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ベンベルグ(キュプラ)裏地の選び方

レディースセールスの渋佐です。

皆様、ついに緊急事態宣言が解除されましたね。

外出自粛も解除されましたがまだまだ余談を許さない状況です。
なかなか以前のようにストレス発散も出来ない状況が続きそうです。

私も休日は家にこもりながら映画や読書を楽しむ日々が続いています。
それはそれで様々な発見があり楽しくもありますね。

そんな昨今ですがこんな時だからこそ基本に立ち返りベンベルグ(キュプラ)裏地の選び方について書かせていただこうと思います。

そもそもベンベルグ(キュプラ)とは?

ベンベルグ(キュプラ)を簡単に言うとコットンの種の周りのうぶ毛、コットンリンターを原料とした再生繊維です。
綿糸として使用されないうぶ毛部分を独自の技術で溶解して絹糸の様な糸に精製します。
それを織り上げたものがベンベルグ(キュプラ)裏地です。
ちなみにベンベルグは旭化成の標商で一般的にはキュプラとも呼びます。
海外ではベンベルグはブランドとして認識されており品質表示にBembergと記載されていることもあります。
コットン由来で土に還るため、昨今ではサステナビリティブームで再注目されています。
裏地においては実質的に最高ランクの素材と言えるでしょう。

より詳しくは旭化成のHPを御覧下さい。










工業用と家庭用

ベンベルグ裏地には大きく分けて工業用家庭用があります。
その名の通り用途によって分けられます。
また、下記の違いもあります。

工業用=量産があるアパレル様・工場様向け
生地幅が広い(122cm~)
棒巻き・巻数が多い(50m位)
販売先が卸し売り業者

家庭用=小売店、着分のオーダーメイド向け
生地幅が狭い(92cm~)
板巻き・巻数が少ない(25m位)
販売先が小売店(オカダヤ、ユザワヤ 等)

ちなみに旭化成のHPでそれぞれの品番が紹介がされています。

工業用商品一覧
家庭用商品一覧

弊社のApparelXでは工業用の商品をメインで扱っていますが裏地を2つ折りにするなどして着分にも対応いただけます。
逆に家庭用はほとんど扱っていないので工業用をお使いいただければと思います。


レディース用・メンズ用

次にレディース用かメンズ用かという違いがあります。
こちらも旭化成HPの裏地の種類でそれぞれ品番がどちら向きかが記載されています。
なぜ、この様な品番分けになっているかと言うとメンズ=重衣料(スーツ・コート 等) レディース=軽衣料(ワンピース・ドレス)というイメージです。
メンズでは重衣料の表地に厚手の生地を使うことが多いので厚手の生地に耐えうるよう裏地も厚みがあり仕上げの段階で生地感が固くなるような仕上げもされています。
レディースはその逆です。

ただ、メンズ向けがレデースに使えないわけではなく、実物を見てお客様ご自身が判断ただければ幸いです。

ちなみに品番の頭にAKPと付く商品はレディース向けでPはプレタポルテの略になります。
プレタポルテはレディースの高級既製服という意味なのでレディース向けと表していますね。



まとめ

本当はこの後に季節での選び方、デザインでの選び方、品番の豆知識をご紹介をご紹介しようと思いましたが今回だけでかなり長くなってしまったので後日書きたいと思います。

旭化成のベンベルグ裏地をお求めの際は ぜひApparelXへどうぞ