レディースの渋佐です。
今回はファスナー選定・発注時の注意点をご紹介します。
今回の話は各ファスナーメーカーに共通することなのでYKKを例に上げてご紹介します。
これを間違えるとクレームに繋がったり、納期に間に合わないなど様々なトラブルが発生してしまします。
我々も手配の際は注意していますが全てを防ぎきれるわけではないので皆様も知識を付けてトラブルを回避しましょう。
素材やアイテム、後加工の有無によってファスナーの種類を使い分けましょう。
これを間違えると務歯の変色、洋服への移染、ファスナーの破損など様々なトラブルが発生する可能性があります。
耐久性の高い金属ファスナーを使用しましょう。
また、YKKでいうYzipのような耐久性、耐洗濯性に強いファスナーが最適です。
ジーンズには必ずと言っていいほど使われており、製品染めをするパンツにもオススメです。
Yzipには軽いアルミ素材もありますがアルミはアルカリ・酸の影響を受けやすく加工や洗濯洗剤の影響で務歯が痩せて破損する可能性があるので上記のジーンズ用が無難です。
柔軟性があり、ウールでも変色しにくいコイルファスナーを使用しましょう。
特にYKKのエフロンはスラックス用に作られたファスナーということもあり、通常のコイルファスナーより薄く作られています。
薄手~中肉の生地は4サイズ、厚手は5サイズを使いましょう。
スライダーの種類は大きく分けて2種類あります。
・オートマチック:ロック機能が付いており引き手を引っ張るとロックが外れる。
・ノンロック(自由スライダー):ロック機能が付いていないスライダー
違いは名称通りでロック機能が「付いている、付いていない」です。
アイテムによっての使い分けは簡単でオートマチックは洋服・小物類(財布・鞄)はノンロックです。
デザインによっての例外はありますが上記の使い分けが無難です。
特に洋服にノンロックスライダーを使用すると着用中に勝手にファスナーが開いてしまうなどトラブルの原因になるので気をつけましょう。
最後に発注時の注意点です。
発注時に気をつけることは品番間違いと納期です。
品番(種類)間違いは言わずもがなですが、各部の仕様にも間違いが無いか気をつけましょう。
また、YKKの工場でファスナーを生産する場合、3週間程度かかります。
これは通常時なので注文が集中する時は1.5~2倍近く納期がかかる事があります。
特に大手SPAや大手アウトドアブランドの注文が入った時はコイルファスナーや樹脂ファスナーの納期が2~3ヶ月掛かるという事態もありました。
インポートファスナーも生産に同じくらいの時間がかかるのと、輸送の時間もあるので1ヶ月は掛かってしまいます。
本数が少なければ長めから加工することも可能ですがコストが高くなるのと、樹脂・コイル系は上・下止が工場生産と変わってしまうという問題点もあります。
樹脂・コイル系の上・下止が変わる話は以前のブログで書いているのでご興味があればご覧下さい。
駆け足ではありますがファスナー選び・発注時の注意点をご紹介してきました。
今回はここを間違えると取り返しがつかない!もしくはリカバリーが大変!!というポイントです。
不明な点や不安があれば発注先・メーカーに尋ねるのが一番です。
また、縫製スケジュールを確認し、量産時は工場投入の1ヶ月前にはファスナーを手配しましょう。
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