ApparelXNews編集部の鈴木です。
ボタンとは言わずと知れた洋服などに用いられる留め具のことです。
衣服の他にバッグなどにも使用されます。装飾品としての要素もあるので、形や素材もたくさんの種類があります。
今回はボタンの歴史と、よく使うボタンを簡単に紹介していきたいと思います。
14世紀~16世紀にはフランスの王族や貴族の間で流行しました。
当時のボタンは1つ1つ職人の手で作られる1点もので、装飾品としての要素がつよく、金、銀、宝石があしらわれ、細工が施された豪華なボタンだったようです。
18世紀~19世紀には機械化により、大量生産ができるようになったので、一般庶民もボタンを付けるようになりました。
日本では明治維新のころから、日本の海軍・陸軍の制服にボタンが採用されたのが始まりです。
洋装化にともなって衣服の留め具として普及しました。ボタンが普及する前は紐で布を留めていたので、ボタンはとても画期的で、近代以降は一般の人々にも浸透していきました。
ここからはよく使うボタンの種類と用途を紹介していきましょう。
最も一般的なボタンです。衣類に幅広く使われています。形、色、様々なものがあります。
2つの穴が開いた二つ穴ボタンは生地とつながっている部分が少なく、留め外しがスムーズにできるので、シャツによく使われています。
4つ穴ボタンは糸を4つの穴を通してしっかり固定されているので、コートなどの厚手の服に向いています。
ボタンを付けた部分の補強のために、裏側に付けるボタン。サイズが小さく、8mmを付けることが多いです。
生地が傷んだり、ボタンの留め外しを繰り返しているうちに糸が緩んでしまうことを防ぎ、ボタンを取れにくくしてくれます。コートやスーツなど比較的厚地なものに表ボタンの裏側に付けます。
ボタンホールのいらない、パチッと留めるタイプのボタンです。
凹と凸の2つで1セットとして使います。簡単に留め外しができるので、誰でも扱いやすく、ベビー服や子供服、ポーチの留め具などにも使われています。
表面からは見えないので、ボタンを隠したいときにも使えます。
大きいサイズのものもあるので、コートに使うこともでき、用途は幅広いです。
主に金属製で、スナップボタンと同じく凹と凸の2つで1セットとして使います。凹側も凸側も2つのパーツがあり、合計4つのパーツが必要です。専用の工具を使って取り付けます。
ブルゾンやジャケットなど、アウターによく使われている外、トートバッグやポーチ、お財布などにも付いています。しっかり留まってはずれにくいのがメリットです。
上側のキャップ部分にはブランドロゴなどを刻印することもあります。
ジーンズのフロントについている金属のボタンです。ネオバーとも呼ばれます。2つのパーツで生地を挟み込み、専用の器具を使って取り付けます。
ドットボタンに似ていますが、パチンと止めるのではなく、ボタンホールに通して留めます。
ボタンの裏に足があるタイプのボタンです。ボタンを縫い付ける部分が表側から見えにくいので、カーディガンやブラウスなどのおしゃれ着によく使われています。
装飾性の高いボタンなので、カーディガンの前立てに付けるのがおすすめです。
立体的なデザインが多いので、取れやすいというデメリットもありますが、可愛らしいデザインはシンプルなお洋服も華やかに演出してくれます。
生地で包んで作るボタンです。好きな生地を使って作れるので、お洋服と共布にしたり、指定した柄の部分で作ることもできるので、オリジナリティあふれるボタンが作れます。
レディースのブラウスやニットに使われることが多いです。帽子のアクセントやヘアゴムなど小物に使っても可愛いです!
留木という意味からきています。水牛の角のような特徴のある形をしていて、ダッフルコートに使われます。糸で縫い付けるのではなく、ひもを通して使います。
ボタンホールを使わないので簡単に留め外しができます。
ダッフルコートはもともと漁師が着ていたコートだそうです。極寒の海で、手袋をつけたまま開閉できるように、はずしやすいトグルボタンが付いていたんですね。
紐を結んで作ったボタンのこと。チャイナドレスの装飾的な留め具として使われていました。
紐を丸型に結んで作った玉に輪をかけてとめます。
中国では5世紀~7世紀からある伝統的なボタンですが、ワンピースやチュニックに付けても素敵だなと思います。
ボタンは単に生地を留めるだけでなく、装飾品としての役割も大きいです。小さなパーツですが、ボタンを変えるだけでガラッと印象が変わるかと思います。何か物足りないなぁと感じたら、ボタンを選びなおしてみてはいかがでしょうか?
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