毎度お世話になっております。ApparelX News編集部の山佑です。
今回はApparelXサプライヤーのオークラ商事の札幌店店長、ナベ店長からの発信です。
以前にもこのコロナ禍で手芸人気が再燃しており、手芸用の商品をいくつかご紹介(過去ブログ)してきましたが、満を持して、札幌店のベストセラーアイテム「畳のヘリ」の登場です。
それでは、ナベ店長お願いします!!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
お久しぶりです。札幌のナベです。
日常で「畳のへり」というワードを見聞きすることはほとんど無かったのが、ここ10年ほどでチラホラ見かけるようになりました。
新聞や雑誌の通信販売や、デパートのバッグコーナー、着物屋さんなどで畳のヘリを使ったバッグを販売しているのを見かけたことのある人もいるかと思われます。
布や革とは違う「独特な色」「独特な柄」「独特なデザイン」、何かが今までのモノと違います。
本来、畳縁(たたみべり)は、畳の縁(ふち)に使う帯状の布のことで畳の保護と耐久性を高める役割を果たすものです。
はじまりは綿の無地が多く実用性を重視していましたが時代と共に進化し「無地から紋縁(柄模様)」「綿から化学繊維」へと大きく変化しました。
時代と共に技術も進歩し、現在では化学繊維による発色の良いカラフルな糸を使い、装飾性に富んだ新しい縁が生まれています。
この世界に類のない貴重な織物である「畳のヘリ」は日本固有の文化を継承しつつ近年はハンドメイドの素材として注目されておりオリジナルのバッグやお財布、ネクタイなどたくさんのグッズに使用されています。
尚、実際に製品を手にしてみると、その軽さたるやイメージを遥かに凌ぐこと間違いありません。
そんな畳のヘリを使ったバッグを見た方の中には「これって私でも作れるのでは••••?」という方も少なくありません。
そのような積極的で好奇心旺盛な方のため弊社では大阪のナカジマ社の協力のもと、2010年より手芸品店に畳のヘリを紹介しております。
一般の方が自宅で簡単に畳のヘリを使い「バッグ」、筆入れなど「文房具」、カードケースやお財布といった「小物」を作られるよう「畳のヘリ」(5m、10m)の販売を10年以上続けております。
では、なぜ「畳のヘリ」をオススメするのか?その大きな理由と特徴を3点ご紹介しようと思います。
①扱いが簡単
まずは一般の生地(布)と違って「端の始末が不要です」。何かを作る際、生地の場合、切りっぱなしというわけにいきません。
どうしても切り端部分にロックミシンを掛けたり、まつり縫いをしたり••••なんらかの方法でほつれ防止の一手間が必要ですが、畳のヘリの場合は手間無く、そのままでOKです。
②特別なモノは不要
最近のミシンは多種多様な機能を備えています。それは言い換えると生地を縫う場合、丈夫な生地やデリケートな生地によって針を変えたり縫い方を変えたり、刺繍のように縫ったりステッチを変えてみたり••••人によっては何をどうしたら良いのか?迷ってしまいます。
ところが畳のヘリは「直線縫い」だけでOK。ミシン針もやや厚地に対応可能な「14番」だけでOK。ミシン糸も選びません(普段お使いのの糸でどうぞ)。
要は、新たに何かを買い足す必要はありません。
③軽くて丈夫
冒頭でも触れましたが畳のヘリは「軽い」モノなのです。文章で、その軽さを表現するのは難しいのですが10mで90gから重いモノでも200gほど。わかりづらいかも知れませんが••••Sサイズ卵2個〜5個程度でA4サイズの雑誌が入るバッグを作られます。
また伸縮性が少ないぶん織物特有の「伸び」「型崩れ」「引っかき穴」などの恐れが少なく、生地より丈夫で長持ちします。
そんな良いことだらけの畳のヘリですが販売する側の大人の事情で注意点やデメリットがあるのも事実です。例えば
1つ目「色落ちに注意してください」
これは繊維に染色しているモノ全てに言えます。基本的に色落ちしませんが綿(コットン)や麻を含んだモノもあるのでこの注意書きを載せざるを得ません。尚10年以上販売していますが当社に、色落ちのクレームは一件もありません。
2つ目に「洗濯には不向きです」
まあ、日常的にアクセサリーやバッグを洗濯機で回すのか?私にはわかりませんが、前述の「色落ち」に則った点と「シワ」が生じてしまう点が洗濯不向きの一因です。
尚、畳のヘリの素材で綿(コットン)を使ったモノだと若干の縮みが、生ずることもあります。
3つ目は「アイロンを使用しないでほしいです」
一般的な生地を織るポリエステル糸よりもしっかりしたポリプロピレンやポリエチレンを使ったものが多いのでアイロンが不向きということになります。その代わり俗に言う「手アイロン」でシワをつけたり伸ばしたり出来ます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そんな畳のヘリの商品がこちらです!!
また、上記の凛(りん)とパレットを使用して作成したバックがこちらになります。
いかがでしたでしょうか。
私も初めてこの資材を聞いた時は、「え?畳のヘリ?」って思いましたし、見た時も、「え?これが?」と思ったのを思い出しました。
手芸の世界は、アパレルとはまた違った側面があり、面白いな、と改めて感じました。
新型コロナウイルスが猛威を振るい、第3波の影響で非常に大変な状況ではございますが、おウチで出来るハンドクラフト、再燃しているのもわかる気がしますね。
引き続き、手洗い、うがい、換気の徹底と三密を避けた行動をして、予防対策万全で年を超えていきましょう。
アパレル資材をお探しならアパレル資材BtoBサイトApparelXへ!
そのほか、テープ類をお探しの方はApparelX リボン・テープ・コードのページへ!
大口のご注文をご検討されている、又は法人担当からの連絡をご希望されるお客様はオークラ商事問い合わせページまで!
全国展開のオーダースーツ店にて2年間修行後、服飾資材の道に。
特にスーツ(重衣料)の事ならお任せください。