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2022 JIAM(国際アパレル機器&繊維産業見本市) 出展社レポート!

ApparelX News編集部の山善です。

今回は弊社も出展しておりましたJIAM 国際アパレル機器&繊維産業見本市 の他の出展社に色々とインタビューをさせていただき、行けなかった皆様にちょこっとだけご案内をする記事になります。

合わせて読みたい記事はこちら。弊社の展示した生地などを紹介しています。

JUKI

JUKIは縫製工場に必要な機械類をほぼ全て網羅しているメーカーです。今回はその中でも目玉である、新作のミシンをご紹介いただきました。

※残念ながらそのミシンは撮影不可ということで、写真はありません。

内容としては、通常の下送り歯のみのミシンに対して、上下左右に樹脂製のローラーの送り歯がついており、生地を傷つけることなく、ギャザーや、カーブの縫製を可能にしたものでした。

また上下左右のローラーの速度を旧来のダイヤル式ではなく、数値での調整が可能で、正確な縫製が可能とのことでした。


HASHIMA

HASHIMAさんで聞いてきたのは、蒸気式の接着ローラープレス機です。ボイラーから出る蒸気の熱エネルギーを利用したプレス機で、圧倒的なコストダウンが見込めるとのことでした。

  • 同規模の接着機と入れ替えた場合は、50万/月の電気代削減
  • 電気式ヒーターよりも熱の安定性がよく、低い温度での接着ができ、生地を安定させやすい

条件としては既に工場内にボイラーをもっていることが、大前提になるようです。寒冷地の工場さんや、海外の工場などではボイラー設備を所有しているようなので、ぜひお持ちの場合は投資回収期間が大体半年のことが多いので是非見てみてください。

HASHIMA 蒸気式直線接着プレス


イメージ・マジック

プリントの小ロットでも受けてくれる工場さんですが、自社開発したDTF(Direct To Film)という技術を用いたプリンターを展示していました。

一度専用のフィルムにプリントした後にそのロゴなどを、アイロンなどで120度で20秒以上プレスするとプリントが製品にされるとのことです。

プリント事業を始める会社さんや、副業で小ロットで受ける方が日本にはいらっしゃるようなので、プリント事業を始めたいという方がいらっしゃれば、是非お問い合わせしてみてください。


オルガン針

オルガン針では最近品番のリニューアルが行われたようで、新しい品番にはDB×1++などの+の表記がついています。リニューアル品については生産性、安全性、使いやすさが増したシリーズとなるので、是非違いをご確認ください。

オルガン針さんでは、縫製工場・アパレル企業などを対象とした会員制縫製技術情報サイトの「ORGAN NEEDLE TECHNICAL LINK」を展開しており、会員登録をすれば、様々な縫製のお困りごとや針選びに必要な情報を入手することが出来ます。

是非下記よりご登録ください。

ORGAN NEEDLE TECHNICAL LINK

島精機製作所

島精機製作所さんでお話を聞いたのは、APEXFizというデザインソフトです。

APEXFizはアパレル製品の企画・デザインから、生地のシミュレーションまで幅広く活用できるソフトウェアです。

例えば実際に製品に使う生地をデータとして取り込み、製品になったときにどのような見た目になるかをシミュレーションすることができます。
実際にソフトウェアを使ったシミュレーションを見せていただきましたが、相当リアルに表現されていました。
またチェックやストライプの柄物でも、製品に使う生地の幅などを指定すれば、製品になったときにどのように柄が出てくるのかを見ることができます。
UIもわかりやすく、感覚的に操作してシミュレーションすることができそうでした。

また、生地自体のシミュレーションでも、糸のデータを取り込むことで、生地になったときの色や柄だけでなく質感も忠実に再現することができます。
実際の生地とシミュレーションをプリントアウトしたものを見比べると、どちらが本物かわからないくらいリアルでした…!

アパレルに関わる様々な企業様が活用できる、素晴らしいソフトでした。

廣野公司(海外企業)

1964年に設立された廣野公司は、中国と台湾の高速リボン織機の専門メーカーです。高速リボン機や、高速リボン機、コンピュータージャカード機、重荷重リボン織機、高速ロープ織機、高速レースクロシェ機、包装機等の機械生産に特化しています。

今回の2022年JIAMの会場では、リボンを織る機械を中心に、さまざまな機械を展示していました。 中でも魅力的だったのは、「WF&WFJ」というジャカードのワイド&ナローベルト機でした。ジャカードのワイド&ナローベルト機とは、ワイド&ナローベルトにジャカード織りで作ることができるマシンです。 生産された製品は、荷物のストラップやサンダルなどに幅広く使用されています。お話を伺っていると、ジャガードベルトの機械を作っている会社は世界でもそう多くないことがわかりました。 廣野公司はそのなかの一人といいます。 そのため、機械に関するご要望があれば、お気軽にお問い合わせください。

廣野公司ホームページ
ApparelXでは現在ジャガードベルトの販売はしておりませんが、必要であれば調達することは可能です。

Lingchuang(海外企業)

Lingchuangは中国の大手機械メーカーになります。

Lingchuangの自動衣服の折りたたみおよび梱包機全体が、衣服工場用に迅速かつ効率的に折りたたみ、バッチ衣服を詰めるように開発されています。前面に衣服を手動で供給する労働者が1人いれば、マシンが自動的に折りたたみ、梱包、封入を完了し、非常に効率的な梱包プロセスを実現します。

1台のマシンの平均梱包速度​​は、8〜12 PCS/分、1日あたり約6000着です。ほとんどの種類の衣服工場に適しています。

Lingchuangの折りたたみおよび梱包機

Groz-Beckert(海外企業)

オルガン針と同じく、Groz Beckertはドイツ発祥の針専門メーカーです。皮革やテクニカルテキスタイルの針に特化しているだけでなく、通常の洋服の縫製用の針も扱っています。Groz Beckert の製品やサービスは、ニットや経編、織物、フェルト、タフティング、カーディング、縫製といった繊維の工程をサポートしています。インド、ベトナム、中国の工場など、世界的に人気があります。 大阪にも営業所もあります。MOQは1000pcsからです。
Groz-Beckert Homepage


まとめ

ほんの一部ではありますが、あまり取り扱わない商材や内容でしたが、同じ業界でものづくりに携わる者として色んな話を聞けたのはとても良い経験となりました。

JIAMは4年に一度の開催ですが、東京ではFISMA TOKYOが毎年あり、大阪では大阪ミシンショーが毎回あります。是非お時間があれば見に行っていただければと思います。


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