ApparelX News編集部の山善です。
2024年8月に開催されたPreview In Seoul2024(以下PIS2024)にApparelXが初出展しました。私も3日間ブースに立ち韓国のアパレルの方と話して感じたことや韓国出張のレポートをしたいと思います。
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会期 | 2024年8月21日(水)〜8月23日(金) 9:30~18:00 (最終日は17:00で終了) |
場所 | COEX Hall A/B |
出展者数 | 570社 |
来場者数 | 13,000名見込 |
日本の一般的な展示会と異なるのは、始まりもぬるっと始まり、終わりは蛍の光も鳴らずに終わることでした。
食事場所や、ブースの配置などはほとんど同じでした。13,000名というと同じ3日間行われる日本のファッションワールドのおよそ半分ぐらいですが、体感的にはあまり変わりはありませんでした。むしろファッションワールドには、大手の会社や調査会社、マーケティングなどあまり生産に携わっていない方も多くいらっしゃいますが、PIS2024ではデザイナーの方が多くいらっしゃっていた印象です。
上記は盛況なタイミングで撮った写真です。
主な業種は、デザイナーブランドのデザイナー、OEMの企画担当者、縫製工場など様々でしたが、特に注目を集めたのがアイキャッチにさせていただいていたアイリスや大阪プラスチックのボタンなどを含めた付属類でした。
生地では下記のメーカーに協力いただき、ハンガースワッチを展示いたしました。
ハンガーなどの貸出のご協力をいただき、ありがとうございました。
行く前には色々な方からの教えで、韓国は合繊が強いということで、小原屋繊維さんや古山の天然素材などもラインナップとして持っていきました。逆張り的に考えていましたが、その戦略はズバリ当てはまったと感じます。むしろ「ウールはないか?」「デニムはないか?」などの合繊ではない生地への要望もいただくこととなりました。
ただアパレルブランドとしては、アウトドア・スポーツ系の業種の方も多く、機能性生地などを探すアパレルの方もいたので、オールラウンドで行くか、絞っていくかは考えが分かれるところかと思います。
事前に韓国での仕入先の一つである東大門市場を見てきたときに思っていたのですが、ボタンなどはその品質の差がパット見では分かりづらいものの、金属パーツなどは普段触っているものと明らかに質が異なりました。もちろんアイリスや大阪プラスチックのパーツの方が高品質です。どのような点が高品質かというと、下記が感想です。
単価については韓国の方が安価でしたが、品質の高い再現性のある資材を差別化を図りたい若手デザイナーブランドは貪欲に探しているということが肌で感じることが出来ました。
ただ、来場者の方と話すとすでに、日本の副資材を取り扱っている商社も多くいるので、便利さなどでApparelXを訴求していく必要があると感じました。
出展者はメインの部分には韓国の生地メーカーや繊維や綿の開発などをしている東レなどのポジションの企業が並び、周りは中国や他アジアからの越境出展している会社が目立ちました。詳細はわかりませんが、およそ半数は中国の商社や工場だったと感じます。
日本からはコスモテキスタイル、柴屋、KIRARI、宇仁テキスタイル(宇仁繊維の関連会社)が出展しており、韓国現地法人としてスタイレムと瀧定名古屋もブースを出していて、去年に比べ日本の会社が倍以上に増えており、日本のサプライヤーにとっても注目の展示会なのではないかと思います。
体感だけではなく、様々な出会った方から聞いた話でもあるということを前置きとさせてください。
韓国のデザイナーは、東大門市場の存在があることの影響もあり、スタートアップのころから自由に資材手配を出来る環境が整っており、意欲的に新しい価値を市場に発表していると感じました。特に若手間でのコミュニケーションも多いようで、口コミで伝わる商品があったりや、商社の紹介をしあっていることなどもあるようでした。
デザイナーあるあるかもしれませんが、黒い服の方が多く、街でもトレンドがかなり影響を及ぼしており、かなり同じ髪型、同じ服装ジャンルを見たように感じます。
また、徴兵制度があるからと推測してますが、基本的に男性は身長もガタイも日本人より大きいです。そのためスタイルが良く、ファッション映えすることは間違いありません。
言語についてはおよそ60%ほどが英語を話せる方で、40%は韓国語だけしか話せない方だったので、papagoというアプリを使って話すことも多かったです。
韓国のブルックリンと呼ばれる聖水洞(ソンスドン)に帰国前に寄ってきました。ブルックリン自体をそこまで知らないので、なんのことかは分かりませんが、昔ながらの倉庫がリノベされて、カフェやセレクトショップなどに転用されているため、ブルックリンと呼ばれているようです。
町並みはおしゃれで、カフェ巡りやセレクトショップ巡りをする若者を多く見かけました。
ちなみに、セレクトショップに行ったときには付属を見て、「あっYKKだ」とか「これはSABか・・・」とか「ストッパーにバリがでちゃっているな」とやってしまうのは資材商社あるあるかなと思います。
次回出張時のためにも覚えておくべきことをまとめます。
ちょっと食事関連が多い気もしますが、書き残しておきます。
私自身もApparelXとしても初めての海外展示会への出展でした。日本の展示会と少しずつ勝手が違い、また始まるまではどこまで融通が効くかなどなかなかわからない部分もありましたが、多くのお客様との出会いや、すでに取引をしていただいているお客様ともお話をすることが出来、とても満足のいくものでした。機会があれば、また参加したいと思います。
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ApparelX News編集長。
レディース・カジュアルブランドのデリバリ業務を経て、現在は、アパレル資材BtoBサイトApparelXの運営をしています。自分自身が分かりにくかったことや、役に立てる情報を発信していきます。