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接着テープの種類と使い分け

ApparelX News編集部の鈴木です。
今回は接着テープについて解説します。

接着テープとは

接着芯をテープ状にカットしたもので、生地を補強したり、縫製の作業効率をスムーズにするためのテープです。
片側にノリが付いているので、アイロンをかけて生地に接着するテープ状の接着芯です。
サイズは色々展開されていますが、7mm~12mm幅の接着テープは使い勝手が良いと思います。
ストレートテープやハーフバイヤステープ、端打ちテープ、両面接着テープなどの種類があり、使用箇所によって使い分けられます。

ストレートテープ

ストレートテープはほとんど伸びないので、伸び止めテープとして使われます。
伸び止めテープの役割は、形状維持や補強です。
肩線やファスナー部分など、負荷がかかる箇所や、伸びてほしくない直線部分に使われます。
ファスナーは何度も開け閉めするので、とても負荷がかかる場所ですよね。
伸び止めテープで補強していないと、生地に負担がかかり、裂けてしまうことがあります。伸び止めテープを貼ることで、力が加わる部分を補強できるのです。
肩のラインや袖ぐりは生地がバイアスになっているので、縫製している間に生地が伸びやすいですが、伸び止めテープを使って固定しておけば、縫いやすく、生地が伸びるのを防いでくれるので、シルエットを保つことができます。

ハーフバイアス

接着芯をバイアス(布目に対して斜め)でカットしてあるテープなので、少し伸びます。
伸び止めに使うのですが、ストレートテープより適度に伸縮性があるので、伸ばしたくないカーブ部分に使われます。
首回りや、アームホールに使います。
薄い生地やニットなど、適度に伸縮性のある素材を縫製する時に、伸びすぎないように使うのにも向いています。
ストレッチ素材にも使えなくはないですが、そこまで伸びないので、確認してからお使いください。

端打ちテープ

ベースにハーフバイアスや、不織布などの伸縮性のあるテープが使われていて、その端に3mm程度のストレートテープが縫い付けてあるテープです。
ペアテープとも呼ばれます。
ジャケットやコートなどの重衣料のアームホールや襟みつなど、大きなカーブに向いている伸び止めテープです。

滑脱防止テープ

滑脱とは、縫い目に力が加わると生地が引っ張られて縫い目が開いてしまう現象ですが、そのようなトラブルを防ぐためのテープです。
滑脱が起きやすい薄地の素材や、サテンなどのつるつるした素材に、生地を補強する目的で使われます。
パンツのスリット部分や脇などの縫い代に使うことで滑脱を防止できます。

両面接着テープ

裾上げや、ブレードやアップリケを付ける際の仮止め、リバーシブルの縫製に使われます。
ちょっと分かりづらいですが、写真のように蜘蛛の巣状の樹脂形状なので、蜘蛛の巣テープとも呼ばれています。
両面接着なので、片面を生地に接着してから剥離氏をはがして、その上にもう一方の素材を置いて接着します。

まとめ

わざわざテープを貼るのは面倒な気もしますが、このひと手間で結果的に作業効率を上げ、シルエットを保つことができるんですね。
ApparelXでは様々な種類のテープを取り扱っております。
ぜひ色々試してみて、使いやすいお気に入りのテープを見つけてみてはいかがでしょうか。

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