ApparelX Newsのヤマヨシです。
今回は2024年11月6日〜7日で東京で開催されたYKK FASTENING CREATION for 2025で見てきた定番品ではないけども別注で製作可能なアイテムをまとめましたので、自社オリジナルを作りたい!と思われているブランドの皆様はぜひアイデアの参考にしていただければと思います。
ますは定番のプラスチックパーツへのロゴ入れを紹介します。
プラスチックバックルもやカラビナなど様々な箇所にレーザーやシルクプリントも可能です。レーザーで凹を作ったのちにインクを入れて、際立たせることもこの細かさで表現が可能です。
いわゆるブランドロゴだけでなく、細かな表現も出来るのがポイントです。
レーザーなどは比較的ロットも少なく、初期費用もデータの入稿費ぐらいしかかかりません。そのため100個で作ることも可能です。ただやはりその場合は1個あたりの単価は高いため、経済ロットとしては500個ぐらいからになります。
続いては別注で作ることが出来るスライダーの一部を紹介します。YKKでは型をおこして完全なオリジナルの引手を作ることができます。よく聞くのが、金属パーツメーカーで自社の引手を作って、CAスライダーやZAスライダーにつけるという方法ですが、メッキの統一感などの面でYKK別注スライダーはおすすめです。
梨地というのは言わずもがな梨のようなざらついた表面感を指しています。上記のような光沢部分と梨地部分を一つのスライダーの中にいれることで、デザインに奥行きが出てきて、単純なロゴではなく、他にはない高級感を表現することが可能です。
ユニバーサルデザインというと、年齢・性別・障害などあらゆる人が使うことができるデザインを指します。例えば右側の引手は、多関節で、チェーンとも違う、しなりが表現できます。手で持った時には、指に吸い付くようなデザインで、持ちやすさを追求しています。これは、デザインの一例で、ここからブランドの独自性を出すことによって、こだわりの服が出来るのかなと感じました。
真ん中のボタン型のスライダーなどは、正直見たことがなく、どのように使われるかはわからないものの、バッグや小物などのアクセントになるのは間違いないと感じました。また加飾補助引手もバッグなどでは定番で、ただコードを結んだものつけることもありますが、引手が特別なものだと、日常の使い心地が違うなとはいつも感じるので、ぜひご検討ください。
デザイナーズブランドさんや、YKKのロゴをあえて見せないノーマークスライダーなども展示されていました。
別注スライダーというとハードルを高く感じる方もいらっしゃると思いますが、流れやコストについて概要をお伝えするので、ヨシッ!やってみようと思っていただければぜひお問い合わせいただければと思います。
<流れ>
<費用>
型代@12万円前後〜
スライダーはファスナー代ととともに請求します。
期間としては、3Dデータ作成から型を作成するまでにおおよそ1ヶ月はかかります。またエレメントサイズや、逆開用や止用などでも仕様が異なるため、どのようなアイテムに使うのかも指定して、量産進行していきますので、直ぐにできるわけでは有りませんが、シーズンの1年前から準備することができれば、オリジナルスライダーが製作できることになります。
YKKの展示会は1年に1回開催されています。一時期はアクアガードがスポーツミックスの影響で流行ったと思いますが、様々なファスナーが毎年発表されていますので、ぜひ日本の誇るYKKファスナーの新しい技術に触れていただければと思います。
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ApparelX News編集長。
レディース・カジュアルブランドのデリバリ業務を経て、現在は、アパレル資材BtoBサイトApparelXの運営をしています。自分自身が分かりにくかったことや、役に立てる情報を発信していきます。