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摩擦の試験データが悪い!?データ改善手段について説明します

ApparelX NEWS 編集部の佐々木です

別注で生地の染色をして堅牢度試験データを取得したら摩擦が低い・・・!?
これじゃ困る・・・!との事件が最近ありましたので、
今回は染色屋さんに聞いた摩擦向上の手段についてご紹介します。

今回問題の生地はシルクの羽二重生地でした。
乾摩擦のデータが悪く、困ったので染色屋さんに泣きついたのですが、その時頂いた返答が下記となります

摩擦向上手段は3種類

①摩擦向上剤を使用してソ―ピング

アクリル樹脂系の溶剤を使用して摩擦向上をはかります。
摩擦向上用の専用溶剤を使用するため他の2種類より数値が上がる事が期待できます

!注意点!

納期は加工に納期3日~4日ほど
風合いがすこしかたくなります
ソ―ピング(洗い)をかける為色が少し落ちます

②FIX剤を使用してソ―ピング

色止め用の溶剤を使用します。
数値が確実にあがるかはやってみない事には・・・です

!注意点!

納期は加工に納期3日~4日ほど
風合いは変わりませんが数値の上昇はわかりません
ソ―ピング(洗い)をかける為色が少し落ちます

③溶剤を使用せずもう一度ソ―ピングをする

何も溶剤を使用せずに洗いをかけます。
綿やポリエステル系の生地であれば結構数字が上がる事があるが
シルクではあまりオススメしないとの事です

!注意点!

納期は加工に納期3日~4日ほど
ソ―ピング(洗い)をかける為色が少し落ちます

摩擦のデータについて

試験後片

今回の生地データが湿摩擦より乾摩擦が低かったのですが
そのような事はあまりないのでもしかしたら今回は試験のやり方がよくないのかもしれない?
との事もお話しされていました。

生地により抵抗のある方向というのがあり、試験をやった時の状況によりデータがかなり変動する事があります。
ツイルなどは顕著です。

なにもやらず再試験をとったら摩擦データがかなり上がった・・・!という事も実際にあったそうです・・・!

まとめ

シルク生地別注時の摩擦データ事件についてまとめてみました。

濃色、かなりあざやかな色などは耐光や摩擦のデータが悪い傾向にあると思います。
データをとるか、色を取るか・・・困りどころですね。
ソ―ピングをすると結局色は少し落ちてしまうので、そこはどうしてもご了承ください
何か参考になると幸いです。

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