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アウトラストを使った生地の紹介。夏は涼しく、冬は暖かい。マスクにも使えます。

ApparelX事業部のヤマヨシです。

今回はNASAのために開発された素材アウトラストの魅力やテクノロジーについて書いていきたいと思います。

現在はマスク制作でも注目されている生地で、夏冬兼用素材として注目されています。

アウトラストとは


アウトラストは米国NASAのために開発された素材です。
繊維の中に2〜30ミクロンという小さなマイクロカプセルの中に入ったパラフィンワックスが入っており、体からの余分な熱を吸収し、寒くなると蓄えていた熱を放出するという働きで、快適な体感温度へとコントロールする働きを持っている素材です。

パラフィンワックスとは、身近なものでいうとろうそくの原料などになります。しかし実は、それ以外にもクッキングシートや、建材の防水シートなど様々な用途をもつ原料です。こちらの働きとして熱の吸収や放熱の機能があります。

またマイクロカプセルの中に入れてありますので、溶けてベタベタになることもないですし、通気性が阻害されることもありません。


アウトラストの効果について


効果は上述の通り、温度調節になります。それを少し深堀りしていきます。

一般的に考えられる快適さのポイントとは、衣服内が「温度:32±1℃」「湿度:50±10%RH」「気流:25±10cm/sec」という条件で満たされたときと言われています。

https://www.outlast-japan.com/technology/index.html

アウトラストを使用した生地はマイクロチップの機能により、サーモグラフィーで見てみると、炎天下の真夏でも他の素材のものより肌表面温度は低く、真冬でも暖かいという結果がでています。

すなわち接触冷感素材のような最初触ったら「ひんやりするな」というものではなく、夏冬ともに使用可能な温度調節ができる素材になります。


アウトラスト素材の生地について


それでは実際にアウトラストを使っている生地について紹介していきたいと思います。

OL7335 アウトラストメッシュ裏地 東レ
OL7335 アウトラストメッシュ

こちらはメッシュ生地で2020年6月現在、注目を浴び、在庫がかなりタイトになっている生地です。私の知り合いが、通常の布マスクの内側に縫い付けたのですが、効果を感じるそうです。


16239 アウトラスト2wayストレッチ

ササキセルムさんのアウトラスト生地はポリウレタンが4%入っており、程よいストレッチがかかっております。用途としては冬のパンツやジャケット向けかと思います。シックな色展開になっています。

こちらの生地をお探しの方はこちら


まとめ


私生活とはあまりにも馴染みがないアメリカNASAのために開発された素材を、生活までに落とし込むことができるのがこれらの生地です。過酷な環境下でも快適に過ごせる生地。一度見ていただけたらと思います。

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