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洋服に使うボタン(釦)の選び方とは?形や種類から解説します!

ApparelX編集部のmammyです。
「ボタン」と聞いてどんな形を思い浮かべますか?
洋服などに使うボタンの形は丸型や楕円・四角いものがあったり、穴の数や足の付き方などその種類は様々あります。
ボタンの種類を大きく分けると糸で縫い付けるタイプか機械や道具を使って付けるドットボタンに分けられるかと思います。
今回は縫い付けのボタンの形や使い方・どの様なものに適しているのかをご紹介して行きたいと思います。

2つ穴・4つ穴ボタン

ボタンと言われてまず想像するのがこの形では無いでしょうか。
洋服に圧倒的に使われているのは4つ穴ボタンだと思います。



4つ穴は固定箇所が多いので、生地にしっかりと留めることが出来、安定感があります。
Yシャツのボタンやスラックスのお尻のポケット部分やコートやスーツ・ジャケットなど生地が厚いものなど幅広く使用されることが多いです。

上の写真の17型の貝ボタンはYシャツの王道のボタンです。
洋服の付属屋に「17型の貝ボタン」と言えばこの4つ穴で縁がある形が伝わります。

カーディガンに使われている2つ穴ボタン

一方の2つ穴ボタンは生地への固定箇所が少ないので、取り外ししやすいというメリットもあります。

貝ボタンの2穴は2H、4つ穴は4Hと品番が付けられているものもあります。

猫目穴・フィッシュアイボタン

猫の目の様な切込みがボタンの穴の周りに入っているボタンです。
特徴的な形から猫目・キャッツアイ・フィッシュアイなどと呼ばれています。
この溝があることでボタンを縫い付ける糸が表に出にくいので、糸が擦り切れにくくしてくれます。
小さいサイズのものが多く、シャツやブラウスに多く使われています。
また最近ではミリタリーテイストの猫目釦もあり、メンズのミリタリーシャツ等にもよく使われる形の釦です。

たぬき穴ボタン

このたぬき穴はボタンの穴の表面の方が大きく裏側に行くにつれて穴の大きさが狭くなっています。
この形のボタンは昔から日本にあるようで、日本独自のボタンだそうです。
ボタンの穴が斜めになっていて緩やかなことで、縫い付ける糸が擦り切れにくく切れにくくなります。
良く見てみないと分からない部分ですが、そういった細やかな配慮がボタンの穴に活かされているとは驚きです。

そのたぬき穴の部分をあえて色を変えたボタンもあるんですよ!正に神は細部に宿るです。おしゃれ!

脚つき(シャンク)ボタン

足つきボタンは表からはボタンの足が見えず、裏側に縫い付ける為の足がついているボタンのことを言います。
表面にデザイン性や装飾性があるボタンや厚みがあったり、コロンと丸いボタンなどに足が付いています。
貝ボタンなどだと裏側に金属の足が付いているタイプもあります。

レディースのブラウスやカーディガン等に使用されることが多いです。

生地を包んで作る、くるみボタンも構造上、裏に足が付いているタイプが多いです。
くるみボタンの場合は生地との共布で作ることができるので、生地と調和しながら立体感があるので、洋服の中にデザイン性を持たせることが出来ます。

トンネル脚ボタン

その名の通り、ボタンの裏にトンネルの様な穴が空いているボタンです。
生地に安定して縫い付けることが出来ますが、それ故にボタンと生地の空間が空いていないのでボタンホールに通しづらい場合があります。

この様なコロンと丸い釦はレディースのブラウスやカーディガンなどのアクセントになっておすすめです。

パラシュートボタン

パラシュート釦は穴の形が横に幅広く2本の線の様に空いています。
これはテープなどを通せるようにするためで、もともとは軍隊の空挺部隊が着用するジャケット使用されていたボタンがもととなっています。
パラシュートで飛び降りる際に負荷がかかっても取れない様にボタンにテープを通して縫い付けることで頑丈にしていたんです。
現在ではメンズのカジュアルシャツやミリタリー風のジャンパーなどによく使われています。

トグルボタン

トグルボタンはダッフルコートに使われるボタンです。
トグルは英語の「toggle」で止め木の意味から来ています。

普通のボタンに比べると形が特徴的でかなり大きいですよね。
実はもともとはダッフルコートは北欧の漁師の仕事着でした。
それがイギリス海軍の防寒着になりファッション界にもダッフルコートが浸透していったそうです。
トグルボタンは防寒着に使われるボタンだったので、手袋をしていても簡単に着脱出来るように大きく掴みやすい形になったのですね。


トグルボタンには麻や革などのしっかりした紐を通し、ボタンループも同じ紐で作ることが多いです。
トグルボタンの素材は水牛やウッド・プラスチック等があります。

その他の変わった形のボタン

丸だけでなく長方形や楕円形・葉っぱの形をしたボタンもあります。
洋服の自由度も上がりますし、ユニークな形のボタンに注文するはずです。

力ボタン

力ボタンとは表のボタンの裏側につける小さなボタンのことです。
コートやジャケットなど生地が厚く力が加わりやすいボタンの裏に使われることが多く、ボタンに加わる力を分散させてくれます。表のボタンが外れるのを防いだり、引っ張った時に生地が傷つくことを防ぐ役割があります。
ざっくりした生地やニットの場合、ボタンが抜けてしまうのを防いでくれます。
プラスチックの力ボタンの他、フェルトや革を丸くくり抜いて使うこともあります。

番外編〜サイズの大きいボタンって?〜

力ボタンは約8mm程のかなり小さいボタンでしたが、サイズの大きいボタンでどの位のサイズがあるんだろう?と思って調べてみました。

こちらはGAFFORELLIというイタリアのボタンメーカーで現地より直輸入しているボタンなのですがなんと一番大きいサイズが45mmサイズ!4.5cmですよ。かなり存在感があります。コートなどに付けたらきっと存在感抜群です。


まとめ

ボタンは洋服の中では小さなパーツですが、その1つ1つに役割だったり機能があります。また、デザインによってボタンがその洋服の印象を変えるというほどの力も持っています。
作るアイテムやデザイン・機能に合わせてピッタリのボタンを探してみてくださいね。

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