textile vision第9回 & Fabrica Nippon展示会レポート

今回はApparelX Newsの山善と尾崎がそれぞれ2024年9月第3週に開催されたTexitle VisionとFabrica Nipponに行ってきましたので、その様子などをレポート致します。

textile visionとは

国内外で高い評価を受ける高品質な素材を集めた合同展示会。

今回は第9回となり、表参道・神南で開催されました。

産地のメーカーからコンバーターまで幅広い企業が集まるだけでなく、テキスタイル以外にもレース等資材のメーカー、二次加工を行うメーカー等も多数出展されています。

出展企業

株式会社 植山テキスタイル 　 小原屋繊維株式会社

株式会社カゲヤマ　　　　　　川越政株式会社

有限会社紀南莫大小工場　　　桐生整染商事株式会社

古山株式会社　　　　　　　　桑村繊維株式会社　テキスタイル2部6課

桜井商店　　　　　　　　　　有限会社コヤマインターナショナル

サン・ルック株式会社　　　　島田製織株式会社

鈴憲毛織株式会社　　　　　　ダックテキスタイル株式会社

T.G.W　　　　　　　　　　　 東京田川株式会社

Bird fab studio株式会社　　  株式会社パリカ

株式会社ビアン　　　　　　　村田刺繡所

株式会社ROKAL

株式会社有延商店　　　　　　落合レース株式会社

有限会社オフィスくに　　　　コスモテキスタイル株式会社

株式会社コッカ　　　　　　　小林株式会社　東京支店

小松和テキスタイル株式会社　 杉村株式会社

株式会社シャンブレー 　　　　株式会社長谷川商店

渡辺矢株式会社　　　　　　　 桑村繊維株式会社　TIPICO

株式会社サンファッション

(https://ozgallery.jimdo.com/textile-vision/ より引用)

現場の様子/おすすめポイント

今回の開催が表参道AQspace、QFgallery・CLspace神南という2箇所のギャラリーでしたが、いわゆる大きな展示会場と違いスタイリッシュな空間で、展示会自体の雰囲気も非常に良かったです。

お客様も多く入っており、盛んに商談されていました。

出展社の傾向としては、国外でも高い評価を受ける企業が多かった印象です。ハイブランドに卸しているメーカーや海外拠点を多数持つメーカーなど、日本の素材の良さを海外に広めている企業のお話を聞くことができました。

また今回で言えば、生地だけでなく、レースメーカーも多く出展されていました。

日本のレースの品質やデザインは海外でも高く評価されていますので、その意味でも国内外問わず評価されているメーカーが集まっている展示会だと感じました。

次回の開催日程はまだ決定していないようですが、非常に上質な素材が集まる展示会でしたので、是非訪れてみて下さい。

Fabrica Nipponとは

ESSENTIAL  ―本質の追求―

溢れんばかりの情報が降り注ぐ現代におけるもの創りの本質とは何か？
情報に流されるより、独自の考えによるオリジナルの追求や、得意な分野を磨き上げる事が

重要だと考えます
この様な考え方をベースに、新しい試みの素材グループMove onと、
ベーシックを進化させる素材グループBrush upの2つのテーマで提案します

*Move on　～産地ならではの個性的な原料使いや、独自の技術力を駆使した、オリジナルの追求～

*Brush up　～実績を重ねていても、さらに一歩でも二歩でも歩みを進めてバリエーションを追求～

https://www.klaboratory.net/fabrica-nippon-2025aw

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テキスタイルコンバーターではなく、日本の産地でものづくりをしている受注生産型の企業が主に出展します。

またマーケットゾーンというゾーンがあり、端切れや見本反などの切り売り、製品サンプル販売や、ミシンや編み機などでの体験などができるようになっています。

そのためいわゆるビジネスではなく一般の方もいらっしゃる感じでした。

産地の会社が多いということでTNJ(テキスタイル・ネットワーク・ジャパン)と近い印象がありますが、空間としては広かったり、レアな生地をその場で仕入れてサンプルを仕上げることもできるため、差別化されている点もありました。

現場の様子

これは東匠 猪俣さんがマーケットプレイスに出展している様子です。残反や、マス見本、着物関連の裏地などを販売しておりました。

おすすめポイント

受注生産品の場合は10m程度の見本反を作るにも10万円以上してしまうこともざらですが、アーカイブの切り売りもあるため、そのようなコストをかけずに、サンプルが手配できる可能性があります。

もちろんタイミングやずばりほしいものが手に入るとは限りませんが、インスピレーションを掻き立てることは可能ではないかと思います。

また産地といっても福井、尾州など、全国の産地の企業が出展しているため、様々な素材を見つけることができます。

他の展示会と違って、私が行った時間帯だけかもしれませんが、そこまで混雑はしていなかったので、ゆっくりと商談もできたり、生地を見て回ることができるのではないかなというところも、ポイントです。

まとめ

毎年秋はAW企画もあり、大手だけでなく、中堅のテキスタイルメーカーの展示会も多いので、是非チェックして足を運んでいただければと思います。

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ヤマヨシ

ApparelX News編集長。
レディース・カジュアルブランドのデリバリ業務を経て、現在は、アパレル資材BtoBサイトApparelXの運営をしています。自分自身が分かりにくかったことや、役に立てる情報を発信していきます。