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シャツの襟に黒ずみ!?接着芯の「シミダシ」トラブル事例と対策

こんにちは!ApparelX NEWS編集部の木村です。

みなさんは接着芯を使用する中で、イレギュラーやトラブルが起きたことはありますか?

今回は「芯地のシミダシ」が起きた理由と対策について、実際にApparelXに寄せられたご相談をもとにご紹介します。

洗濯したら襟が黒ずんだ…お客様からのご相談

お客様からいただいたご相談は次のような内容でした。

  • レディース用ブラウス(綿100%)の襟部分に、白い接着芯R222・R111を使用した
  • 洗濯後、白の芯地を使用していたのに襟が黒ずんでしまった
  • 縫製を解いて中を確認したところ、接着剤部分の点が黒く変色していた

原因は「樹脂の染み出し」

結論から言うと、R111・R222はシャツ生地などの薄地への使用にはあまり適していない、というのがメーカーの回答でした。黒ずみが発生するまでの流れは、次のように考えられます。

  1. 接着剤の粒が大きい:R111・R222は、接着剤であるナイロン樹脂の粒が比較的大きい仕様です。
  2. アイロン接着時に樹脂が染み出す:薄手のシャツ生地に使うと、溶けた樹脂が生地を通り抜け、表面に染み出すことがあります。
  3. 染み出した樹脂に汚れが付く:接着直後は一見問題なく見えても、製品化後のクリーニングや家庭洗濯で、樹脂に細かな汚れが付着します。
  4. 黒ずみ:今回はこの汚れを吸着した樹脂が黒い点となって浮き出してしまったのではないか?という見解です。

さらに、剣先などに樹脂が溜まることでも、同様に黒ずみにつながる場合があるそうです。剣先は生地や芯地が重なり、アイロンの熱や圧力がかかりやすい部分。剣先の黒ずみが特に濃く出やすくなります。

トラブルは「複数の要因」が重なって起きる

今回の現象は、芯地だけが原因というわけではありません。メーカーは、次のような複数の要因が重なって発生した可能性があると見ています。

  • 接着条件:アイロンの温度・圧力・時間
  • 生地の種類:生地の厚みや密度(薄手ほど樹脂が抜けやすい)
  • 洗濯・クリーニング:製品化後の扱い方

つまり、「芯地と表地の相性」を事前に確かめておくことが、同様のトラブルを防ぐ一番の近道です。接着直後に問題が見えなくても、洗濯後に初めて表面化するのがこのトラブルのやっかいなところ。生産前の検証が欠かせません。

薄地のシャツ生地は「XR11・XR22・XR33」がおすすめ!

シャツ生地などの薄地に接着芯を使う場合、メーカーはXRシリーズのXR11・XR22・XR33を推奨しています。襟やカフスなど、シャツのパーツ用としてご検討ください。XR11~XR33に数字大きくなるほどソフトになります。

・XR11 シャツ・パーツ用 低伸度セミストレッチ芯地 ハードタイプ

・XR22 シャツ・パーツ用 低伸度セミストレッチ芯地 50D ミドルタイプ

・XR33 シャツ・パーツ用 低伸度セミストレッチ芯地 50D ソフトタイプ 30D

今回の事例のような薄手のシャツ生地ですと、ソフトめなXR22・XR33がおすすめです。

R111・R222も汎用性の高い芯地でもあり、高い接着強度があるポリアミド系ダブルドットを使用しているのがメリットでもあります。ですが、今回のシャツ向けのような薄地には樹脂量が多いために生地のわずかな織り目から樹脂が抜け出してしまったということです。使う生地の厚みや仕上がりのイメージに近いものに合わせて、芯地を選び分けることがポイントですね。

接着芯試験もApparelXで対応しています

「この生地にこの芯地で大丈夫?」と不安なときは、サンプル作成前に接着試験で確かめるのが確実です。ApparelXでは、表地をA4サイズ以上の大きさでお送りいただければ、接着試験を実施できます!生地が弊社に到着後から3営業日程で発送もしておりますので、是非ご活用くださいませ。

そのほかの接着芯のトラブル事例や芯地は、以下の記事でもまとめています。

まとめ

芯地は品番によって不織布の厚さやストレッチの度合いなどの他にも、ナイロン樹脂の粒の大小があり、この差が貼り合わせる生地との相性に関わってきます。芯地を見比べても、ぱっと見で何が違うの?と感じることもあるとは思いますが、適切な芯地選びをすることで、よりクオリティの高い製品に仕上げることができるのではないでしょうか。接着条件・生地・洗濯など、複数の要因が重なって起きるトラブルもありますので、不安なときはサンプル作成前に接着試験で検証することも視野に入れて頂ければと思います!

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