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【生地情報】VANCET,SUNWELLの展示会レポート(2019AW編)

ApparelX編集部のmammyです。

先日生地メーカーの双日ファッションさん(VANCET)とサンウェルさんの2019A/Wの展示会に行って来ました。
生地メーカーさんの展示会は初めて行きましたが、会場の雰囲気や各社のおすすめ生地について写真を交えながらご紹介して行きたいと思います。

双日ファッション(VANCET)おすすめ生地

まず入り口を入ると大きな白馬の像がお出迎え!実物大サイズの像がかなり目を引いていて、まるでサーカスに迷い込んだかのような世界観を作り出しておりました。

別のパネルにはロバの頭像に布が掛けられていて、こちらもアーティスティックな雰囲気です。

2019AW向けの展示会なので、ベルベットやコール天、ボア生地など生地に重量感があって、色味もこっくりとした深い物が多いですね。

会場のあちらこちらに生地を使用した服が多く展示してあります。やはり布単体で見るよりも形になった方が質感、シルエット感などが良く分かります。 よく見ると小さいウサギの像が置いてあったりして色々な所に遊び心があるなと思います。

ただ単に生地を見せるのではなく、会場全体を使った「魅せる展示」にしているのが展示会ならではだなと感じます。

シーズン物の生地の他に、定番商品も多く扱っているので定番商品のサンプル帳もずらりと展示してありました。綿のシンプルな無地の生地からボア、フリース、ベルベット、プリント生地などその取り扱いの多さに圧倒されました。

 

個人的に注目してしまったのが、クリスマス柄生地です。過去に生地等の小売店で勤めていた際にこの雪の結晶の生地がクリスマスシーズンに飛ぶように売れていたのを思い出しました。

結晶の部分がラメプリントになっていて、実際の雪を思い出させるような可愛らしさが人気でした。

 

話が少しずれてしまいましたが、続いてはサンウェルさんの展示会です!

 

サンウェルおすすめ生地

こちらは会場に入ると秋冬の生地を使用して作られたコートやスカートなどを纏ったマネキンが目を引きます。ロングコートやチェック柄のジャケット、スウェット素材のフーディなどトレンド感たっぷりです。

ここからは気になった生地をピックアップしてご紹介します!

 

SOLOTEX®️×ECOPET

写真のカーキのジャケットは原料の一部が植物由来のSOLOTEX®️と使用済みペットボトルをマテリアルリサイクル技術により再生されたポリエステル繊維のECOPET®️を組み合わせた環境に優しい素材が使われています。

SOLOTEX®️は帝人フロンティア株式会社(TEIJIN)が開発した素材です。

ソロテックス®には7つの大きな特長があります。
「ソフト」「形態回復」「ストレッチ」「クッション性」などの特長があるのは、繊維が らせん状の特異な分子構造だからです。これにより、バネのようなしなやかな動きをとることができ、「ソフト」で「軽やかに伸び」、いつも「しっかり戻ろう」とするのです。

 

触って確かめてみると、表面は滑らかで柔らかく綿でもポリエステルでも無い初めての風合いでした。

サスティナブルという言葉がかなり身近になってきている昨今、リサイクルのペットボトルを生地にも再利用するというのが特徴的です。

 

 

ラナテック®️ラボ

糸や加工にこだわった高感度ウールライクポリエステルのファブリック。ウールの様な風合いですが、動物性繊維を使用しないエコウールとしても人気です。

こちらもやや起毛した風合いなどがかなりウールに近いなと感じました。ポリエステルなので自宅でも気軽に洗濯出来て、かつ保管にも気を使わなくて済むのが嬉しいです。ウールの様にピリングも起こりにくいですね。

かなりウールに近い触感だったので驚きました。

 

 

東レソフトサーモ®️

優れた吸湿発熱、保温効果を持ちながら内部のムラは外に逃がす機能素材です。

こちらの素材も触れてみるとしなやかでソフトタッチ、そして裏起毛になっていたので保温性は抜群な生地でした。冬のパンツなどにはピッタリな素材ですね。

 

まとめ

今回展示会で様々な生地に触れ、日々新たな機能性を追求した素材が開発されている事を改めて知りました。その一方でアパレル業界に限らず世間の話題のキーワードにもなっている、「サスティナブル」や「エコ」「植物由来」といった自然に配慮した素材が多く見られたのは現代の課題がアパレル製品の土台となる生地にも大きく反映されている様にも感じました。

また展示会という形式で一挙に生地を触って見られるというのは様々な素材を比較出来、インスピレーションが掻き立てられる場だなと感じました。

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