こんにちは、ApparelX Newsの尾崎です。
早速明るくない話で恐縮ですが…。
近頃リネンの価格高騰が止まりません。
よくリネン素材を仕入れていた方でしたらもちろんお気づきかと思いますが、ここ数年で2倍以上にまで価格が高騰しています。
原因としては、原産地であるヨーロッパでの気候変動や、リネンの原料となるフラックスを栽培する農家の減少が挙げられるようです。
そうした状況でありながら消費者からのリネン人気はむしろ高まっており、供給が追いつかず価格が高騰しています。
この問題は非常に深刻で、環境問題の改善、本当に必要な量だけの生産等、様々な根本的解決策を考えていく必要があります。
そうしたことを考えながらも、アパレルの方、特にリネンを好んできた方にはどうにか使っていただきたいのも事実。
と言うことで、今回は比較的安価に仕入れることができる、コットンリネン素材をご紹介します!
実際にコットンリネンの問い合わせはApparelXでも増えてきておりますので、探している方はぜひお読み下さい。
コットンリネンとは、その名の通り綿と麻が含まれた素材のことです。
どちらも天然繊維のため相性も良く、2つの素材のいいとこどりな特徴を持ちます。
コットンもリネンもどちらも天然繊維ならではの風合いをもつ素材ですが、2つが合わさることで風合いもより豊かになります。
ハリや固さも程よく、絶妙な光沢感もあります。
リネンは人気の素材ながら、場合や人によっては肌に触れた際にチクチクする時もあります。
コットンリネンは、比較的柔らかいコットンを含むため、リネン100%よりも肌触りが滑らかになります。
冒頭の話にもつながりますが、供給が安定していないリネンに対し、コットンは比較的安定して生産されています。
そのため、リネン100%と比べるとコットンリネンは安価に仕入れることができます。
それでは、ApparelXでもに掲載のあるおすすめのコットンリネン素材をご紹介します!
こちらもコットンリネンならではの風合いの素材。
先染めのギンガムチェックという点も、コットンリネンの風合いが好きな方なら使いやすいのではないかと思います。
メーカーの古山さんは浜松に拠点を置き、リネン等天然繊維を得意とするメーカーです。
インスタグラム等でも多くの生地を紹介されてるので天然繊維をよく使う方はぜひご覧ください。
古山様のインスタグラムはこちら。
こちらはコットン、リネンに少しウールも入った素材。
ウールらしい風合いも加わり、人気の天然繊維のいいとこどりな生地です。
またツイルで中厚なのも、よく見るコットンリネンとは違った風合いで面白いです。
メーカーは小原屋繊維さん。
こちらのメーカーも、ウールや麻などの天然繊維に非常に強く、魅力的なオリジナル品番を多数お持ちです。
リネン100%の生地も多く取り扱っているので気になる方は小原屋繊維のメーカーページを御覧ください。
こちらはコットンリネンのデニム。
デニムもリネンが入ることにより、軽さや清涼感が出ます。
夏物のパンツはもちろん、ジャケットやトップスにも使える万能素材です。
軽めのデニムを探している方は是非。
こちらも小原屋繊維の商品。
太番手のコットンリネンで、ビンテージ感のある仕上げです。
コットンリネンといえばナチュラルなアイテムのイメージが強いですが、こちらはワーク系などどちらかというと粗野なアイテムに向きそうな風合いです。
染色の際に強い薬品を使用していないため、生地全体に染めムラがありますが、それがむしろ生地の雰囲気に合って存在感があります。
リネンコットンでワーク系のアイテムを作りたい方にはおすすめです!
こちらはコットンリネンのリップストップ。
リップストップといえばナイロンのイメージですが、こうしたナチュラルな風合いの生地でリップストップという機能性を持っているところが面白い生地です。
適度なシワ感とナイロンにはない透け感があり、これをつかったシャツやトップスを見てみたいと思わせます。
こちらはコットン、リネンに加えラミーも入った素材。
ラミーはリネンに比べ硬さがああるため、同じ麻でも2種類加わることでさらに豊かな風合いになります。
また仕上げは天日干しで、自然な風合い、柔らかさに仕上がっています。
この天日干し仕上げも国内海外問わず人気ですので、こちらおすすめの生地です。
こちらはコットンリネンに珍しく撥水加工は施された素材。
先程のリップストップもそうですが、ナチュラル感と機能性の組み合わせは魅力的です。
またこちらは、PFAS規制に対してPFOA及びPFHxSを含む有機フッ素化合物を意図的に添加していない処方の撥水加工。
海外は特にですが、将来的に分解されない物質であるフッ素を含んだ素材はサステナビリティの観点から避けられるようになっていますので、この生地はそうした点もクリアしています。
高密度ですがリネンによる軽やかさもあり、風合いとしても非常に面白い素材です。
いかがでしたか。
今回はリネンの価格高騰を受け、コットンリネンの生地をご紹介しました。
リネン100%だと価格が合わないという方は、コットンリネンにも良さがありますので、是非一度お試しいただければと思います。
ApparelXでも今回ご紹介した以外にも多くのコットンリネン生地がご発注いただけますので、ぜひご覧ください。
アパレル資材をお探しならアパレル資材BtoBサイトApparelXへ!
コットンリネンの生地をお探しの方はApparelX コットンリネン生地のページへ!
大ロットでのご注文をご検討している、又は法人担当からの連絡をご希望されるお客様はオークラ商事問い合わせページまで!
2022年5月にオークラ商事へ入社。
現在資材のデリバリを中心に行っております。
ファッションが大好きなので、ファッション好きの観点から色んな情報をお届けします!