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2023トレンドキーワード「ボディポジティブ」について~シアー生地のご紹介~

こんにちは。ApparelX News編集部の尾崎です。

今回は、2023SSのトレンドキーワードの一つである「ボディポジティブ」について取り上げたいと思います。「ボディポジティブ」とは何か、そしてそのキーワードから流行となりそうなおすすめの生地の紹介もしますので、是非ご一読ください。

「ボディポジティブ」とは

ファッショントレンドはアイテムの流行を規定するのみではなく、思想的な部分や社会性を含んだものでもあります。

特にここ数年は、ファッションにおいてもサステナブルやエシカル(倫理的)といった地球や人間社会への影響が意識される傾向にあります。

その中のひとつと言える「ボディポジティブ」ですが、そのムーブメント自体はそこまで新しいものではありません。

ムーブメントの発端は、2012年頃に「#BodyPositive」というハッシュタグが使用され、ありのままの自分を愛そうという考えがフェイスブックやブログで発信されたことと言われています。

その時点で、ファッションブランドのモデルや雑誌などのメディアにおいて多く起用されていたのは、痩せていて背の高いいわゆる「スタイルのいい」人々。
そのような見た目でない人々も、そうなることが正しいかのようなイメージが共通認識としてあったと思います。

その意識に対する反感から、「ボディポジティブ」の考え方は生まれました。
いわゆるモデルの人々より太っていようと、肌の色が同じでなかろうと、自らの身体を美しいものと捉えるという考え方です。

そこから、プラスサイズのブランドが数多く生まれたり、既存のブランドもサイズ展開を拡張するなど全世界に広がっていきました。

「ボディニュートラル」へ

2012年から徐々にボディポジティブの考え方は広まっていきましたが、一方で、自分の体のコンプレックスを許容することができない、また許容することができない自分に対してネガティブな感情を抱いてしまうという意見も出るようになりました。

自分のありのままの身体を愛することは素晴らしいことですが、すぐにコンプレックスが解消されるわけではなかったり、理想の体型になりたいという気持ちは誰にでもあったりするものです。

そこでボディポジティブを一歩進めた考え方として、「ボディニュートラル」という考え方が広がってきています。

ボディポジティブはありのままの自分を愛そう、愛すべきという考え方ですが、無理に自分の身体を愛さなくてもいい、自分の身体に対するネガティブな感情もポジティブな感情も、受け入れていこうという考え方がボディニュートラルです。

「ポジティブ」という部分を強調するのではなく、「受け入れる」ということが重要であるという考え方です。

以上のようにボディポジティブ〜ボディニュートラルというムーブメントは広まってきました。

様々な捉え方があると思いますが、このムーブメントの本質は、個人が自分の身体をポジティブに捉えるかどうかはまた個人の自由ですが、どんな身体が美しいということを社会全体で規定して、そこから外れている人間を美しくないとすることだけはやめよう、ということだと思います。

個人的にこのムーブメントがいい形にまとまってきたと感じたのは、モデルを本業としている人ではなく、町の床屋やパン屋といった職人たちをモデルとして使うブランドが散見されるようになってきたことです。

ブランドがボディニュートラルを意識して起用したかは定かではないですが、いわゆるモデルの人たちの見た目だけが美しいわけではないことを示すような、いい傾向だと感じました。

「ボディポジティブ」・「ボディニュートラル」から発生したトレンド

以上のようなボディーポジティブ、ボディーニュートラルのムーブメントを受け、それをファッションに落とし込んだトレンドが「肌見せ」です。

自分のありのままの姿を受け入れることを示したトレンドで、23SSのコレクション(ファッションショー)ではブラトップなど露出度の高いアイテムが多く見られました。

必ずしも肌を直接露出するだけでなく、透け感のある素材を重ね着するスタイルならば、万人が取り入れやすく、23SSの大きなトレンドとなっています。

ということで、今年のトレンド、透け感のある素材のご紹介です!

3000 シルクオーガンジー

100%シルクのベーシックなオーガンジーです。
高級感があり、程よいハリ感、シャリ感があります。

2440RE リサイクルパレットオーガンザ

こちらは東レのリサイクルPET繊維”&+(アンドプラス)”を使用したオーガンジー。
環境に配慮した素材ながら、光沢がありゴージャスな印象です。

KKF7572 75dシホン

こちらは生地メーカー宇仁繊維さんの定番商品です。
ソフトな風合いのシフォンジョーゼットで、200色以上のカラーバリエーションを誇ります。

SLG600 シルクシフォン6匁

国産の高級シルクシフォン。
かなり薄手で、透け感の強い生地です。

T3000 ブライトチュール

ハリのある風合いと光沢&透明感が特徴のチュール。
重ねて使うことでオリジナルの色を表現できたり、立体感のあるシルエットを出すことができます。

まとめ

いかがでしたか。

今回はトレンドキーワード「ボディポジティブ」、「ボディニュートラル」のご説明と、それによってトレンドとなる透け感のある生地のご紹介をさせていただきました。

ボディポジティブやボディニュートラルといった考え方(?)が、ファッションのトレンドに影響する流れは今後も途絶えることはないと思いますので、定期的に取り上げていきたいと思います。

また、今回はご紹介していないシアー生地も、定番から一味違う商品まで多数掲載しておりますので、ぜひApparelXをご覧ください!

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