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日東紡のイノベイティブ ファブリックとは~裏地・芯地兼用資材~

ApparelX News編集部のヤマヨシです。アパレル資材業界では、繊維メーカーなどが様々な新素材を開発しています。
今回は芯地メーカーの日東紡の新商品である、イノベイティブ・ファブリック(innovative fabric)を紹介したいと思います。

イノベイティブ・ファブリックの特徴

まず、言葉の意味として、イノベイティブというのは、いわゆるイノベーションという名詞の形容詞になります。訳としては”革新的な”になります。
すなわち、”革新的な生地”ということになります。

かなりの自信を感じる商品名ですよね。

それでは、その具体的な機能についてふれていきます。




①裏地・芯地兼用新資材

裏地の機能である着心地の良さをアップさせる「スベリ」と、接着芯地の機能である「保型性」と「可縫製」に加えて、意匠性を加えた裏地・芯地兼用資材です。これ一つで表地に多くの機能を付加することが出来る新しい資材です。

実際にジャケットに貼り付けた写真(IF7163)

見る角度によって、色感が変わっていくシャンブレータイプです。



②プレス機で簡単に接着できます。

お好きな表地に、縫製工場の接着プレス機で簡単に貼ることができます。特別な設備は必要ありません。必要なパーツのみへの使用も可能です。




③生産効率アップ・一重仕立ても可能

ボンディング工場での特別な加工等が必要ないため、他の副資材と一緒に手配し、縫製工場にて接着、縫製して完成となり、納期短縮が可能となります。
さらに、一重仕立てを選ぶと生産効率もアップすることが可能になるかもしれません。

従来だと、表地に芯地を接着してから、裏地を各パーツに縫製することが多いと思いますが、イノベイティブ・ファブリックはその手間を1回で終わらせることができます。



デザイン性はまだ限られたもののみですが、人手不足のこの業界で生産性があがるのであれば、取り入れるのも良いですよね。




展開商品はどんなものがあるのか

イノベイティブ・ファブリックには仮品番の資材も含め、10品番の展開があります。機能の違いや、接着剤の違いがあります。仮品番の資材とワタ芯については追ってご紹介します。今回は4品番のご紹介です。



IF1000F、IF2000F 防風機能付

上記のイノベイティブ・ファブリックの機能を持ちながら、日東紡の特殊技術により加工されたポリウレタンフィルムが使用されています。それによって、風が内側に入り込むことを抑え、肌寒い季節などのジャケットにおすすめです。

IF1000FIF2000F

ただ、一般的なポリウレタン使用製品と同様の取扱と注意が必要になります。



IF7163・IF7163D シャンブレータイプ

IF7163FはポップでKAWAIIカラーやMIXされたアースカラー系を充実させた見せても良い企画向けです。さらにIF7163DはDEEPカラーを揃えた品番になります。

IF7163IF7163D

★マークのものは日東紡で在庫しているカラーで、BYから始まる色番は受注生産品になり、500mからの生産となります。サンプル対応などは出来るようなので、是非お問い合わせください。




まとめ

日々進化している資材、もちろんロングヒットする資材もあれば、消えてしまった資材もあります。ですが、やはりより良い社会のための開発をしてくれるメーカーには本当に頭が下がります。

コスト面については裏地と芯地を合わせてと考えるとちょっと安いかなという印象です。芯地単体でみたら、中級クラスの価格かなと思います。

メーカーによる展示会などで知った方からの問い合わせも増えており、今後どう展開していくのかがとても楽しみです。



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