ApparelX Newsの山善です。
今回は2024年9月5日-6日に東京原宿にて開催されたサンウェルの総合展示会に、訪れて見えてきたサンウェルの今後についてレポートしたいと思います。
サンウェル株式会社は、創業58年の繊維製品の製造・販売を行う企業です。日本で最も早く、EC販売と、出荷予定日の表示、在庫数の表示をしたサンウェルネットの運営している会社です。
主に綿織物を中心にレディース向け、メンズ向け、ユニフォーム向けと幅広い生地を取り扱っています。具体的には綿無地から合繊、プリンと柄物、先染め、レースなど、様々な素材、様々な組織を在庫しています。新商品開発も定期的に行われて、最新のトレンドに対応した素材や機能性の高い生地を提供してくれます。
年に一回行われる展示会でコロナ期間中は開催がありませんでしたが、2023年より再開しています。総合展示会では、その前に商談会や社内での新作発表会を経て正式な在庫品番となった生地のお披露目と、注力をしている自社ブランドの生地を中心に展示されます。いくつか紹介させていただきます。
今では定番で売れ筋となっているのがマルーデシリーズです。
生地業界は意外にダジャレっぽいブランド名も多いですが、このマルーデも、まるで綿素材という合繊素材のシリーズです。ポリエステルというとそのシャリ感や、肌への嫌なまとわりつきなどがありますが、それがコットンライクになるだけでなく、見た目も”まるで”コットンです。またリサイクルポリエステルを使用している生地も多いため、サステナブル軸もしっかりと押さえたシリーズです。
他にもサステナブル素材も充実しており、CO.ORGANICS(コードットオーガニクス)といったオーガニックコットンのシリーズも種類が豊富です。
綿素材を生業として培ってきた商品開発が活きた商品群で、天竺、フライスからシーチングからブロードまで20種類以上の生地を在庫しています。
CO.Organicsの商品はこちらから
その他にも最近力を入れている3Dファブリック(実際の生地を3Dデータとして読み取らせて3Dパターンに当て込む生地)などの使用方法等を展示していたりと、ITなどのソリューションも展示しているなど総合商社らしく、バラエティ豊かな展示会でした。
今までの私のイメージでは、綿無地などの表情感の少ない生地が中心で、あってもワッシャー加工をした多少シワ感のある生地もあるなといったところでした。
今回の新商品ではそのイメージを完全に払拭しており、トレンドを意識しながら、エレガントな生地や、表情豊かな珍しい加工を施した生地が発表されました。かなり攻めており、こういった生地を1SKUあたり10反ぐらいで在庫をすると考えると、新商品の販売への確かな自信と覚悟を感じます。
いくつかサンウェルの変革を感じた生地をいくつか紹介します。新商品のためまだ商品ページができていないものもありますが、随時更新していきますので、是非今後もApparelXをチェックしていってください。
ただのチェックなどではなく膨らみも持ちながら肉感もほどよくあり、ワンピースやジャケットなど生地単体でアクセントとなる生地です。逆に切り替えや、ワンポイントやバッグなどでもかっこいい生地です。
独自の織り方で作られたボコボコ感のある生地で、薄い部分もあり、特有の風合いを持ってます。ジャガード織機このような風合いが出来上がるということは、糸の特性と仕上げの加工で風合いを出しているため、その技術に開発の大変さが身にしみます。
ドビー織機で織られた、ラメ糸を入れたストライプで膨らみと、煌びやかさをもつ生地です。色展開も豊富でレディースが中心かと思いますが、このエレガントさはメンズでも使用できるんじゃないかなと思ってます。
いかがでしたでしょうか。
もっと表情感のある生地が欲しいという声に応えて作った新商品はどれもユニークで、今までのサンウェルへのイメージを一新するものになるかと思います。
是非今後もチェックしていってください
また、大阪では9月18日-19日で開催するので、関西アパレルの方はぜひご検討ください。
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ApparelX News編集長。
レディース・カジュアルブランドのデリバリ業務を経て、現在は、アパレル資材BtoBサイトApparelXの運営をしています。自分自身が分かりにくかったことや、役に立てる情報を発信していきます。