資材デリバリー情報局 2021年10月号

表地から付属まで様々なアパレル資材を手配しているデリバリー担当者から資材のデリバリーについての最新情報をお届けします。

各原料の値上がりで資材価格の値上げが始まる。

真鍮や、染料の原材料の値上がりや、各工程の加工賃の上昇によって、今年後半にかけて、大手テープメーカーや、ファスナーなど多くの付属において値上がりが予定されています。

また一部の値上げはこのコロナ禍において在庫回転率が下がって値上げに踏み切るケースがあり、今後のコストは大ロット発注以外は高くなっていく方向です。

YKKの工場生産納期も落ち着きを見せる。

2021年7月のファスナーの単価の値上がりの影響で大手アパレルブランドやバッグメーカーなどが定番で使用しているファスナーを工場生産で進行していたため、納期遅れが発生していましたが、だんだんと解消されています。

ただし、未だ珍しいファスナーなどはいつものごとく長いので納期は余裕をもって手配するほうがよいと思います。

ちょこっとファスナー情報

かばんや、財布、雑貨などでファスナーの端を縫い込ぬ際に上止めや下止めがいらないときってありますよね。そういったときは次のようにファスナーの手配の備考にでも入れてみてください。

• T-B-0 (ティービーゼロ) : 上止め・下止め 無し
• T-0 (ティーゼロ) : 上止め無し
• B-T-M-0 (ビーティーエムゼロ) : 下止め無し

Tはトップで、Bはボトムですね。あまり一貫性がない品番体系にはなっていますが、そういう発注もできるんだと知っておけば備考に「下止め無し」と書くこともできます。

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ヤマヨシ

ApparelX News編集長。
レディース・カジュアルブランドのデリバリ業務を経て、現在は、アパレル資材BtoBサイトApparelXの運営をしています。自分自身が分かりにくかったことや、役に立てる情報を発信していきます。