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高機能素材の特徴を徹底解説!〜東レ Prime Flex®(プライムフレックス)編〜

プライムフレックス

ApparelX編集部のmammyです。
先月のブログ生地では高機能素材のソロテックスについて解説をさせて頂きました。
ぜひ下記よりご覧頂ければ幸いです。

今回は技術力が詰まった高機能素材のPrime Flex(プライムフレックス)について詳しくご紹介させて頂きたいと思います!

Prime Flex®(プライムフレックス)とは?

Prime Flexとは東レ株式会社が開発した高機能素材で様々なアパレルメーカーのスポーツウェア・シャツ・カジュアルジャケット・パンツなど様々な衣服に用いられて居ます。

合繊繊維においては圧倒的な技術力を持つ東レですが、このプライムフレックスにもその開発力が注ぎ込まれているんです。

原糸に性質の異なる2つのポリマーを貼り合わせたバイメタル構造の糸を使用していて、螺旋構造にしているのでバネのような伸縮性を持たせたものです。
ちょっと普段聞き慣れない言葉が出てきました。。

ポリマーとは?
繊維の元となる化学物質(1つの分子から出来ている物質)をモノマーと言い、このモノマーを無数に繋げたものをポリマーと言います。
このポリマーを熱や溶剤で溶かして極小の穴の空いた口金から押しだし、冷やすことで化学繊維が出来上がります。

なるほど、平たく言うと化学繊維の元になるものですね。そしてそのポリマーを貼り合わせたバイメタル構造というのは…

バイメタル構造とは?
2成分のポリマーが貼り合わさった合繊糸の形状。温度計などに使われる金属板の構造に似ていることからこう呼ばれる。

ふむふむ、2つの元が合わさった糸の形状ということで、実際にプライムフレックスの糸の断面も2種類が合わさった形をしています!

<バイメタル構造のナイロン糸の断面>
東レ株式会社HPより
バイメタル構造のナイロン糸の断面
くっきりと断面が分かれています。

では高機能と言われるプライムフレックスのその特徴を解説して行きたいと思います!

1.優れたストレッチ性とストレッチバック性

ポリトリメチレンテレフタレート=PTT)繊維を使用しており、高いストレッチとキックバック性がありしなやかさも兼ね備えています。

様々な動きに合わせてフィットしてくれるので、スポーツウェアなどにはまさにぴったりな素材です。

2.高い染色性

発色性・堅牢性にも優れていて、豊富な色展開が実現可能となっています。
繰り返し洗濯しても色褪せしにくく、洗濯頻度が高いユニフォームなどにも安心して使って頂けますね。色褪せの観点だけでなく、洗濯回数を重ねても生地自体が劣化しにくく、耐久性も高いという長所もあります。

3.優れた物性

速乾性にも優れ、汗などをかいてもサラッとした着心地が持続します。
またUVカット性もあります。
スポーツシーンから普段のカジュアル使いまで幅広いアイテムにお使い頂くことが可能です。

プライムフレックスおすすめ生地

K9746B プライムフレックス[生地] 日本ストレッチ
K9746B プライムフレックス®
薄手でさらっとした風合い。スポーツウェアやインナーなどにおすすめです。
深い色合いから目の醒めるような蛍光カラーもございます。
FF1641 プライムフレックス 厚手タイプ[生地] 日本ストレッチ
FF1641 プライムフレックス厚手タイプ
K9746Bよりもしっかりした厚さ。ふんわりとした質感で、肌触りの良さもばっちりです。

まとめ・今後の展開について

今年の春夏からはリサイクルPET原料を使用した環境配慮型のプライムフレックスを展開される様です。
原料の構成成分の半分以上を環境配慮型原料にすることに成功したとのことで、サステナビリティに配慮した商品がますます広がりそうですね。

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