掲載していきたいと思います。
副資材をお探しならアパレル資材BtoBサイトApparelXへ
セレクトショップでの販売やオーダースーツの採寸や縫製に携わってきました。
2020年に女の子が生まれました。日々の成長を楽しみに仕事しています。