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水牛ボタンと水牛調ボタンくらべてみた~それぞれの特徴とレーザー加工~

ApparelX NEWS 編集部の佐々木です。

天然素材系の値上がりが著しい昨今、
今回は水牛ボタンと水牛調ボタンの違いについて比べてみようと思います。

水牛ボタンの薄いベージュ系の色は現在入手困難で困っている方のいらっしゃるかと思いますので検討の為の参考にてしてください!

水牛ボタン

HBF590

水牛の角や骨を加工して作られます。ボタンの中で一番高価で、スーツなどに使われます。
角を輪切りにしてからくり抜いて加工する製法や、中空洞の角を切り開いて圧版状にして、それをくりぬいて加工する製法、そのまま角先をトグルボタンとして利用する方法などがあります。

水牛の種類によって色が違いますが、明るい色は数が少なく、黒よりも色が薄いものの方が貴重で高価になります。
現在はベージュ系の色はほぼ材料の手配が出来ない状況になっており、ベージュ系がほしい場合は在庫確認をした方がよろしいかと思います。

耐久性があり、変色しにくく、風合いが変わらずに使い続けられます。
洗濯や縫製、スチームプレス等でツヤ落ちが起きることがあります

水牛調/ユリアボタン

BF202

尿素とホルムアルデヒドの反応によって生成される合成樹脂です。

天然素材の水牛やナットの風合いを出す為に開発された素材で、水牛やナットの雰囲気が出るように色柄を組み、材料を板状に重ねるという独特の製法がとられます。これを長細く押し出してタブレットを作り、金型に入れて圧縮と加熱により成型を行います。

尿素樹脂は後から色を付けることができないので、原料の段階で着色してボタンに加工されます。
大量生産に向いていて、耐候性・耐衝撃性・耐薬品性・耐熱性に優れているので、ワークウェアやボトムのボタンなど様々なアイテムによく使用されます。

アイリスさんではバイフルシリーズとして展開していますね
加工工程が知りたい方は過去の工場見学ブログを見てみてください

水牛調/ポリエステルボタン

GT97

石油を原料とした不飽和ポリエステル樹脂は熱硬化性樹脂で、液状で常温硬化が可能な為にボタンとして加工しやすい事が特徴です。耐熱性、耐薬品性に優れています。

デザインによって成型の方法を変え、パールの光沢、貝、ナット、水牛等自然調の様々な模様を作る事で出来、自由な色出しとデザインを表現する事が出来ます。

2次加工が可能で、レーザー彫刻、染色、プリント、蒸着メッキなどを行う事が出来ます。

アイリスさんではベルガシリーズとして展開していますね
加工工程が知りたい方は過去の工場見学ブログを見てみてください

レーザー加工すると

水牛+レーザー

文字が褐色っぽく焦げつきます
焦げを落とす事もできます。

ユリア樹脂+レーザー

文字が白く焦げつきます
白く焦げ付いたのを落とす事も可能で、スミ入れで白部分に色を入れる事も可能です

ポリエステル樹脂+レーザー

通常のレーザーは溶けて掘る感じになるので色はつきません。
場合によっては見にくいかもしれません。

しかし、ポリエステル限定のマトーネレーザーというレーザーは水牛にレーザーを入れた感じを再現したもので褐色っぽく仕上がりリアルに雰囲気を再現する事が出来ます。

それぞれの注意点

水牛ボタン

同じ色番です。

同じ色番でも色にかなりのばらつきがおき、単価も色によってかなり変わります。

特に薄い色、茶系は顕著でかつ在庫の手配が難しいです。
それが水牛ボタン、天然物のよさでもありますのでご了承ください。

色のばらつきが気になる場合はユリアやポリはばらつきはありませんのでそちらを検討された方がよいかと思います。

ユリア樹脂

ホルマリンを使用するため、成型品にホルムアルデヒドを含んでいますので、2歳以下の乳幼児の衣類等には使用しないでください。

値段感

ざっくり水牛>ポリエステル>ユリアです
※品番によります

まとめ

アイリスさんの工場見学に行かせて頂いたときに、お客様ってどんな感じでユリアとポリ選んでるのか聞いてみたのですが、値段などいろいろありますけど、結局お客様の好みですね~との事だったので、
それぞれの特徴を踏まえた上でご検討ください

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