ApparelX編集部のmammyです。
金属ファスナーは洋服の前たて、ジーンズやポケット部分、バッグやポーチなどの小物など様々な所に使われています。
でも一言で金属ファスナーといっても種類は様々あって何を選んでいいか悩むこともあるかもしれません。
実は金属ファスナーの用途や見せたい雰囲気・予算によっても色々な選び方のコツがあります。
今回はそんなYKKの金属ファスナーのバリエーションの広さや実際にどのように違うのかをご紹介して行きたいと思います。
金属ファスナーとはエレメントが金属で出来ているファスナーの総称です。
YKK金属ファスナーは大きく下記の5種類があります。
最も一般的なエレメント(務歯)が金属で出来ているファスナーです。素材はアルミ合金・*丹銅・洋白などを使用しています。
エレメントのサイズや色も豊富で、バッグやジャンパーなど広く使われます。
*アルミ合金とはアルミニウムを主成分とする合金で軽いという特徴があります。丹銅とは銅と亜鉛の合金、洋白とは銅・亜鉛・ニッケルを混ぜた合金です。
洗い加工に対応可能なジーンズ用のファスナーです。
ジーンズやコットンパンツなどには1番適しているファスナーだと言えます。
エレメントの厚みをスタンダードファスナーよりも厚みを持たせているので、パンツやジーンズなど強い負荷がかかる場所や洗濯を頻繁にするものにはこのYzipファスナーがおすすめです。
エレメントには丹銅・洋白を使用しています。
スタンダードのアルミ合金ファスナーよりもエレメントに厚みを持たせ、強度を向上させたファスナーです。アルミ合金を使用しているのでYzipのジーンズ用に比べると軽量です。だだ、アルミ合金のエレメントは柔らかく、衝撃や摩擦・酸・アルカリに弱い金属でもあります。
その為、洗濯をするとエレメントが細くなってしまうという欠点があるので、洗濯等の洗いには向いていないのでご注意下さい。
金属本来の輝きを持続し耐食性に優れたファスナーです。
スタンダードのメタルファスナーに比べて何が違うのかと言うと、
銅合金製のエレメントを光沢研磨処理によって磨きをかけ、防錆処理と両面クリア塗装処理(クリアコーティング)を施すという通常よりも手がかかっているファスナーなんです。そのため
という長所があります。またウール素材に使用すると通常のメタルファスナーだと変色してしまう場合があります。
その理由としてはウール系素材の洗浄溶剤の残留物と金属のメッキが化学反応を起こす為です。
銅合金特有の、酸化による変色といった材質的特性を補うファスナーであり、金属の光沢感がより高級感を表現します。
エバーブライトですとウール素材にも安心して使用できますね。
価格はスタンダードのメタルファスナーより高級になります。
どれくらい輝いて見えるかというと・・・・
どうでしょうか?角度を変えるとキラッと光って美しい輝きが際立って見えませんか?
ワンピースやスカートの後ろに使ったりするとキラッと光ってワンランク上のデザインになって素敵かもしれませんね。
エクセラファスナーはYKKの金属ファスナーの中でも最も高級で美しく、いわば最高峰と言えるファスナーです。手間がかかっているという事もあり、価格帯もYKKファスナーの中では最も上になります。
エレメントの1つ1つに入念に磨きをかけ、表面は滑らか・美しく輝くエレメントが特徴です。エレメントのサイズも華奢で繊細なシングルと存在感と重量感があるダブルの2種類あります。
エクセラの魅力については過去の記事で語らせて頂きましたので更に詳しく知りたい方はこちらをご覧下さいね。
「YKKエクセラファスナーの魅力と発注方法について~EXCELLA®ファスナー~」
https://apparelx-news.jp/apparel-material/zipper/ykk-excella
金属ファスナーの種類が分かった所でいざ商品を発注しましょう。
発注する際には金属ファスナーの種類・エレメントの色・テープカラーの色・長さを指定してもらえればOKです。
とは言えいちいちそれを伝えるのは面倒ですよね。
そんな時にはそれぞれ商品のコードがあるのでそれを指定すれば大丈夫なんです。
スタンダードの金属ファスナーを例にコードについて紐解いて行きたいと思います。
例えばエレメントのサイズは3、カラーはゴールド、テープカラーは黒で止めのファスナーを注文するとします。
エレメントのサイズ展開
エレメントのサイズがまずコードの頭に付きます。
次にエレメントのカラーです。
今回はゴールドなのでMGとなります。
余談にはなりますが、上の表を見ると5サイズの時だけコードの頭にRがついています。
これは5サイズはエレメントに丸みがあるのでRになります。なぜ丸みがあるかと言うと5サイズは良く使われるサイズなので滑りが良いように改良がされたということです。
(とは言え5MGで注文しても分かるので安心して下さい)
コードの最後に付くのがファスナーの形です。
今回は止めのファスナーなので最後にクローズのCが付きます。
オープンファスナーの場合は右挿しの場合はOR、左挿しの場合はOLが付きます。
最後にテープカラーを決めます。黒はC/#580です。
テープカラーを決める際はYKKのカラーカードなどをご参考にして下さい。
これで全てが決定しました!
エレメントのサイズは3、カラーはゴールド、テープカラーは黒で止めのファスナーのコードは
「3MGC C/#580」となります。
長い道のりでしたが、以外にシンプルですね。
このコードで頼むと付属屋にとっては一発で伝わるので分かりやすいです。
とはいえこのコードはなかなか慣れないと難解ではあります。
私もたまにしか出ないものなどは何だっけな・・・と思いYKKのファスナーカタログを見て確認をしています。
なのでどのように頼んで分からないものは商品名や色を指定してもらえれば大丈夫です!
下記は他のメタルファスナーコードの一覧となります。ご注文の際の参考にしてみて下さいね。
エバーブライトのコード
Yzip(ジーンズ用)のコード
Yzip(アルミ)のコードはYANとなります。
いかがでしたか?金属ファスナーもその種類や用途などなかなか奥深いですよね。スライダーなどを変えればよりオリジナルで雰囲気の違うファスナーを作ることが出来ます。
スライダーについてはまたかなり幅広い話になってくるので過去記事「スライダーを変えればファスナーの印象が変わります!スライダーの人気ランキング!!」の記事を御覧ください。
金属ファスナーの販売はアパレル資材BtoBサイトApparelXでも行なっております。
金属ファスナーの購入はApparelXで!
某総合手芸材料専門店の店舗勤務を経て、オークラ商事へ入社。
現在はレディースブランドの資材のデリバリやアパレルBtoBサイトApparelXの顧客対応を中心に行っています。
日々取り扱う商品や経験などを分かりやすくご紹介すべくApparelX News執筆に励んでいます。
文章でお伝えしきれないことはApparel資材系YoutuberとしてYoutubeでも発信しています!