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【解説】オリジナル(別注)マーベルトの作成方法や注意点など



毎度!メンズ担当の武田です!

前回スレーキのメーカー各社のご紹介をさせていただきましたので、今回はマーベルト(腰裏)に関して書かせていただきます。

スレーキに引き続き、アパレル関連従事者ではないと全く聞く事がなかったであろう副資材になりますが…マーベルトはパンツ(主にスラックス)の腰の裏部分に縫製され、滑り止めの効果やブランドロゴを施したテープを使い、商品の付加価値を高めたりとアパレル様により目的は様々あるかと思います!

Apparel X内にも既成のマーベルトをご用意しておりますが、今回はマーベルトの別注作成にフォーカスを当てていきたいと思います!







【オリジナル(別注)マーベルトを作ろう!】

既成のマーベルトでは満足が出来なくなり、オリジナルのマーベルトを作成されるアパレル様は意外と多いです!私もこれまで数社のオリジナルマーベルト作成に携わってきました。

意外とスンナリと作成する事は可能ですが、加工物では避けては通れないロットが発生するので、どうしても作成にあたっての敷居は高くなってしまいます。勿論「50M分だけ作成したい」というお声にもお応えする事もで可能ではありますが、かなり割高になってしまい上代が上がってしまいますので、ご注意下さい!


まずは既成をご覧になっていただき、イメージを膨らませてくださいませ!


〈 定番マーベルト ご紹介 〉


80000A3 ステッチマーベルト

シンプルなステッチマーベルト 弊社1番人気!メンズ/ウィメンズ問いません!



EC251A8 滑止め付マーベルト

こちらはテープにシリコンの滑り止めが付いたマーベルト!スラックスでの使用に人気です!



オリジナルマーベルト

このように上下で別品番のスレーキを使用する事も可能です!



〈 オリジナル(別注)マーベルトの作成方法~ 〉


さあ、それでは実際に大まかな作成にあたっての手順を書いていきます。


〰 その ① 形やサイズの選定 〰


こうタイプ別を見てみると様々な形が存在しますが、基本的な形は凡そ決まってくるものです。

既成マーベルトでも紹介しました『80000A3』= [KB-E] / 『EC251A8』= [KB-R] と、ここら辺の形は定番型と言えるでしょう。

タック入りパンツの流行により以前よりタック入りマーベルトの問い合わせが増していると個人的には感じていますが、オリジナルを作成するとなるとそれこそロットや価格の壁にぶち当たってしまいます…。基本的にはオーダースーツアパレル様などでの使用が多くなっているかと思います!



※仕様図例※


上の画像は仕様図の例になります。

正直これくらい細かな指示をいただけますと、メーカーや工場とのやり取りもスムーズに行きますので、ご参考にしていただけますと幸いです!注意点の一つですが、細かな指示を怠ってしまうとトラブルのもとになってしまいますので、十分にご注意下さいませ。




〰 その ② スレーキやテープの選定 〰

スレーキも多く展開しておりますので、品番×カラーで考えると…とてつもない量になってきてしまいます。普段使っているスレーキをお使いになる方など、皆様好みのスレーキをお選びいただいております。

勿論、無地 コットン / 無地 コットン×ポリエステルのスレーキ を使用したマーベルトが大定番にはなりますが、オリジナルでマーベルトを作成するのでしたら…しかも裏側で見えない存在になってしまうので、少し主張を強くしてもいかがでしょうか?と個人的には思っております!

ザックリとしたカテゴリーごとに、マーベルトに使用しやすいスレーキをご紹介致します。


[ 杉綾(ヘリンボーン)スレーキ ]

定番の杉綾スレーキ

T500 フランス綾スレーキ

T4850 杉綾(ヘリンボーン)スレーキ



[ 縞スレーキ (コットン100%) ]

6000 縞スレーキ(60/2双糸)

410 先染めドビー 縞スレーキ

1090 高級紋ジャガードスレーキ



[ 縞スレーキ (コットン×ポリエステル) ]

EC1100 縞スレーキ

EC1000 縞スレーキ



どうしても、マーベルト(腰裏)で最も注意しないといけない部分が堅牢度の問題です!

コットンスレーキで濃色のものは、必ず注意を払っていただきたいところですね!勿論 私達に依頼をいただいた際はそういった細かな部分でもご指摘させていただき、何事もなく完成に至れば問題なしです!

堅牢度に関しましては、メーカーが必ず検査書を取得していますので、お気軽に問い合わせいただけましたらご対応致します!

また、スレーキの柄(縞部分)を上下の段で合わせる事は不可能になってしまいます。

できそうに思われがちですが、運針が狭い分、どんなに縞を合わせようとして縫製したとしても、ズレが生じてしまいます。そういったところは御理解の上作成して下さい!



[ マーベルト用テープ(オリジナル) ]

こちらはほんの一部になりますが、一般的な「SHINDO」「ROSE」などのテープも入れるとなるとスレーキに負けず劣らずとてつもない量になってしまいます。

シリコーン / プリント / 刺繍(ジャガード) 加工テープだけでも様々あります。是非マーベルト作成をお考えの際、テープもガッツリ別注で作成したいという方は是非ご相談いただければと思います!



〰 その ③ 芯地やステッチ・糸の選定 〰

芯地の選定は加工メーカーによって若干の違いはありますが、柔らかいもの(薄地) / 普通地(定番) / 厚地 といった感じの3パターンになります。指定がない限りでは定番で進めますが、希望がありましたらご相談下さい。

ステッチに関しましては、ステッチ間隔(運針)の指定や糸のカラー指定ができます。上に載せた「仕様図例」にもあるようにステッチのカラーを指定していただくと、工場で使用のカラー見本帳を見せていただき指定することが可能です!



〰 その ④ その他の注意点など 〰

一番は先にも記しましたが、ロットの問題です。

基本的にはスレーキ1反単位になります。122cm巾のスレーキが1反で凡そ300~400m程の上がりになります。※勿論スレーキの使用要尺で変わってきますが一般的な上下で50~60mmの場合※

工場様と以前話す事がありましたが、マーベルト50m作成するのも500m作成するのも縫製前のセットが1番ネック(時間がかかる)なだけなので、作り始めてしまえばほぼ一緒とつぶやいておりましたが…やはりそう考えると小ロットはかなり割高になってくる事がわかるかと思います。

大体の納期が、3~4週間 / 繁忙期だと1ヶ月~1ヶ月半

テープの別注も合わせると上記の倍ほどとお考えいただければと思います。




まとめ

ざっくりとではありますが、上記の事を知っていればオリジナル(別注)マーベルトの作成は可能かと思います!他は細かなこだわりや仕様によって注意点も変わったり増えたりしますので、予めご相談いただけましたらご対応させていただきます。是非ご活用いただけましたら幸いです!



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大ロットでのご注文をご検討している、又は法人担当からの連絡をご希望されるお客様はオークラ商事問い合わせページまで!


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