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ボタンメーカーアイリスさん工場見学レポート!~矢島工場めっき編~

ApparelX NEWS 編集部の佐々木です!

2/22にボタンメーカーのアイリスさんの群馬の3つの工場見学へ行ってきました!

前回は 矢島工場の金属ボタンをレポートしましたが 今回は矢島工場のめっき部門!!

またもレポート時間開いてしまってすみません!冬に行ったのに夏になってしまった・・・

初めて知った事、生産過程などを、機械の写真はNGでしたが、撮らせて頂ける部分は撮ってきましたのでさっくりレポートいたします!!

前回の記事は下のリンクより!

めっき部門

矢島工場にあるめっき部門です。時間が押してしまって、見学も駆け足になってしまったのでざっくりです。

めっきについて

DM2046

そもそもめっきとは

めっきとは、金属や非金属などの固体表面に金属を成膜させる技術の総称のことをいいます。

メッキを記載されがちですが、語源が日本語ですので、カタカナの「メッキ」ではなく平仮名の「めっき」で書くのが正しいとされているそうです。

JISや表面技術協会では平仮名で書く様に統一されています。

めっきはどの様につけるのか

めっきの方法は色々あります。
大きく分けて湿式めっき、蒸着めっきにわかれ、そこから更に枝分かれします。

アイリスさんでは水溶液を使って電気を流してめっきをつける湿式めっきのバレルめっきでつけています。

めっきの種類

湿式めっき

水溶液をつかってめっきをかける方法です
そこから電気を使ってめっきとつける方法と電気を使わないでめっきをつける方法があります

●バレルめっき

ドラム状のカゴでガラガラ回してめっきします
ちいさな部品など、大量にめっき付けするのに適した方法です。
アイリスさんがやっているのはこのバレルめっきです

●ラックめっき

大きいものや高級品などはラックめっきという手法をつかいます

●ザルめっき

日本でやっているところはほとんど無いとの事でした。
手作業でのメッキになります。

蒸着めっき

水溶液を使わずにめっきをつける方法になります。
乾式めっきとも呼ばれます。

加工の順序

緑の液はニッケルの液、青の液は銅の液です

素材やケシツヤなどによって詳細の工程は変わってきますが、大体ざっくり

銅めっき(下地)→ニッケル-リン合金(検針対応めっき)→それぞれの色の仕上げめっきになります。

上の写真の銅色のめっきのものは下地のめっきを付けたところでです。

ABS樹脂などにめっきをつけるには

ABSは樹脂なのでそのままだと電気をとおす事ができません。

下地の光沢銅めっきをかける前に前処理の段階があります。

大きなプールで薬品反応で銅を付着させます。

この段階がちゃんとしてないとふくれ(めっきが浮く)などが起きます。

まとめ

めっき工程についてまとめました。

めっきがどの様に付けられているかなどは興味はあったのですがなかなか勉強する機会は無いので興味深かったです。

化学的な用語がポンポン出てきて????というのが多かったのでいつかじっくり時間をかけてお話聞いてみたいなと思いました。

稼働しているところは見られなかったのでそれもいつか見てみたいですね。

めっきといえば金属という気がしますが、その気になれば木でも貝でも大抵のものにはめっきができるそうです。すごいですね。木でも貝でもできるというのは初めて知りました。

今回で私のアイリスさん工場見学シリーズは終了となります。
総合的な感想ですが、服飾オタクなのでめっっっっちゃ楽しすぎました。
私達が質問攻めにしたせいで時間が押してしまってアイリスさんには大変申し訳なかったです・・・!

関西の方にある天然素材系の工場にも興味がありありなのでいつかお邪魔できたらいいなと思いました。

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