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アウトラスト®の生地の開発について

ApparelXのヤマヨシです。

今回は現在弊社で開発中の表地であるアウトラスト®ストレッチツイルについて紹介をさせていただきます。現在織布工場さんと綿密な打ち合わせ中で、皆様のご意見を承りながら、ものづくりを進めてまいります。

アパレル資材BtoBサイトApparelXを通じて得た知見

弊社では現在アパレル資材BtoBサイトApparelXを通じて、アパレルメーカー様・バッグメーカー様・縫製工場様などアパレルに関わる皆様へ、表地と付属を一緒に投入するというサービスを提供しています。

2018年2月からスタートしており、現在では5年目となっております。

今まで多くのご注文をいただきながら、冷感や撥水、防汚や消臭など様々なシーンにおいて以前より機能性を求められることが多くなってきました。

ユニフォームとして用いられるシーンだけでなく、昨今のアウトドアブームによって難燃などの加工も注目をされています。

今ではポリエステルやコットンなどの素材にいかに機能性を追加するかという時代になっていると感じます。

そして、新型コロナの流行に端を発し、リモートワークなど進むことによって、リラックスなどのキーワードが多く見られるようになりました。それは必然とストレッチ性のある生地であったり、ジャージー生地などのニット素材が人気を集めてきました。

アパレル業界でのサスティナブルな素材とは

サスティナブルというキーワードは今では欠かすことができないテーマです。ファッションワールドという東京ビッグサイトで行われるサスティナブルEXPOという展示会では、同時開催の他の展示会よりはるかに多い来場者があり、とても賑わっております。様々なメーカーがサスティナブルな素材を開発し、アパレルメーカーさんがそれを形にしていっていると肌で感じます。

サスティナブルというと意味は「持続的な」という言葉になりますが、アパレル業界では、様々な角度から定義されているように感じます。

例えば、リサイクルポリエステルやリサイクルナイロンなどを代表とする再利用素材や、オーガニックコットンや天然染料などの環境負荷が少ない素材などがありますよね。

アパレルメーカー様やブランドごとに求められるサスティナブル素材というのは異なります。

絶対にペットボトルからリサイクルしたポリエステル生地ではないといけないというブランドさんもあれば、OEKO TEXなどの認証を取っていないといけない素材しか使えないメーカーさんもいらっしゃいます。

ブランドごとに訴求するブランドイメージが異なるため、様々なバリエーションの生地が生まれているのだと感じています。

どういったものであれば、地球環境に優しく、既存のものより持続的なものであると言えると思います。

サスティナブルとしてのアウトラスト®

そのような中で弊社は、現在アウトラスト®という機能を用いた生地を開発しています。過去にアウトラスト®についてのブログも書きましたので、下記ブログも是非ご一読ください。

アウトラスト®とは、一言で言えば「夏は体感温度を下げ、冬は体感温度を上げる」機能です。

なぜアウトラスト®がサスティナブルかといえば、長く着ることができる洋服というのはそれだけでサスティナブルだからという考えだからです。

アパレル業界で、毎年世界で捨てられている衣料品は2020年の日本総合研究所の調査によれば約51.2万トンにものぼります。

ファストファッションの影響や売れ残り品など様々な観点から問題を指摘されていますが、シーズンレスな機能性な生地で作った洋服がこの問題の解決に寄与できるのではないかと考えています。

アウトラスト®はもう一度いうと「夏は体感温度を下げ、冬は体感温度を上げる」機能を持っています。もちろん万能ではありませんが、普通の生地より、春も秋も夏も冬も快適に着ることができます。

そういった点で「サスティナブルな素材」として現在アウトラストを開発しています。

現在の開発状況とまとめ

現在は北陸の産地の工場さんと提携をしていて、試験反と言われる見本を制作をしている段階です。

実際に出来上がった際にアウトラスト社に下げ札が使えるかなどの申請をし、承認を得るという流れになります。

裏地やボタンなどのオリジナル資材を開発をしてきましたが、生地をゼロから作るのはとても楽しく、打ち合わせのたびに発見があります。

今回の展示会でも様々なご意見をいただき、勉強になりました。ご意見を活かしながら、進めていきたいと考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。


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