こんにちは。ApparelX事業部のカヤバです。
本日は、コットン100%の接触冷感素材のアイスコットンに関してご紹介いたします。
読んで字の如く、触れた時にひんやりと冷たく感じる事、その機能を指します。
接触冷感素材とは、金属の様に実際に冷たい温度をその素材自体が持っているわけではありませんので、そこは注意が必要ですね。
例えば、レーヨン繊維はコットンに比べて触ると冷たく感じられるので、その様な意味で接触冷感と表示されている事もあります。
つまり、コットンを使う代わりにレーヨンを使っている生地の場合、コットン100%の生地に比べて接触冷感性があるといえるのです。
前段でご説明した通り、その素材の物性によっても接触冷感性は異なってきます。
だからこそ、コットン100%でありながら接触冷感を実現していることがすごいといえるのでは無いでしょうか。
通常のコットン繊維には毛羽があります。毛羽があるとその毛羽が待機中の空気を含み、層を作ります。この空気の層が保温性をもたらす事により生地に触れた時に温かく感じやすいのです。
この毛羽が空気の層を作るというわかりやすい例は、ダウンジャケットではないでしょうか。ダウンジャケットも羽毛が空気の層を作ることによってその保温性がもたらされています。
逆に、触って冷たく感じる生地としては、スーツの裏地などでしょうか。スーツの裏地は、滑りが良いように毛羽がないツルッとしたキュプラやポリエステルが使われている事が多いと思います。
アイスコットンはスイスの紡績メーカー<Spoerry/スポエリー>社が開発した素材です。
スポエリー社は、150年以上の歴史を持つ紡績メーカーで、その高い技術力により、コットンの超強撚糸が開発されました。
この画像からもその撚りの強さが分かると思います。
強撚にする事で、毛羽がおさえられ触れた時の冷感効果を得られます。
強撚糸には、他にも効果があります。
アイスコットンは、その特性からシワがつきづらいという特徴があります。
さらに毛羽が少ない事により、サラッとした肌触りになり夏に最適な着心地となります。
まさに天然繊維100%の高機能素材といえるのではないでしょうか。
こちらの天竺は、右撚り(S)の糸と左撚り(Z)の糸を交互に使用することに撚り斜行が少ないのが特徴です。
またシルケット加工が施されており、きれいな光沢感が生まれています。
残念ながら、現在は厳しい在庫状況ですが、ApparelXでは予約注文も承っています。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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セレクトショップでの販売やオーダースーツの採寸や縫製に携わってきました。
2020年に女の子が生まれました。日々の成長を楽しみに仕事しています。