ApparelX編集部の鈴木です。今回はアパレル資材に欠かせない糸のお話です。先日、糸の大手メーカーFUJIXの社員の方にお越しいただき勉強会を開いて頂いたので共有したいと思います。
FUJIXは縫い糸や刺しゅう糸などを製造・販売している会社です。
上海に生産拠点、販売拠点 メインの向上は上海
タイ、ベトナム 販売拠点もあります。
家庭用はシャッペスパンが国内でかなりシェアを持っています。糸に詳しくなくてもシャッペスパンは聞いたことがありますよね。
工業用はスーツでシェアが高く、
アパレル製品は東南アジアで生産される事が多く、その為、タイやベトナムでの生産、販売を拡大しています。
簡単に言うと、撚糸、染色、仕上げの工程で作ります。
撚糸は糸を撚る事です。細い糸の束を最初によじったものを下撚り、下撚りをしたものを逆に撚って上撚りにします。
撚り数は1mあたりにどれくらい撚っているかというのが風合いに影響するので、各社で差別化しやすい大事なポイントです。
出来上がったものを染色します。大きな窯に入れて、高温、高圧で染色します。
染色以外にも、光沢を出す加工や、撥水加工などの処理もこの工程で行います。
できたものは巻き上げて検品して完成です。
スパン糸とフィラメント糸があります。
紡績糸で毛羽があるものです。一般的に言うとスパン糸というとミシン糸のことです。
一続きの長繊維を撚ったものをミシン糸にしたもので毛羽がありません。絹糸もフィラメント糸の部類にはいります。光沢があって、繊維芽一続きなので、同じ太さで在ればスパン糸よりも強いです。
スパン糸とフィラメント糸の両方のいいところを取った特殊加工糸で、FUJIXの製品ではキングフィットが該当します。
分類はフィラメントですが、フィラメント糸に毛羽が出る加工を施したもので、フィラメント糸なので強く、かつスパンのような風合いが特徴です。
数字が大きいほうが細いです。
ミシン糸の番手表記は日本のJISで決められているものなので日本でしか通用しません。
また、スパンとフィラメントは基準が違います。
バラバラの基準を比べるのはデシテックスを基準にします。
今回は基礎的な解説をしましたが、いかがでしたでしょうか?
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デリバリ統括部で資材の手配をしています。
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