ApparelX News編集部の鈴木です。
今回は裏地の役割の解説と、おすすめの商品を紹介いたします。
裏地とは文字から分かるように、洋服の裏側に付ける生地のことです。
ジャケットやスーツ、スカートやワンピース洋服だけでなく、バッグや財布にも使われています。
ではなぜ裏地が必要なのでしょうか?
体に触れる内側は摩擦が多いので着ていると傷んでしまうので、表地を内側から保護するために裏地を使います。
薄手の生地は強度がないので補強的に裏地を使って丈夫な洋服を作ることができます。
シフォンや、薄手の生地の洋服は1枚だと下着が見えてしまって困ります。
裏地をつけて透けないようにします。
スカートの裏地には透け防止裏地が使われます。
滑りの悪い生地やストレッチ性のない生地を使った洋服でも裏地をつけることで
するすると滑りが良く、着脱しやすい洋服になります。
着用中も裏地が滑りを良くしてくれるので、動きやすく、ストレスを感じません。
ジャケットの内側には滑りの良い裏地が不可欠です。
裏地を着けると滑りが良くなるので、摩擦を少なくし、
表地がヨレヨレになってしまうことを防ぎます。
ヘタリにくくなるので、洋服を長く着用することができます。
皮脂や汗が表生地に直接触れると表地が痛みますが、裏地を着けることで汗や汚れなどの表地への影響を防ぐことができます。
素材によっては吸湿性を備えているので、ムレを軽減できます。
厚手の表地を使っている場合は裏地も厚めのものを選び、薄手の表地の場合は薄めのものを選びます。
色は基本的には、表地と合うように同系色を選びますが、
ピッタリの色が無ければ少し薄めの色を、
また、表地が柄物の場合は一番多く使われている色を選ぶと良いと思います。
基本は同系色ですが、あえて表地と違う色を使ってアクセントをつけたり、
柄物の裏地を使うのも遊び心があっていいですね。
普段は見えないですが、脱いだ時に目を引き、裏地を楽しめます。
表地が透ける生地の場合は、表地と裏地を重ねてどう見えるかよく確認してくださいね。
裏地には色々な素材がありますが、特によく使われる素材はポリエステルとキュプラで、シルクが使われることもあります。
石油が原料の合成繊維です。
丈夫でしわになりにくく、摩擦にも強いです。
安価で生産量が多く、良いことずくめのようですが、
キュプラに比べて肌触りが良くなく、静電気が起こりやすいデメリットもあります。
中にはあとから制電性機能をつけたポリエステル裏地もあります。
T6022
レディース向けでおすすめ。
タフタでストレッチ性があります。
カラー展開が豊富です。#1000番代は透け防止裏地です。
5421
メンズ向きでおすすめ
ウーリーツイルで適度な厚みがあります。サラリとした感触でゴワゴワ感を感じさせません。
オークラ商事オリジナルの裏地です。
コットンリンターという綿花の種の周りについた産毛を原料とした再生繊維です。
ポリエステルに比べると高価ですが、機能的です。
吸湿性に優れているので体内からの湿気を吸って放出するので蒸れにくく、
静電気が起こりにくい素材なので、裏地がまとわりつきにくいです。
シルクに似て肌触りが良く、高価格帯のお洋服にはキュプラが使われていることが多いです。
水にぬれるとシワになりやすかったり、丈夫さの点では、ポリエステルには劣りますが、
シルクよりは強い素材です。
機能面と価格で、裏地にはキュプラがおすすめです。
AKP5137
レディース向けの薄手タフタ裏地で、カラー展開が豊富です。
137cmと生地幅が広いので、パターンの取り都合が良く効率的にパーツを裁断できます。
オークラ商事オリジナルのメンズ向けのジャカード裏地です。
ジャカード織りの特徴である立体感と高級感があります。
蚕の繭を原料にした天然素材です。
しなやかな風合いで、上品な光沢が特徴です。
吸湿性が良いので、サラッとしていて肌触りが良いです。
耐久性や、水に弱く、高価なことがデメリットです。
SLK120
国産の12匁羽二重高級シルク生地です(薄手)
93色と色展開が豊富です。
コートやジャケットの他に、ブラウスにもお使いいただけます。
裏地は着用したときに肌に一番違い部分なので、衣類を快適に着用するために重要な役割を果たしています。
裏地を使わなくても洋服は作れますが、つけた方が機能的で、肌触りが良く、きちんと感も出るのではないでしょうか。
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