どーも。ApparelX News編集部のゆーたです。
これから複数回に分けて、ボタンの素材別お取り扱い上のご注意点をご紹介します。
今回はプラスチック素材part.1です。
・特徴
牛乳が原料となる素材の為、見た目がソフトでウール、コットン等の天然素材の洋服に使用すると風合いが良くマッチします。
パール調の色柄も出す事が出来ます。
若干のホルムアルデヒドを含んでいますので2歳以下の乳幼児には使用しないで下さい。
コート、スーツ、ワンピース等に幅広く使用されています。紳士物やフォーマルの洋服では原色(「先染め」とも言い、ボタンを作る過程で着色する。)のボタンが多く使用されています。
・洗濯やクリーニングの取り扱いについて
通常の状態なら機械的強度(押したり引いたり、或いは衝撃を加えた時の抵抗力)には問題ありません。
ただし、吸湿性・吸水性が大きな素材の為、例えば洗濯機の洗濯液の中に長時間漬けたりすると柔らかくなったり、壊れやすくなったりします。
後処理を含め染色方法が悪いと洗濯で色落ちしやすくなります。
プレスやアイロン使用による耐熱、耐衝撃、耐薬品性に優れています。
白を使用する時は、塩素系漂白剤は使用しないで下さい。
・特徴
弾性が有り、衝撃で割れる事は殆どありません。耐摩耗性、耐薬品性等も優れていますが、強酸には弱い性質を持っています。
柄を出すのが難しい素材です。
主として白色・不透明で象牙のような仕上がりで使われています。
メッキパーツとの組み合わせボタンとしてよく使用されています。
軽いので軽衣料に適しています。量産向きの婦人服ボタンとして適しています。
・洗濯やクリーニングの取り扱いについて
アイロンやプレス等の仕上げで温度が高すぎると熱で変色したり、溶ける事があります。
透明ナイロンは白ナイロンよりも若干耐熱性が劣ります。
色・柄物用漂白剤は使用出来ますが、塩素系サラシ入り洗剤は後染めボタンの場合は脱色する為使用出来ません。
・特徴
透明性が良い素材です。
ワンピースやブラウス、セーターにもよく使用されています。また、事務服や女性の学生服に使用される場合もあります。
耐熱性の点で通常の煮沸状態での染色には耐えられない為、着色については殆ど原色で作られています。耐光性には優れています。
パール箔(真珠光沢の小片)を入れたアクリルボタンをパールボタンと呼びます。
・洗濯やクリーニングの取り扱いについて
ドライクリーニングは石油系指定にして下さい。パークロルエチレンやトリクロンエタンの処理はヒビ割れや表面が若干溶ける等の変形が生じます。
これらの溶剤を使うシミ抜き剤も使用しないで下さい。
アイロンやプレス等の仕上げで温度が高すぎると熱で変色したり、溶ける事があります。
ヤマモトの店頭で普段在庫しているのが、プラスチック素材はポリエステルだけなので、その他プラスチックの特徴は全然知りませんでした!!笑
弊社でもよく「クリーニングに出したらにボタンが割れてしまった。」とお客様がボタンを探しにいらっしゃいます。
そうなる前に自身の服に付いているボタンの特徴を知り、ボタンを大切に扱って頂けると嬉しいです。
プラスチック素材のボタンをお探しの方はアパレル資材BtoBサイトApparelXへ。
個人のお客様は、ボタン・裏地のヤマモト Yahoo店(Yahooショッピング)、またはボタン・裏地のヤマモト amazon店へ。