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ボタンメーカーアイリスさん工場見学レポート!~矢島工場金属ボタン編~

ApparelX NEWS 編集部の佐々木です!

2/22にボタンメーカーのアイリスさんの群馬の3つの工場見学へ行ってきました!

前回は尾島工場のポリエステルボタンについてレポートしましたが 今回は矢島工場の金属ボタン編!!

レポート時間開いてしまってすみません!

初めて知った事、生産過程などを、機械の写真はNGでしたが、撮らせて頂ける部分はがっつり撮ってきましたので写真たっぷりでがっつりレポートいたします!!

前回の記事は下のリンクより!

矢島工場について

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天気が悪かったです!(雨女)

矢島工場が工場本社になります。

こちらでは金属生産部があり、金属ボタン製造、メッキ加工をしています。

取り扱いは学校の学生服の釦、ユニフォーム用などの専用デザインの別注品が多いそうです。

全ての工程を一貫してこの工場で行っている訳ではなく、一部は外注しているものもあるそうです。

金属ボタンってどんなボタン?

現在の金属釦の原料は真鍮・亜鉛などが主で、メッキのバリエーションが豊かです。
学ランやブレザーなどでよく見たことがあるのではないしょうか。
学生服などでよく見られるボタンは真鍮製のもので型押しなどのプレス加工や切削加工が良く行われます。

金属素材種類について

真鍮

真鍮は黄銅とも言われ、銅と亜鉛の合金です。
“延びる”性質があるためにプレス加工、切削加工のいずれも可能です。

ダイキャスト(亜鉛ダイキャスト、ラバーキャスト)

真鍮よりもさらに細かなレリーフを表現する事が可能なのが亜鉛を使ったダイカストです。
プレス加工では表現できないような繊細なデザインやボリュームのあるものまで作ることができます。

さらに、複雑なモチーフの場合はゴムの型に溶かした金属を流し込むラバーキャストなどの製法があります。

アルミニウム

くるみボタンの足などに使われます

真鍮ボタン作業工程

一枚物

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別注品のためロゴにぼかしをいれています

分厚い1枚の真鍮板をプレスしてボタンの形をつくります。
足はロー付けという方法でつけます。

ざっくり工程

板材→★プレス→★抜き→★ロー付け加工(足)→ホーニング加工→研磨、メッキ→塗装→検査
★部分が見れた工程です


プレス加工

分厚い真鍮の板を表面と裏面を同時にプレスします。写真は撮れませんでしたが、大きなプレス機械でした。

ロー付け加工

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ローというペースト状の金属でパーツを大きな機械で接着します。
800度まで焼付できます。
流れ作業のようベルトコンベアに物を乗せてました。
ボタンの足だけでなく、階級章のパーツなどもロー付けで止めています。
私達が見学したときは階級章をロー付けしていました。

カブセボタン(カシメボタン)

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別注品のためロゴにぼかしをいれています

中身が空洞で、表パーツと裏パーツをあわせてカシメて留めてつくるボタンです

ざっくり工程

真鍮材→★プレス→★抜き→ホーニング加工→切削加工→★カシメ加工→研磨、メッキ→塗装→検査

プレス加工



薄くて長い真鍮のテープ上の板をプレスしていきます。

ものによっては、この状態でメッキ外注に出し、そのメッキの表面を機械で削っておとすことで特殊な風合いを出すボタンもあるそうです。(別注ボタンでしたので画像はありません)

抜き加工

カシメ加工

カメラを使ってセット、カシメまでできる自動機と、セットは手作業でやる機械がありました。
使い分けとしては自動機にかけることが出来ない物や納期などによるそうです。

ちなみに裏に穴があいているものは、これはカシメてからメッキをかけるので水抜きのためにあいているそうです



キャストボタン

●ラバーキャスト

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ざっくり工程

材料→炉で溶かす→ラバーで成形→バリ取り→研磨→メッキ→塗装→検査

作っている工程はこの工場では見れませんでしたがラバーと成形したものの見本が置いてありました。



自動穴サライ機

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キャストボタンの台座をきれいに研磨する機械がありました。
制服などで長く使われることが多いので糸切れが起きない様きれいにします。

エポ切削機

左から右の制作順

足つきのダイキャストボタンにエポキシ樹脂を流してつくるボタンの表面を削る機械がありました。

表面を削ることで文字や絵柄を浮かび上がらせます

他にあった機械

制作工程順に紹介したかったのですっ飛ばしましたが下記の様な機械もありました!

バックルピンやカンを加工する機械



バックルにつかわれるピンやカン類をまげたりカットしたりする機械
長い棒を曲げてカットまで自動で出てきます。
加工する現場を見せて頂きましたが勢いよくポンポン飛びでてくるのでちょっとおもしろかったです。

洗浄機

メッキをかける前などに油などを落とす大型の洗浄機がありました。
溶剤をつかって洗浄します



まとめ


本当はメッキ編まで書きたかったのですが辿り着かなかったので次回短いおまけメッキ編ブログを上げようとおもいます ・・・。

別注で作ったボタンの見本をたくさん見せて頂きました。中には某有名テーマパークのボタンもありアイリスさんで作ってるのか!と驚きました。
あんなとこのボタンもアイリスさんが作ってるの!?というのが結構あって、アイリスさんを身近に感じました。
母校の制服のボタンは結構凝った意匠だったのですがアイリスさんで作ってるのか聞いてみればよかったかもしれません。

またカブセボタンの裏面に穴があいている事は気付いていたのですが、穴が開いている意味までは考えたことがなかったので勉強になりました。

次回、矢島工場メッキ編(おまけ)!!

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