ApparelX News編集部のヤマヨシです。
2019年11月15日に繊研新聞にて発表されたSHINDOのサスティナブルテープについて、聞いてきました。実際に買うことはできるのか?そして、付属のサスティナブル素材の開発の現状について書いていきます。
目次
SHINDOが発表したサスティナブル素材を使用した商品は
和紙というサスティナブル素材を用いたテープで、独特なシャリ感だけでなく、軽さも併せ持ちます。
マテリアルリサイクルポリエステルというペットボトルをリサイクルしてフレーク状にしたものを繊維にした素材を使用したコードです。
リサイクルポリエステルコードと合わせることによって、紐部分をすべてサスティナブル素材を使用するという事が可能になります。
こちらの商品は、パリで行われたプルミエール・ヴィジョンでは反響もよく、今後国内でも準定番として、バイオーダー品として展開されていく予定です。
現在では和紙を用いたテープは受注生産品として、注文することが出来ます。もちろんロットがかかります。ロットや納期についてはお問い合わせください。
そもそもSHINDOの場合、新開発した商品を色々な展示会で発表をします。そこで反響の良いものを準定番品として扱います。多くの場合が受注生産品となりますが、一部は少ないながらも在庫をして対応する場合もあります。
そういう準定番品の品番は、いつものSIC-から始まる品番ではなく、REF-から始まるものになります。
REF-品番として、継続してみて引き合いが多いものが定番品として、SIC-品番に昇格することができます。SIC-品番はカタログにも掲載され、在庫を厚く構えることになるので、アパレルさんにとっては安心して使用できる商品となります。
つまり、現在では、リサイクルポリエステルのコードなどはまだ発表段階にすぎず、購入することはできません。引き合いが多く集まれば定番商品化します。
ファッション業界ではサスティナブルというキーワードがかなり浸透していると思います。もちろんその時流に乗るアパレルさんと、静観しているアパレルさんがいらっしゃると思います。
ただ、海外のブランドの流れを見ると日本もその流れになっていくのだろうと感じています。
現在、表生地分野については各社サスティナブルというキーワードで商品開発が盛んに行われており、サスティナブルを意識されて、実際採用しているアパレルさんも多いかと思います。
副資材については、少しずつメーカーがサスティナブル素材を開発しておりますが、現状大手アパレルさんで採用がされている程度と聞いております。
今後はよりサスティナブル素材の副資材が開発されてくると思います。そうなると、ボタンや、テープだけでなく、裏地、芯地など、エンドユーザーから見てあまり見えにくい部分も全てサスティナブル素材という洋服が出来る様になってくると思います。
時流に乗る乗らないはさておき、注目すべき分野ですね。
これから色々な素材が発表されていきます。新商品や新素材などいち早く皆様にお届けします。サスティナブル商品を一つご案内します。トウゴマを絞った時にでる油を使用して作ったバイナイロンボタンです。マットな色合いで、ナイロンなので染色性にも優れています。
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ApparelX News編集長。
レディース・カジュアルブランドのデリバリ業務を経て、現在は、アパレル資材BtoBサイトApparelXの運営をしています。自分自身が分かりにくかったことや、役に立てる情報を発信していきます。