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スレキ、マーベルトetc… 副資材の名前について考察

こんにちは。ApparelX事業部のカヤバです。

入社してまだ間もないですが、取り扱っている商品の数に驚かされています。

ApparelXに記載されている商品をいつも見て、商品を覚えようとしているのですが、なかなかすぐには覚えられません。

商品を調べていてふと思ったのですが、副資材の名称というのは少し変わった物があるように思います。

そこで今回は、いくつかの副資材の名前について調べてみました。

面ファスナー

面ファスナーフック面

こちらは、マジックテープ®、ベルクロ®という商標が、一般的に浸透しているので、面ファスナーという名称はあまり聞き慣れないかもしれませんが、あのビリビリ、バリバリくっつくやつです。

そもそもファスナーとは、<fastener=しっかり留める>という英語が由来になっています。しっかりと留める面状のものだから面ファスナー。

とてもわかりやすいです。

副資材としての歴史は、それほど古くなく、1950年頃にスイス人の方が、衣服についたゴボウの実からヒントを得て開発したそうです。

一般的に、こちらの商品をカテゴリーで検索しようと思った時は、ファスナーのカテゴリーにあると思いますので、ご参考までに。

ApparelXでご注文の際には、フック面とループ面、それぞれ商品ページが分かれておりますので、ご注意下さい。

スレキ

腰裏やポケットの袋地などに使われる副資材です。主に平織、綾織のものがあり、綿100%またはポリエステル混やレーヨン混の商品が一般的です。

こちらの名称は、英語の<sleek/なめらかな>という英語が語源のようです。

しかし、現代人からすると、なめらかな生地ってキュプラやシルクなどを想像してしまいませんか。

これは、個人的な推察になってしまうので恐縮ですが、スレキという名称が生まれた時代を考えると、当時、一部の高級服や仕立て服以外で、洋服にシルクの裏地を使うことが一般的であったわけもなく、ポリエステルやキュプラのような化学繊維があったわけでもありません。

その様な当時では、スレキとは比較的丈夫でなおかつ滑らかな生地だったのではないかと思うのです。

そして、この生地にスレキという名前がつく事を考えると、翻って、当時の表生地がどれだけゴワゴワで、硬いものだったかということも想像できます。

現代ではウールでもコットンでも非常に滑らかで肌触りの表地が比較的安価で多く流通しています。

こう考えるだけで、技術の進歩ってすごいなと感じてしまうのは私だけでしょうか?

縞スレキ

スレキを紹介しましたので、縞スレキに関しても書きます。

メンズですと縞柄になったものも一般的で、縞スレと呼ばれて主にテーラードスーツのスラックスの腰裏として使われています。

この縞スレキは、名称自体は、縞(ストライプ)柄のスレキだから縞スレキといい、とても明快ですが、なぜ縞スレキがメンズのテーラードスーツに使われているのか、気になり調べてみました。

まず、縞(シマ)という言葉の由来ですが、島(シマ)という言葉からきております。

どういう事なのかというと、16世紀頃に舶来品でこのようなストライプ模様の織物が流行し、それらを総称して「島もの」と呼んだことから、転じてこの柄の事をシマと呼ぶようになりました。

縞という漢字は訓読みで「しろぎぬ」と読むように、もともとは高級だった絹地を指す言葉でしたが、「島もの」という言葉と、舶来品という高級品的な意味合いが合わさり、縞という漢字にシマという読みが当てられた様です。

こうして調べてみると、縞という言葉1つとってもなかなか歴史があります。

この様な背景があり、縞という高級品を彷彿させる柄を、同じく高級品であったテーラードスーツに用いたのではないかと推察されます。

加えて縞スレキは単純に汚れが目立ちにくいという機能的なメリットも持っています。

推察の域を出ず申し訳ないのですが、今でも縞スレキは、スレキの中でも綿100%の良質なものが多いです。

マーベルト

スレキと同じ様に、腰裏に使われる副資材ですが、スレキはあくまで布地であるのに対して、マーベルトは、滑り止め用のシリコンが付いた帯状になっております。

ちなみにApparelXのマーベルトのカテゴリーには、滑り止めのみも販売しております。

マーベルトに関してはいつから使われているのか、調べてもいま一つわかりません。商標等も現在登録されていません。

加えて、名前の由来なども調べてもわかりませんでした。

これは、かなり大雑把な推察ですが、エラストマーベルト(ゴムベルト)という言葉の略だと思います。

せっかくの機能性のある副資材がゴムベルトという名前じゃ格好がつかないですしね。

まとめ

いかがでしたか。

推察も含めて、名前の由来を調べるだけで、色々な事が勉強になります。

この様に普段当たり前のように使っている物事の由来を調べてみると、いつか話の小ネタとして使えるかもしれません!?

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