アパレル資材の情報がみつかる

コイルファスナーの注文方法とテクニック~務歯数合わせとは~

ApparelX News編集部のヤマヨシです。

資材を担当している方で、一番苦手意識を持たれているのがファスナーではないでしょうか。
ファスナーは他の資材の違い、品番の難しさ、莫大なSKUから誤手配をしてしまいかねない商品のひとつです。
短納期の生産が求められている今のこの業界で手配ミスはアパレルメーカー・商社・工場にとって致命的です。
今回はコイルファスナーの注文方法と注意点についてお伝えしていきます。

 

コイルファスナーとは?

 

コイルファスナー

金属ファスナーやビスロンファスナーと違い、エレメント部分がコイル状に連続していて、細かいので、柔軟性に長けているファスナーです。
また、コイルファスナーは、コンシールファスナーなど、ワンピースやスカートに特定して使用されるファスナーなどのラインナップも豊富です。
スタンダードのコイルファスナーのサイズ展開は2,3,45,5,8,10と複数あり、用途に合わせてサイズを選ぶことができます。
エレメント部分は主にポリエステルの樹脂が使われています。

<エレメント部分の拡大写真>

 

コイルファスナーの品番体系

 

スタンダードコイルファスナーを表す品番はエレメントサイズによって変わります。

2サイズ:CF
3サイズ:CF
45サイズ:CF
5サイズ:CIF
8サイズ:CF
10サイズ:CF

このように見ると、5サイズのみコイルファスナーであることを表す品番が、他のサイズとは異なります。これは5サイズがブルゾンやパーカーなどに使われることが多く、エレメントの改良が行われ、滑らか開閉できるようになっているため、品番が変わっています。

こんな細かい部分まで覚える必要があるかというと、無いと思います。

注文時に「5CF」と伝えられた場合は、「5サイズのコイルだな」とわかりますので、ご安心ください。

むしろファスナーの注文時には下記のような必要な情報が抜けていることが多いので、抜けのないように手配することが重要です。
選択する項目は・・・

・エレメント(務歯)サイズ:3「3」とか「45」とか「5」など
・エンドタイプ:止め(C)、オープン(OR)や、逆開(MR)など
・ファスナーの長さ:30cmとか45cmなど
・テープカラー:「030」や「580」などのYKKカラー
・スライダー:特に指定がない場合はDAがつきます。
・数量:必要な本数

注文の書き方としては
「5コイルオープン  40CM  C/#580  2本」や
「3CFC  17CM  030  5本  スライダーDABL」などです。
指定項目が満たしてあれば、手配は可能ですので、漏れのないように手配することが大事です。

 

コイルファスナーの注文時で出来ること

 

上記のように注文することによって、ご要望のファスナーは手元に届きますが、他にも細かいニーズに応えることができます。

務歯数合わせ(ムシ数合わせ)という発注方法があります。

例えば、ファー部分やフード部分が切り離せるダウンジャケットの場合で、ジャケット部分の縫製工場と、ファー部分(フード部分)の縫製工場が違う場合で、後でくっつけて納品する場合、ファスナーの左右を分けて、各縫製工場に送ることがあります。コイルファスナーは務歯の数がファスナーごとに異なるので、合っていない左右の組み合わせだときれいに収まりません。
その際は、「ムシ数合わせで!」と注文することによって、そのロットで生産されたコイルファスナーのムシの数が同じになり、どのパーツを合わせても問題なく、収まります。

 

まとめ

 

ファスナーの手配は、複雑で面倒ですが、漏れがあるとそれだけ、手間や時間がかかってしまいます。品番がわからずとも、漏れなく注文書を書くことで、それだけ納期が早まりますね。
ApparelXではそんな漏れがなくなる仕組みをシステムに盛り込んでおります。是非ご活用下さい。

 

 

ファスナーを調達するならアパレル資材BtoBサイトApparelXで!

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です