ApparelX News編集部のmammyです。
今年の2月〜3月に欧米で開かれた2022〜23年秋冬のファッションウィークでは多くのブランドが対面でのショーを行い、コロナ前の様な景色が広がりました。欧米では「ウィズコロナ」という道を選び一段落し、リアルなコレクションの発表が増えた一方でミラノコレクションがスタートした2月24日にロシア軍によるウクライナ侵攻によって暗い影を落としました。
追悼の祈りを込めた無音のショーや反戦のメッセージを訴えるデザイナー等、想像もしなかった様な異様な雰囲気に包まれたファッションウィークでもありました。
ただ、クリエイションは世情を反映したものではなく、自由な発想で個性や多様性を訴えるものや既存のもの・スタンダードなものを現代版にアップデートしているものが多くありました。
今回は2022年~23年のA/Wコレクションからトレンドの資材がどんな物なのかを見て行きたいと思います。
目次
今季の最大トレンドは「テーラーリング」です。2022年秋冬の中心となるのは普遍的なアイテムのアレンジです。テーラーリングは裁断や縫製にこだわった仕立ての良い服を意味します。ウールやツイードのチェスターコート・パンツスーツやスカートスーツも多く登場しています。オーバーサイズのジャケット・肩を強調したパワーショルダーのジャケットやスカートと合わせるエレガントなノーカラージャケットなどその種類は多種多様です。
秋冬のスポーティー・アウトドアスタイルにはカントリーな雰囲気を漂わせています。注目アイテムはパッチポケットやファスナー使いが印象的なユーティリティージャケットやキルティングを用いたアウターやラバーブーツ等です。そんなカントリースタイルを都会的に着こなすのが今季風です。
2022年の春夏のトレンドだった”Y2K”ファッション(Year 2000」の短縮形で、2000年頃に流行したスタイルのこと。)よりも若さを表現したのが制服をアレンジしたスタイルです。ジャケットやプリーツスカートをアレンジしたり、Vネックニット・タータンチェックやアーガイルといった英国的な柄使いなど制服や学生生活を想起させるスタイルが打ち出されました。
ベージュ・ブラウン・カーキなどアースカラーをミックスしたスタイルが今年の秋冬のトレンドです。
特に今年注目のカントリースタイルやビンテージテイストとの相性も抜群です。
今季最も注目を集めたのはオールブラックのコーディネイトです。
一口にブラックと言ってもその表現は無数にあります。2022年秋冬のコレクションでは素材やディティールにこだわり、エレガントなスタイルやストリートカジュアルまで様々なテイストの表現に用いられています。
ピンクはフューシャやマゼンタの様な目が覚める様な鮮やかな色合がトレンドです。
ドレスやコートなど全身ピンクのコーディネイトは実際には勇気がいるので、差し色として鮮やかなピンクを取り入れるのはいかがですか?
今季大注目な素材はツイードです。テーラーリングが最大のトレンドという事もあり、アウター・ジャケット・ドレス・スカート・パンツ・バッグまで幅広く用いる事が出来る素材です。
コートに多く用いられているのがメルトンなどの厚手のウールやウール混の生地です。生地がしっかりとしているので、冬のコート等のアウターにピッタリです。
ベルベットの生地はクラシカルでエレガントなスタイルとの相性が抜群です。コートやジャケットがラグジュアリーな印象になります。
デニム生地はインディゴ・ブラック・カラーデニムなどデニムパンツだけでなく、様々なアイテムに用いる事が出来ます。
テーラーリングが今季の注目という事もあり、ジャケットに代表される様なピンストライプ生地もトレンド生地の一つでもあります。
いかがでしたか?
実際に秋冬商品が店頭に並ぶのはまだ先ですが、今年の秋冬のトレンドを素材や色・柄など掘り下げて見て行くのも面白いかと思います。
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現在はレディースブランドの資材のデリバリやアパレルBtoBサイトApparelXの顧客対応を中心に行っています。
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