ApparelX編集部の鈴木です。以前旅行に行ったとき、手織り体験工房に立ち寄りました。1.5時間くらいの体験だったので、マフラーなどを作るところまではできなかったのですが、 短い布を織ることができました。
せっかくなのでランチョンマットにでもしようかなと思いましたが、なんか頼りないというか、ほどけそう感が漂っています。
縮絨すればしっかりした布になりますよと言われていたのを思い出し、やってみたので紹介します。
主にウールなどを縮ませて、繊維同士が絡まることで密度を高めたり、毛羽が立ってふんわりした感じに風合いを良くすることができます。
縮絨の加減によって仕上がりが変わります。
織り上がった織物は縦糸と緯糸が交差しているだけの状態ですが、繊維を絡ませて布の状態にすることもできます。
フランネルやメルトンの様に仕上げに縮絨をして生地を作ったり、商品を作ってから縮絨加工することもあります。計算された縮みやシワでデザインを作り出しているんです
・中性洗剤と投入して多めの水量でタオルを洗うように標準コースで3~7分洗います。
この時、繊維がよく絡み合うようにネットに入れずに洗うのがポイントです。
・1~2分すすいで、脱水をかけます。
・脱水のあと、乾く前にアイロンをかけ、縮んだ部分に熱を加えます。
・陰干しをして乾かします。
仕上がったのがこちら
ん~これは縮絨できているのか?
ちなみに私が織ったものは綿でした。ウールじゃないのでフェルト化まではできませんね。
調べてみると他にも色々やり方があったので1回目とは違うやり方で再度チャレンジ。
・40℃のお湯に10分つけ込みます。
・中性洗剤を入れて優しく揉み洗いをします。
・水ですすぎます。
・乾く前にアイロンで形を整えます。
・陰干し
2回目の仕上がりはこちら
見た目はあんまり変わっていないかも・・・。
触ってみるとなめらかになっていると感じました。
素材によってもやり方は色々あるみたいです。実際に生地を作ったり、製品に施す縮絨はこんなに簡単なものではないでしょう。
お湯に浸ける時間や、お湯の温度、使う溶剤の量などで縮絨の強さを変えます。
どこまで縮絨させるかが仕上がりに大きく影響するので、かなり大事な工程ですね。
私の縮絨チャレンジはいかがでしたでしょうか。上手くできたかはさておき、実際にやってみるとどういう作業なのかというのがなんとなく分かりました。
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